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私と試合をしなさい。

良くある話で、「騎士団の実力トップが女騎士だった!」は、結構好きなパターンです。

 インペリアル王国の王都に帰った俺達は、王城に行き、待ち時間1時間も関わらず皇太子と面会となり、結果報告をした。

 (つい)でに、エルフの都市から留学生を我が都市リーガルが受け入れる事も話しておいた。

 その後も諸々の報告が終わり、帰る為にメイドの案内で王宮を歩いていると、掛け声や鉄等の衝突の音がした。

 俺はメイドに言って、掛け声の方に向かった。

 どうやら、近衛騎士団の練武場みたいで、訓練用の鎧等を装備して鍛練をしていた。


「どうしたの? もう立てないのかしら?」

「まだだ!」

「そう! それなら、来なさい!」

「おう!」


 大の屈強な騎士に囲まれながら、教える立場に居る女騎士が目に付いた。


「あの女騎士は?」

「はい。あの方は第一近衛騎士団の名誉団長様で、お名前は、『ヴィクトリア=スエナ=イセニリシルム』様です。」

「そうか、彼女が……」

「はい。ヴィクトリア様は、アーキナ皇太后様の末娘「パトリシア」様の三女になります。」


 あー、彼女がそうか。

 一応、貴族的なマナーや立場上で覚えていたけど、彼女がそうなんだな。

 彼女は血統でも有名だが、それ以上にその「強さ」で名を馳せている。

 なんせ、現役の剣聖と拳聖を兼ねているからだ。

 しかも、実戦で詠唱破棄で魔法まで使ってくるから(たち)が悪いし、更に、彼女は「私より弱い者とは結婚しない!」とか、言っているのだ。


 結果、責任感も強い事を利用して、第一近衛騎士団の名誉団長にして縛っている。

 タイマンなら、勝てる騎士は居らず、何時かは数の暴力に負けるだろうが、その数は一個中隊以上と言われていたりする。


「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」

「待たせたわね。そこの君、来なさい。」


 え、俺?


「そうよ。貴方しか居ないわよ。」


 俺は、言われるままに、彼女ヴィクトリアの前に行く。


「名前は?」

「ディーン=フォン=リーガル。」


 ヴィクトリアが、一瞬驚いた顔をしたが直ぐに落ち着いた顔になり言った。


「私と試合をしなさい。」

「何故です?」

「単身で、魔力暴走した黒竜を討伐した、その実力を私に見せなさい。」

「その理由の説明をお願いしてよろしいでしょうか?」

「私が知りたいからよ。」


 あ、無理だ。

 この人、戦闘民族だわ。

 そして、近衛騎士団達も、いつの間にか観客席にとっくに避難しているし、俺用の模擬剣を騎士が持って来て待機している。


「分かりました。」

「私に敬語とかは無用よ。」

「分かった。」


 そして、簡単なルール説明の後、試合が始まる。


「試合……開始ぃ!」

「行くわよ!」


 ヴィクトリアは様子見をせずに、いきなり突っ込んで来た上に良い笑顔で攻撃を仕掛けてくる。


「あははははは。まだまだ隠しているだろう。出し惜しみなどするな!」

「……く。」

「どうした! 魔黒竜を討伐した力を私の前に示せ!」


 さて、どうしようか……


 因みに、観客席では試合が始まる前は「何分持つ?」とか「オレは1分。」とか「最初の一撃で。」とか、言っていたが、試合が始まると、「速い……」とか「見えない!」とか「団長と互角!?」とか言っている。


 そして、ヴィクトリアが奇襲で右かかと落としを仕掛け、反射的に左にギリギリに躱して、そのまま右回し蹴りを叩き込み、右足を降ろす勢いのまま踏み込み、左リバーブローを(ねじ)り込み、その場で逆時計に回転して、その回転力のまま右から剣道的な「胴」を入れる。


「……」

「団長ー!?」

「ヴィクトリア様ー!」


 彼女は、壁に激突して、鎧には俺から見て、左側には拳の形で凹んでいて、右側には「真剣(ほんもの)」なら胴体が真っ二つじゃないかと予想が付く跡が出来ていた。

 俺は助け起こしながら回復魔法を使うと、ヴィクトリアは気が付いた様だ。


「……わた、し、は! ……そうか、私は負けたのか。」

「大丈夫か?」

「え、あ、……身体が……痛くないわ。」

「それは良かった。」

「貴方、強いのね。私にはスキルと称号に『剣聖』と『拳聖』を持っているのに……」


 まあ、俺、隠蔽で隠しているけど、その2つの統合スキルの1つ上の上位スキル「闘王」って、チートスキルを持っている訳だ。


「うん、決めた。私は貴方ディーンと結婚するわ!」

「「「「「「「「「「「えー!?」」」」」」」」」」」

「それじゃあ、お祖母様(ばあさま)とお母様に許可を貰ってくるわね。」


 そう言うと、俺や周りの突っ込みが入る前に、練武場から出て行った。


 ……俺は、ある種の諦めからメイドに王宮の応接室に案内させて、メイドに国王への伝言を頼んだ。



 応接室で国王の過去の怨恨(いやがらせ)を加えた(いや)みを聞かされた。


 ……口撃のお礼は、いつか必ず、それ以上の口撃で返してやる!


 そして、1時間後には俺達は王城から馬車に乗って我が屋敷へと向かい到着した


「お帰りなさい、ディーン様。」

「ただいま、クリス。悪いが、皆を呼んでくれないか?」

「分かったわ、ディーン様。」


 約20分後には、クリス、リーラ、ディア、ソフィア、フェリが俺の前に集まった。


「どうしたの、ディーン君?」

「婚約者が1人増えた。」

「相手は誰?」

「ディアなら、気付くんじゃないかな?」

「……まさか、ヴィクトリア!?」

「その『まさか』だよ。」

「……そう。勝ったのね。」

「ああ。」

「まあ、仕方ないわね。」

「ディア、ヴィクトリアって『あの』ヴィクトリア様?」

「そうよ。あのヴィクトリアよ。」

「このままだと、ディーン様の婚約者は2桁になるんじゃないのかな?」

「リーラ、勘弁してくれ。」

「でも、そうなりそうね。」

「フェリまで。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


剣聖と拳聖を極めると、統合され上位スキル「剣闘士」となり、更にその上が「闘王」→最上位スキル「闘聖」となります。

下級スキル「剣士」→中級スキル「剣王」→上級スキル「剣聖」となります。

スキルが「剣士」だけなら「剣聖」で止まります。


後、最後の連擊は、修羅の彼と、「天翔」を足してみました。

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