表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
40/92

39


ルイナが倒れた日から数日が経ち、いつも通りの日々を過ごしていた。



見回りから帰ったカインは、自室にルイナがいないことを確認して、魔道具を作る部屋の扉を開けた。


「…何してるんですか?」


案の定、そこには先日ぶっ倒れたルイナが、よくわからない魔道具をまじまじと眺めていた。


「ん?何って、前作った魔道具の調整だけど?」


「……もう少し、安静にしていたらどうなんですか?まだ、本調子じゃないんですよね?」


「だいじょうぶだって。心配しすぎじゃない?」


「心配するんですよ、こっちは」



ため息を吐きながら、椅子に座る。



「ほんとに、大丈夫なんですか?」


「たぶん」


「………はぁ………」


再び呆れて、ため息を吐く。




「…それで、なんなんですか、それは?」


話を、ルイナが持っているものに切り替える。



「ん?これ?」


「そう、それですよ。いつ作ったんですか?それに、何のために作ったんですか?」


「え〜っとね、作ったのは、カイン君と作ったあれを作る前。で、何のためかっていうのは、面白そうだったから」


「……はぁ?それだけの理由で作ったんですか?」


「うん。まあ、あとは護身用かな」



手に持った魔道具を、クルクルと回す。


「……どんな魔道具なんですか?」


「え〜っと…、確かケイユーブ国で作られた新しい兵器を、魔道具で再現してみた物」


「ケイユーブ?ああ、あの科学が発展してる国ですか」


ケイユーブ国。それは、ここプランタジネット国と同じく、魔族の侵攻を防ぐ城壁を持った国。他国と比べて、高い科学技術があり、さまざまな兵器を作り出し、魔族に対抗している。

プランタジネット国ではたまに、他国からの商品が市場に流れ込むのだ。



「確かそう。で、どんなことができるかっていうのは、鉄を撃ち出せるんだって」


「………???………」


「で、あっちの国では、”銃“って呼ぶらしいよ」


「………はぁ…そうなんですか……」



ルイナの説明がよくわからず、困惑するカイン。



「それって、強いんですか?」


「さあ?詳しくはわかんない。この前市場で見かけて、仕組みとかちらっとみただけだからさ。でも、強いんじゃない?」


「…適当ですね」


「あ、そうだ。これ、弾をぶっ飛ばすために魔法を使ってるんだけどさ、ちょっとみてくれない?」



渡された紙に書かれた魔文を読む。



「ふ〜む……普通の、爆発系の魔法ですか」


「そう。とりあえずで入れてみたんだけど、もっと火力を上げれないかな〜って思って。できる?カイン君?」


「余裕ですよ。なんせ、この魔法には無駄が多いですから」


余裕の笑みを浮かべるカイン。



「無駄?」


「そうです。これ、要するに、筒の中に弾を入れて、爆発を起こして吹っ飛ばすってことですよね?」


「うん。そうだと思う」


「なら、この魔法に精度なんていらないんですよ。火力だけに振り切ってしまえばいいんです」



不敵な笑みを浮かべながら、新しい魔文を書き出す。



「こうしてしまえばいんです。精度なんてクソ喰らえです」


「…なんで、こんな魔法作ったの?」


「…昔、火力だけを求めた魔文を作ろうとしてた時期があったんです。その時期に作ったはいいけど、精度がゴミすぎて、的に全く当たらなかったから捨てたんですが、まさか役に立つ時が来るとは」


「ふ〜ん、まあそうお年頃だったてことね。早速、入れてみる」



早速、銃から魔文が書いてある金属板を取り出して、新しく書き直していく。




ジリリリリリ!!!


突然、カインがつけていた腕輪から、けたましいサイレンが鳴り響く。


「……何ですかね?魔族ですかね?」



耳元に近づける。



『あ、あ〜。こちら、ヘンリー。少し問題が発生したため、至急、会議室に集まるように』


それだけを伝えると、ブツッと無線を切る。



「……なんですかね?」


その様子を不審に思うカイン。



「早く行ってこれば?なんか問題がありそうだしね」


魔文の変更をしながら、視線を向けず、カインにいくよう促す。



「分かりました。ルイナも、ほどほどのしてくださいね」


「わかってるって。行ってらっしゃい」



部屋を出て、会議室目掛けて、小走りで移動し始めた。




****


「みな、集まったようじゃな。それでは、緊急会議を始めるぞ」



集まった者たちは、何も聞かされていないため、不思議に思いつつも聞く。



「単刀直入に言う。不思議な生物が生まれた。それの対処をどうするかについて、話すために読んだ」


「不思議な生物、とは?」


ゲシンが、皆の疑問を代表して問う。



「見たものの話によると、4速歩行で紅い皮膚、2対の翼を持った異形だそうじゃ」


皆、まるで意味がわからず、困惑する一方だ。



「何ですか、その生き物は。どこから現れたんですか?」


「分からん。じゃが、今そんなことはどうでもいい。誰が、そいつを倒しにいくかじゃ」


「冒険者ギルドは、誰か冒険者を送ったんですか?」


「そうらしい。だが、大きな傷を負って、命からがら帰ってきんだとか。それほど、敵は強大らしい。あそこで、1番の実力者を送ったそうだが、ダメだったそうじゃ」


「ふむ……そうなんですか……」


「その冒険者曰く、敵はあり得ない速度で動き回り、その拳は何もかもを砕くらしい」




信じられないとばかりに、皆の顔にはが浮かび上がる。



「それで、誰が行くかですか…」


「うむ。敵の強さは、あまりよくわかっておらん。じゃから、2班ほど行ってもらう」


「…なるほど。分かりました」


「それでどうする?俺と、カインの班で行くか?」


グレンがそう提案する。



「うむ…そうじゃな。どちらにもまともな者はあった方が安心じゃしな」


「…それって、私がまともじゃないってこと?」


メザリーが不服そうに呟く。


「そうだろ…」「そうだな」「そうですね」


準筆頭の三者が、同時に呟く。



「カイン。あんたには言われたくないね」


「じゃあ、それでいいな?俺とメザリーが、巡回。カインとグレンが敵の対処」


「わかった」「分かりました」「…わかったわ」


「で、いいですかね?ヘンリー様」



最終決定するべく、ヘンリーに許可をもらう。


「うむ。頼んだぞ、皆の者」


「「「はっ!!!」」」



ヘンリーの声に、威勢よく答える。

窓から入り込んでくる太陽の光が、雲に遮られ、部屋の明かりさを暗くしていた。

祝40。

新規の人はどれくらいいるんですかね?できるだけ早くブクマを10にしたいけどできません。

明日は2本かも

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ