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冬景色も悪く無いし、結構綺麗だろう?

一生懸命に頑張った結果、本人の認識以上の重い椅子に座っている場合がありますよね。



 都市リーガルに居るセキュリアから「当主かあんたしか決裁出来ない案件があるから帰って来い!」という手紙が送られたから帰る事にした。


 ……いやー、馬車7台は壮観だなぁ。


 6日後に到着してセキュリアに案件を聞いてみると、死刑待ちの罪人が規定日数を満たしたらしい。

 まあ、どんな善政を行っても出るもんは出るからなぁ。


 確かに、この案件はリーガル家でないとダメなヤツだわ。

 俺は事務的に死刑執行の予定日を公布した。


 その次の日に、我が屋敷である領主館に少女が現れ懇願して来たから、とりあえず話を聞いた。


「お兄ちゃんは絶対に悪い事をしていない! 悪い人に騙されたの! だから殺さないで!」

「その証拠は? それを証明する人は?」

「……無い。」

「……そうか。」

「でも、していないの! 優しいお兄ちゃんなの!」


 とりあえず、調べ直すからと帰らせたが、調書を確認すると内容は見事に死刑になるだけの悪事を重ねた犯罪者だな。

 しかし、妹の懇願を聞いたしなぁ。

 そこで思い出したのが、リリス先生だ。

 リリスは、洗脳や記憶系のエキスパートでもある。

 同時に、ダンジョンマスターの能力を使い過去の映像を確認したら……


 ……白でした。


 最初は、グレーに近い仕事をやらして、次第にグレーな仕事を、そして、強い酒を呑まして前後不覚な状態にして、既に死んでいる遺体の凶器を握らせて真犯人達は逃げた。

 しかしな、アレはサンマガの「あの2人」ぐらいしか無理だろうな。

 見事なスケープゴートで擦り付けだ。

 まあ、冤罪のお兄ちゃんも最初は無罪を主張していたと、調書には記録されている。



 ……此処で問題が発生した。


 その真犯人達、俺が別件で……殺したわ。

 外見は、普通に盗賊だったしな。


 ……盗賊かぁ。


 2日後、証拠を捏造して、最近越して来たばかりの盗賊に罪を擦り付けた。

 晴れて、お兄ちゃんは無罪放免となり、そして「妹は笑顔でお兄ちゃんと手を繋いで帰っていきましたとさ。」と、終われば良かったのだが、笑えない事実が浮き彫りになった。


 何故、盗賊が引っ越しをしたのか?


 ……ゲームの4周目にあったよ!

 とある小国を支配下に置いて、小国の人を人質に取って勇者を召喚(よびだし)した四天王が!


 小国の王城で、何かが起こったが、誰も分からない。

 そして、何かあったのかは分からないまま次第に不安だけは広がり、その広がった不安は行商人の足を遠ざけ、結果的には、稼ぎが減った盗賊が引っ越しをした、という訳だ。


 ……ちょっと待て!


 確か、その小国の第3王女が、台詞付きモブ美少女ランキング1位の「レーナリア=フルナ=レジャーナ」だった筈だ……

 そして、四天王の「ギナハ」が、小国に来てからの勇者達の到着時間で、ルートが分かれてレーナリア王女の生死が決まる。

 そのルートは、時間内なら公開処刑で、ギロチンが落ちる寸前に颯爽と助けるという勇者らしい一幕(ムービー)になるのだが、時間外だと「生きたままモンスターに喰わせた。」という台詞だけで終わる。

 そして、赤色のシミが付いた上等なシルクのリボンを勇者達の前で捨てる……


 ……助けに行く!


 知らなければどうにもならないが、知った以上は、な!


 さて、レジャーナ小国は、都市リーガルからだと、確か、北方だったな。

 それと、ゲームなら時間も計算出来るが、(ディーン)ルートかもしれないし、現実(リアル)だから、どうなるか分からない以上は、とりあえず現地入りをしておこう。


 早速、休暇を満喫中のセキュリアに、遠出する事を伝えると、見事な絶望顔を見せてくれた。

 まあ、人数は増やしても、結局は最終決断はセキュリアに回されるから頭痛か胃痛になるのだろうが、セキュリアよ心配するな!

 胃に穴が開いてもポーション1本で完治するから。

 まあ、何処かの歴代最高の皇帝は慢性化してあまり効いていないみたいだったけどな。

 しかし、あの皇帝の最初の「親友」が土竜(モグラ)系とはな。


 後は、クリス達に「冒険しに行って来る。」と伝えて、リン達にも伝えて準備を整えて次の日に出発した。


 ガラガラガラ……


「ディーン様。今回は、何処に行かれるのですか?」

「ああ。北方のレジャーナ小国だ、リン。」

「だから、防寒具とかも言っていたのか。」

「そういう事だ、リーナ。」

「しかし、ディーン様。何故、急に?」

「詳細は話せないが、急ぐ必要性があってな、ネイ。」

「ディーン様、その必要性とは?」

「人の命が関わっているかもしれないんだ、サレナ。」

「それは、1人ですか?」

「ソアラよ、1人かもしれないし、大勢かもしれない。」


 普通なら、俺達に小遣いをくれる盗賊(カモ)が現れない事から、思っていた以上に深刻化しているかもしれないな。


 そして、国境を越えてから、少しずつ景色が「冬」へと変わっていった。


「「「「「ふわぁーーー!」」」」」

「冬景色も悪く無いし、結構綺麗だろう?」

「「「「「はい!」」」」」


 都市リーガルから出発して、通常なら10日を超える日数の半分以下の4日で俺達は、レジャーナ小国の王都に到着したが、厳戒態勢みたいになっていて、殆ど歩いている人は居なかった。


 何とか取れた高い宿屋で、旅の疲れを取る為に今日と明日は休日にして、明後日から情報収集する事にした。

 まあ、情報収集用のダンジョンモンスター達「ミト・ヤト・エト」を王城に放ってはいるがな。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


ダンジョンと支配領域には、半年分残る24時間録画中の監視カメラみたいなのがあってダンジョンマスターは、それで確認する事が出来ます。


他の死刑囚も調べたけど、残りは「黒」でした。


台詞付きモブとは

全13話アニメとかで、連続で3話、名前や台詞付きで出ているけど、他の話には出ないキャラの事です。


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