36
それから数日間。
カインは、見回りに行ってはルイナの元へ行きを繰り返していた。
「…どう?」
「う〜ん……そうだねぇ……もうちょっと短いのがいいかな……複数入れるならね」
「なるほど…」
今は、カインが語った魔法を撃てる魔道具の製作中だ。
魔文をどれにするかで、数時間悩んでいる。
「やっぱり、これ以上長くなると、母体を大きくする必要が出てくるの。それでもいいなら大きくするけど?」
「…いや……小型で持ち運べる方が良いので、このまま行きましょう。
「わかった。それで、どれにする?やっぱり無難に、火の球とか、風の刃とかそんな感じ?」
「……渋いですね……もっと、強い魔法が良いんですけどね…」
「……魔文を詠唱してるときに、牽制するための魔法でしょ?そこまで強くなくてもいいんじゃない?」
「……分かりました。じゃあ、相手の動きを阻める魔法、でいきましょう」
紙に、カリカリと幾つか魔文を書き出していく。
「これらならいけますか?」
「うん。大丈夫そう」
「じゃあ、これでお願いします。後は、お願いできますか?」
「まっかせて!そろそろ見回りの時間でしょ?」
不意に、壁についていた時計に目をやると、見回りの時間がすぐそこに近づいていた。
「おっと…。それじゃ、行ってきます!」
窓をばっと開けて、そこから飛び出していった。
「…忙しそうだね」
カインがさっき出ていった窓から城壁を眺める。
人溜まりに、小さな人影が落ちていく。
ーーーやっぱり、カイン君はすごいね………
ゆっくりと、窓を閉めると、椅子に座って製作に取り掛かった。
****
「おお…!これが完成品ですか!」
「うん!どうかな?」
カインは、完成した魔道具をまじまじと眺めている。
ルイナが作った魔道具は、小さな杖のような物。ボタンが手元に幾つかついる。
杖の中には、魔文を魔道具にて使用する際に変えられた物が書かれた、特別な紙が入っている。
ボタンを押すことで、勝手に魔力が供給されて、魔法が発動する仕組みだ。
「早速、試しに使ってみようよ!」
「そうですね。それじゃ、移動しましょうか」
大事そうに、杖を握りしめて移動を始める。
ちょい短め。
7時は怪しいです。8か9です。
ブクマ登録お願いします




