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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
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「これで、大体必要な物は揃ったかな?」


ある程度買い物を済ませた2人は、紙袋を手分けして持つ。



「そうね。これだけあれば十分だと思うよ」


「それじゃあ、そろそろ帰る?」


「あ、最後に孤児院によっていい?」


「いいですよ。案内は頼みましたよ?」


「任せて!ちゃんと覚えてるからね!」


自信満々のルイナ。

なぜか、心配になるカインだった。



ルイナの案内で、孤児院を目指して歩く。





数十分歩いた頃、ルイナの顔に疑問が浮かぶ様になってくる。


さらに数分歩いた頃には、暑くないにもかかわらず、額から汗が流れ出してきた。



「……ルイナ……迷ってるね?」


「……ごめん……孤児院の近くの場所なら分かるんだけど、ざっくりとした場所はわかってなくて……」


「ですよね」



やっぱり、と呆れるカイン。ルイナは若干涙目だ。



「さて、どうするかな……」


「……こんな時に、高い場所から見れたらいいんだけどね…」


「ああ、それです!それが答えですね!」


ポンと、手を叩くカイン。



「え?」


「飛びましょう。魔法で」


「本気で言ってる?」


「至って真剣です」



本気の顔のカイン。冗談を言っている訳ではないと感じ取ったルイナ。


「いやいや、流石になしでしょ?落ちたら危ないよ?」


「大丈夫です。飛ぶと言っても屋根の上までです。そこから眺めれば、なにかわかるかもしれません」


「なるほどね…。けど、ここで魔法を使ったら、他の人の迷惑じゃない?」


「わかってますよ。ちょっと移動しましょうか」



今度は、カインがルイナの手を引く。



やってきたのは、家と家の間の路地。薄暗く、ジメジメしていて不気味だ。



「さて、ここなら迷惑にはならないでしょう」


「まあ、そうね…」


「じゃあ、今から飛ぶので荷物を掴んでてください」



そう言うと、カインはルイナをお姫様抱っこで抱える。



『万物を操る神よ、僕の願いを叶えたまへ。僕の一部の器官の能力を、僕が望む出力に。部分身体強化(パーシャルボディスチレンティニング)



魔法を発動させ、グッと身を屈める。



「さあ、飛びますよっ!」



伸縮させた体を一気に伸ばして、飛び上がる。




ビュン!




地面との距離がぐんぐんと離れていく。


「わあ!すごいすごい!」


「しっかり掴んでてください!」



おもわずはしゃぎそうになるルイナだったが、カインに怒られて大人しくなる。





「よしっ、到着」


スタッと、軽やかに屋根に着地する。



「さて、ここからなら何かわかりますか?」



家は3階建ほどの大きさで、かなり遠くまで見渡せる。



「う〜ん………」


そこから見える景色の中から、自分が知っている場所を探し出そうとする。



「そういえば、孤児院ってどっち側にあるんですか?」


「王宮から見たら……多分右側だね……」



目を細めて、遠くを見ようとするルイナ。




「あ、あそこ!」


ルイナが遠く離れた場所を指差す。



「あそこの辺りですか。遠いですね…」


そこまでは、約3kmほどの距離がある。



「う〜ん…まあ、歩いて行こっか」


「……飛んだ方が楽じゃない?」


「危ないでしょ!それに、まだまだ時間はあるでしょ?」



ーーーまあ、そんなに焦らなくてもいいですね…



「そうですね。じゃあ、降りましょうか」



カインの魔法を使って高所から一気に飛び降り、目的地に向かって歩き出した。

2本出します。

ちょっとマンネリ化してるかも…

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