表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
2 人を守る仕事
13/92

13

かいへんしましq



「さあさあ、そうと決まれば早速始めましょう!思い立ったが吉日です!」


「まずは何から?」


「そうですね〜まずは…」


ジリリリリリリッ!!!!



言葉に覆い被さるように、けたたましいサイレンの音が、カインとディネの腕輪から鳴り響く。

この腕輪は、何かあった時に、王宮魔法使いに伝達を行うための物だ。



「……敵襲ですね」


「そうですね…」


「はあ……せっかくいいところだったんですけどね〜」


そういいながら、カインは立ち上がり伸びをし、腕輪に耳を近づける。



『こちら、第1班のゲシンだ。魔族が来ていて、数は100ほど。来れる者は来るように』



この腕輪には、通信機能も付いている優れものだ。



『第4班、カインです。魔族の種類は?』


『パッと見た感じ、飛行型と、地上型のみ。数は100ほどで、種類は半々。来れる者は出来るだけ来てくれ』



それを言い残すと、腕輪からは一切音が鳴らなくなった。




「さて、行きましょうか。100ともなるとある程度、ある程度、戦力は必要ですしね」


そう言いながら、自室に取り付けられた窓を開ける。



「何を…?」


「飛ぶんですよ。あそこ(城壁)まで」


「はい?」


「転移ですよ転移。目に映した方が、座標もわかりやすいですしね」



そう言いながら、窓際に椅子を持って来て、その上に立つ。



「さあ、行きますよ。手を掴んでください」


困惑しながらも、カインの手を掴んだ。


それを確認すると、遠くにある城壁を睨みつけ、魔文を唱え始める。



『領域の神よ、僕の願いを叶えたまへ。僕らが望む場所へ。転移(メタスターシス)



瞬間、彼らの視界が白に染まる。

徐々にそれが消えた時には、先ほどまで見ていた城壁の上だった。




「よし、成功ですね。さっさと、みんなが集まってる場所まで行きましょう」



唖然として、口を開いたままのディネに声をかけると、風の魔法を背後に放ち、風に乗って走る。

大人でも全速力を出さないと追いつけないほどの速さで、城壁をかけていった。




「…あ!ちょっ、ちょっと!待ってくださいよ!!」

我に帰ったディネは、置いていかれないように全力で、カインを追いかけ始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ