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先生、お願いします。

知らなかった、では終わらないのが法律。

 そして、全員が冒険者ギルド保有の借金奴隷となり、死ぬまで働く事となった。

 まあ、鉱山労働で返済出来る額じゃないからな。

 だから、受付嬢が言った最低額にしてやった。

 それでも、白金貨1800枚だがな。


 それと、パーティーメンバーの唯一の女性を個別で話を聞いたら、魔法の才能は高いし、メンバーの誰にも恋心を持っていないから司法取引をして俺が引き取った。

 アレ方面の受け入れと賠償額の半額で、彼女「ラーナ」(15歳)は首を縦に振った。


 勿論、魔法誓約書で秘密は守って貰う。

 その日の夜には、蕾だったのを咲かせた。


 ……綺麗だった。


 ラーナには、私設女性騎士団に入って貰い、魔法騎士団の創設メンバーの団長にしたから増やしていこう。

 女性騎士団の皆には、ラーナの事は仲間を救う為に奴隷になったと説明をした。

 まあ、嘘じゃないしな。


 それ以降は、専用のダンジョンモンスターを介して呼び出したりして、つまみ食いをしている。

 女性騎士団からは、ラーナに対して「恋人が居る!?」となって、黄色い声が飛び交っていたりする。


 そして、王都と都市リーガルの全ての奴隷館に行き、ラーナの同僚を集めた。

 意外と少ないが、それでも6人集まった。

 ラーナ達の指導は、セレス達にやって貰った。

 理由は、セレス達が「暇だー!」とか言ってたから。


 さて。

 実は、全ての奴隷館に行った所為(せい)で、面白い人物を衝動買いした。


 同じ制作会社の別作品の登場人物のセキュリアと同じで、スピンオフ作品ではなく、乙女ゲー本作のモブ貴族令嬢と専属執事を王都の奴隷館で見つけた。

 いやな、以前、散々聞かされたんだよ、セキュリアからメインストーリーとメインの登場人物の名前と風貌をな。

 いや~、セキュリアから熱く語った事で覚えていたんだなぁ、と思ったよ。


 貴族令嬢の名前は、「エリーナ=ガシル=シクレット」の16歳で、専属執事の名前は「ミルジア」で24歳だ。

 セキュリアが居た小国ロギュルスの隣国「ラキュルス」出身だ。

 国の名前で分かる通り、この2つは姉妹国だ。

 そして、ラキュルスの方が姉国だ。


 さて、ゲーム上の2人はどんな役回りかと言うと、エリーナには婚約者が居たが、桃色髪のヒロインに寝取られ、これが切っ掛けで没落して、王子様の威を借るヒロインに因って国外追放となった。

 更に、頼ったロギュルスの親戚にはラキュルスから話が来ていたのか門前払いに。

 何とか王都に到着したが、2人は冤罪で奴隷となる。

 因みに、エリーナは伯爵令嬢で、元婚約者は騎士団長の長男だったりする。

 エリーナは、将来は騎士団団長夫人になる予定だった為に、其方の勉強をしていた事から、私設女性騎士団の経理になって貰って専属執事はその補助役に収まった。

 その後、セキュリアとエリーナはお友達になった。


 そして、現在のラキュルスでは、その王子様と桃色髪ヒロインは、開拓不可能な土地を持った男爵と男爵夫人となり、ギリギリ生きている状態になっている。

 エリーナの元婚約者は、騎士を解任され、超苦手な文官にされ毎日を文字と数字に追われる暮らしをしている。

 本人曰く「生きて帰れない辺境の騎士の方がマシだー!」と言っているらしい。

 そして、王子様の婚約者である悪役令嬢のローラは、隠れキャラのイケメンでハイスペックの甘々な溺愛系王弟と婚約して幸せに暮らしているらしい。

 しかも数年後には、この王弟が国王になるとか。

 新国王就任の挨拶、俺が行っても良いかもな。

 その時は、セキュリアとエリーナも連れて行こう。


 これ()の内情は、外遊組達に調べて貰った。



 そんなある日に、とある村からの陳情が届いていた。

 この村は都市リーガルに属する村で、最近、モンスターの被害を受けているみたいだ。


 行ってみる事にした。

 何故なら、如何にもな異世界系ラノベでの冒険者みたいだからだ。


 早速、リン達と行ってみた。


「皆の仲間になって初めての冒険だな。」

「エマ、どんな気持ちかな?」

「う~んと、緊張もあるけど、ワクワクするよ、ネイ。」

「そっか。良かった。」


 ちょっと、此処で自慢話だ。

 以前、リンを「氷猫姫」の二つ名を言われていたが、他の皆にも二つ名が付いている。


 ネイは「雷黒姫ネイ」で、ちょっと残念だが「雷帝」じゃなかった。

 ソアラは「拳聖姫ソアラ」で、リーナは「魔姫リーナ」で、サレナは「賢姫サレナ」で、エマは「幻想姫エマ」だ。

 俺にも二つ名が付いているが「覇王」だ。


 ……何処ぞの世紀末覇者みたいだな。


 馬車で移動していると、自身の命を犠牲にして小遣いをくれる人達、通称「盗賊」が現れた。


 ……何時も通りに処理しようとすると、珍しい事に盗賊は用心棒を雇っていた。


「先生、お願いします。」

「強ぇ奴が居るといいがな……」


 面白そうだから、俺が前に出た。


「チッ、まだガキか。」

「そのガキに負けるがな。」

「……ガキ、死にてぇみたいだな。」

「能書きはいい。来いよ。」

「……死ね。」


 ガギン!


 俺はわざと、剣同士の衝突に持ち込んだが、向こうは違ったみたいだ。


「運が良いガキだ。振り回した剣が偶然衝突したか。」

「そう思うなら、程度が低いな。」


 そう言った後、俺は(しばら)殺陣(たて)を楽しんだ。



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