表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
26/92

26

書いて直張りなので、ちょっと変かもです。




「……ん……朝か……」



窓から入ってくる朝の光で、目を覚ますカイン。

カインの部屋は、いつもより片付いていた。


理由は、カインのすぐ隣ですうすうと寝息を立てている少女、ルイナだ。






あの後、自室に戻ったカインは、自分のベッドにルイナをそっと置き、片付けに入ったカイン。


その間もルイナは、カインの部屋にあるベッドですやすやと眠っていた。




ある程度、片付けを済ませた頃には夕方になっていて、部屋から入り込む光はオレンジ色に染まっていた。


ーーーそろそろ夕食だし、一回起こしましょうか…



そう考えると、あいも変わらず気持ちよさそうに眠っているルイナの元へといく。


「ルイナ、もう夕方ですよ。ご飯に行きますよ」



ゆさゆさと体を揺するが、なかなかに目を覚さない。



「……う、う〜ん………」


「ほら、起きてください」


「…わかった、わかったよ…」



ゆっくりと体を起こして、眠そうに目を擦る。



「ふぁぁ……今どれくらい?」


「もう夕方ですよ。ほら、夕食を食べに行きますよ」


「…はぁい」




ゆっくりとベッドから這い出て、カインが差し出した手をぎゅっと握る。

カインに支えられながら、食堂を目指して歩き始めた。




****


4人がけの席に向き合って座るカインとルイナ。


「はい、持ってきましたよ」


「…ありがとう」



未だに眠そうな目をこすりながら、カインに差し出されたご飯を食べ始める。


無言で、味わって食べるルイナ。感極まったように、じ〜んとしていた。





「ん?そこにいるのは…カインじゃな」


不意に声がした方を見る。



「ファインさん。それにレザリーさんも」


そこには、ファインとレザリーがいた。



「席、使わせてもらってもいいかナ?」


「もちろん、どうぞ」



ルイナの方にレザリー、カインの方にファインが座る。


「それで、君があの人質だったかナ?」



食べ進めていた手を止め、呑み込む。



「合ってます。あなたは…」


「レザリーだ。以後、お見知り置きヲ」


「私は、ルイナ。こちらこそ…」



ぺこり、とお辞儀をする。


「わしは、ファイン。わしも其奴も、カインの班の者じゃ」


「へぇ〜そうなんですか」


「そうじゃ。ところでじゃが…カイン。主は明日、休みにしておくぞ」


「………なんでですか?」



意外なことを言われ、質問するために急いで呑み込む。


「いろいろと、準備せねばならんものがあるじゃろ?」


「…魔道書ですか?」


「………違うぞ……………はぁ……なんでこうもヘンリーに似たのか……」



呆れてため息をつくファイン。



「じゃあ、なんですか?」


むすっとするカイン。



「…ルイナの服とかいろいろじゃよ」


「ああ、そういえばそうですね。すっかり忘れてました」



ほんとに忘れていたようで、ポンと手を叩く。



「………本当に言ってるのかわからんくなってくるわい……で、主も必要じゃろ?」


「…そうでした。服は全部孤児院にあったけど、置いてきたままです。それに、あそこに残ってるか…」


「そうじゃろうな………そういえば、ベッドは買わなくていいんか?」


「私は問題ないですよ?それに、カイン君のベッドなら結構余裕あったですし」


「…いいのか、それは?」


「僕は問題ないですよ。まず、ほとんどベッド使わないですし」



ーーーそれはそれでどうかと思うんじゃが…



「……そうか……まあ、好きにするがよい…」


「はい。じゃあ、明日は頼みました。ファインさん、レザリーさん」


「任せたまエ。まあ、結構最近に襲撃があったし、そんなポンポン来るとは思えないがナ」


「そうじゃ。楽しんでくるんじゃぞ〜」


「???」



ファインの言葉の意味がわからないといった顔をするカイン。


その様をレザリーはクスッと笑いながら、ルイナの髪を撫でていた。



****



夕食を食べ終え、部屋に戻る頃にはすっかり日が沈み、ひんやりとした空気が漂っていた。


「…カイン君……あんまりベッドを使わないってどういうこと?」


「いや…魔法のこと勉強してたら、いつのまにか日が上がってるなんてことがしばしばなんですよね。いや〜不思議です」


「だめだよ!ちゃんと寝なきゃ身長伸びないよ!」


「ふふっ…ルイナが言うんですか」


「うるさい!……けど、本当に大事だからね?一緒の部屋を使うからには、ちゃんと寝てもらうから!」



ーーーええ……


困惑しながらも、ルイナから絶対にそうさせるという雰囲気が漂っているのを察し、諦めるカイン。


「わかったよ…」


「わかってくれればよろしい」



なんでもない会話が楽しい。そう思うカインだった。



「明日は、朝早くから行こうね」


「ちゃんと起きてくださいね?」


「……善処します…」


明日は多分2本。

ブクマ登録がいっぱいいっぱいbeautiful…で嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ