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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
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「シヌキデカカッテコイ!!!オレオタノシマセテミロ!!」



M53が叫ぶ。圧倒的な威圧感を放つ。



「サテ、マズハオマエカラダ!!」


1番近くにいた、グレン目掛けて飛び出す。



残像を残し、グレンとの距離を詰める。



「グレンさん!」


「俺に構うな!ぶっ放せ!!」



カインはその言葉を聞き、迷いを捨てる。



「ズイブン、ジシンガアルヨウダナ!!」


M53が、拳を振り上げられ、腕の筋肉が膨張し、振るわれる。



ブオン!!!




ガン!!





「チッ……いってえ…」


グレンは、咄嗟に体の部位を魔法で硬化させ、受け止める。



「ホウ…ウケトメルカ…」


「結構、ギリギリだけどっ、な!」



仕返しとばかりに、殴り返す。

それだけで人を殺せそうな勢い。




パシッ!



「カルイ」


軽々と、片手で受け止められる。



「文句言うな。専門外だぞ、こっちは」


「フン…キンニクハダレニトッテモセンモンガイデハナイ!」



再び、殺すため、拳を振り上げるM53。




バシャ!!



「ン?ナンダ?ミズカ?」


拳を振り上げたまま、少し動きを止めるが、そのまま振り下ろす。



「ただの水じゃないですよ」


途端、ただの水が、全身にべったりと纏わりつく物に変わる。



ガン!!




再び、M53の拳と、グレンの腕が交わる。

しかし、謎の液体のせいで動きが若干鈍くなったおかげで、威力が下がる。




「よくやったぞ、カイン!」




動きが鈍っている隙に、距離を一気に開ける。




「今だ!撃てッ!!!」



M53と、グレンが離れたことにより、巻き込むことを心配しなくて良くなり、皆が好き勝手に得意な魔法を撃つ。




ドゴオオン!!!!バゴオオン!!!




辺り一体を、轟音が支配する。

M53目掛けて、水の弾丸が、火の球が、風の刃が、雷の槍が飛翔する。




それらがM53と交わり、視界を砂埃が奪う。




「どうだ…?」



誰かの呟きが、大きく聞こえる。

皆が息を呑んで見守る。




「フム……アマリ、コウカガナイヨウダナ」


「なっ!?無傷、だと…?!」


皆、目を見開く。



「イイコトヲヒトツ、オシエテヤロウ。オレハ、マホウニタイスルアットウテキナボウギョリョクヲモッテイル。スナワチ、オマエラノコウゲキハホトンドムイミダトイウコトダ!!」


皆の顔に、少しずつ焦りが出てくる。



「なら、これはどうじゃ!!心して喰らえ!!」

「ワタシも、忘れてもらっては困るネ!!」


ファインが、レザリーの土の人形が、M53目掛けて殴りかかる。




ドン!!!!



辺り一体に、衝撃が走り、風を巻き起こす。



「……ナカナカ、キクナ……ダガ、オレハキンニクモソナエテイル!ナマハンカナダゲキガキクハズガナイ!!」


「…ダメじゃのう……」


「マズハ、オマエダッ!!」



1番、近くにいるファインに殴りかかる。



「ファインさん!しゃがんでください!」



ファインは、咄嗟に言われたように身を屈める。





ヒュン!!!





途端、頭上を何かが通り過ぎる。



拳は飛んでこない。飛んでくるのは、紅い色の液体。


「グギギギ………ナカナカヤルナ……」



カインが放った魔法が、M53の腹部に命中し、僅かながら穴を開ける。



「ダガ、ソコマデダッ!!!シネッ!!!」


痛みを無視し、殴りかかる。




ドン!!!




「グフッ…」


「ファインさん!」


両手を交差し、受け止めるが、勢いを殺せず吹っ飛ばされる。

受け止めた両手は捻じ曲げられ、どれほどの力だったかを物語っている。



「ソノユダンガイノチトリ!!」



動揺するカインに、M53が殴り込む。




「ボッサっとするんじゃなイ!」




ドン!!!



拳と拳が交わる。

レザリーが生み出した人形と、M53を中心とし、衝撃が走る。




「…すみません」


「気をつけロ。一瞬の気の緩みで死ぬゾ」



その間も、人形はM53と殴り合う。


両者、一歩も引かずに、拳を交える。




拳と拳がぶつかるたび、衝撃波が生まれる。




「ヤッカイダナ。ダガ、ソレマデダ!!」



殴るのをやめ、力を溜め始める。




「やレッ!!!」


嫌な予感がしたレザリーは、有無を言わさず殺すよう指示する。




しかし、少し遅い。




バゴオオン!!!



「マズハ、イッピキ」


M53の拳が、人形の胸を貫く。




「ソシテ……モウイッピキ!!!」



唖然とする、レザリーに殴りかかる。




「レザリーさん!!」


咄嗟に、氷で壁を作り出す。


幾十にも連なる氷の壁。





「ムダナテイコウ!!!」



しかし、M53は関係ないとばかりに、氷を一気に粉砕し、拳がレザリーを襲う。





「がはっ……!!」



幸いにも、壁を張ったおかげで致命傷を負う程度で済んだ。




「っ………あ、あ…」

もういっちょいけるかな?

こっから、いろいろあろます

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