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書いて直張りなので、ちょっと変かもです。
「……ん……朝か……」
窓から入ってくる朝の光で、目を覚ますカイン。
カインの部屋は、いつもより片付いていた。
理由は、カインのすぐ隣ですうすうと寝息を立てている少女、ルイナだ。
あの後、自室に戻ったカインは、自分のベッドにルイナをそっと置き、片付けに入ったカイン。
その間もルイナは、カインの部屋にあるベッドですやすやと眠っていた。
ある程度、片付けを済ませた頃には夕方になっていて、部屋から入り込む光はオレンジ色に染まっていた。
ーーーそろそろ夕食だし、一回起こしましょうか…
そう考えると、あいも変わらず気持ちよさそうに眠っているルイナの元へといく。
「ルイナ、もう夕方ですよ。ご飯に行きますよ」
ゆさゆさと体を揺するが、なかなかに目を覚さない。
「……う、う〜ん………」
「ほら、起きてください」
「…わかった、わかったよ…」
ゆっくりと体を起こして、眠そうに目を擦る。
「ふぁぁ……今どれくらい?」
「もう夕方ですよ。ほら、夕食を食べに行きますよ」
「…はぁい」
ゆっくりとベッドから這い出て、カインが差し出した手をぎゅっと握る。
カインに支えられながら、食堂を目指して歩き始めた。
****
4人がけの席に向き合って座るカインとルイナ。
「はい、持ってきましたよ」
「…ありがとう」
未だに眠そうな目をこすりながら、カインに差し出されたご飯を食べ始める。
無言で、味わって食べるルイナ。感極まったように、じ〜んとしていた。
「ん?そこにいるのは…カインじゃな」
不意に声がした方を見る。
「ファインさん。それにレザリーさんも」
そこには、ファインとレザリーがいた。
「席、使わせてもらってもいいかナ?」
「もちろん、どうぞ」
ルイナの方にレザリー、カインの方にファインが座る。
「それで、君があの人質だったかナ?」
食べ進めていた手を止め、呑み込む。
「合ってます。あなたは…」
「レザリーだ。以後、お見知り置きヲ」
「私は、ルイナ。こちらこそ…」
ぺこり、とお辞儀をする。
「わしは、ファイン。わしも其奴も、カインの班の者じゃ」
「へぇ〜そうなんですか」
「そうじゃ。ところでじゃが…カイン。主は明日、休みにしておくぞ」
「………なんでですか?」
意外なことを言われ、質問するために急いで呑み込む。
「いろいろと、準備せねばならんものがあるじゃろ?」
「…魔道書ですか?」
「………違うぞ……………はぁ……なんでこうもヘンリーに似たのか……」
呆れてため息をつくファイン。
「じゃあ、なんですか?」
むすっとするカイン。
「…ルイナの服とかいろいろじゃよ」
「ああ、そういえばそうですね。すっかり忘れてました」
ほんとに忘れていたようで、ポンと手を叩く。
「………本当に言ってるのかわからんくなってくるわい……で、主も必要じゃろ?」
「…そうでした。服は全部孤児院にあったけど、置いてきたままです。それに、あそこに残ってるか…」
「そうじゃろうな………そういえば、ベッドは買わなくていいんか?」
「私は問題ないですよ?それに、カイン君のベッドなら結構余裕あったですし」
「…いいのか、それは?」
「僕は問題ないですよ。まず、ほとんどベッド使わないですし」
ーーーそれはそれでどうかと思うんじゃが…
「……そうか……まあ、好きにするがよい…」
「はい。じゃあ、明日は頼みました。ファインさん、レザリーさん」
「任せたまエ。まあ、結構最近に襲撃があったし、そんなポンポン来るとは思えないがナ」
「そうじゃ。楽しんでくるんじゃぞ〜」
「???」
ファインの言葉の意味がわからないといった顔をするカイン。
その様をレザリーはクスッと笑いながら、ルイナの髪を撫でていた。
****
夕食を食べ終え、部屋に戻る頃にはすっかり日が沈み、ひんやりとした空気が漂っていた。
「…カイン君……あんまりベッドを使わないってどういうこと?」
「いや…魔法のこと勉強してたら、いつのまにか日が上がってるなんてことがしばしばなんですよね。いや〜不思議です」
「だめだよ!ちゃんと寝なきゃ身長伸びないよ!」
「ふふっ…ルイナが言うんですか」
「うるさい!……けど、本当に大事だからね?一緒の部屋を使うからには、ちゃんと寝てもらうから!」
ーーーええ……
困惑しながらも、ルイナから絶対にそうさせるという雰囲気が漂っているのを察し、諦めるカイン。
「わかったよ…」
「わかってくれればよろしい」
なんでもない会話が楽しい。そう思うカインだった。
「明日は、朝早くから行こうね」
「ちゃんと起きてくださいね?」
「……善処します…」
明日は多分2本。
ブクマ登録がいっぱいいっぱいbeautiful…で嬉しいです。




