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潤沢な予算と言えます。

違う意味で予算オーバー。

 ~回想(続き)~


 俺達とカルラは、適当な部屋に入る。

 すると、明らかにカルラが緊張しているのが分かった。


 ……もしかして?


 将来的には美味しく頂く予定だけど、それは「今」じゃないから安心して欲しいものだ。


「カルラ。」

「は、はひぃ!」

「何故、緊張しているか想像が付くが違うぞ。」

「……」


 いや、そんな血統書付きの子猫が威嚇するみたいな顔を向けられても萌えるだけなんだが……


「とりあえず、この魔法誓約書に名前を記入しろ。」

「……はい。……え!?」

「内容に不満が有るか?」

「いえ。至極真っ当な内容です。」

「それなら、記入しろ。」

「は、はい。」


 内容は、俺に関する事を無断で開示しない事だ。


「ご主人様、記入しました。」


 俺は、魔法誓約書を受け取り不備は無いかを確認した後、異空間収納に仕舞う。


「これで、俺の秘密を教えられるな。」

「ご、ご主人様、何を?」

「目を(つむ)れ。」

「は、はい。」


 目を瞑ったカルラを確認すると、ダンジョン転移する。


「目を開けて良いぞ。」

「はい。……って、此処は何処ですか、ご主人様。」

「後で教える。暫くはのんびりしていろ。ただ、他の階層には行くなよ。命の保障は無いからな。まあ、此処の連中がさせないがな。」

「は、はあ。」

「後、カルラ以上の強者も居るから、暇なら試合をしていても良いぞ。」

「分かりました、ご主人様。」


 そして、ダンジョン転移を行う。


「消えた!?」


 ~回想(終了)~



 ディーンside


 そして、裏道を通って謁見の間の玉座の左側の奥に出て、勇者セリオ達のサポートをした訳だが……


「ディーン様。あの者達、弱いです。」

「ああ。まあ、その辺りはレイラにでも言っておこう。」

「ディーン様、この後はどうする?」

「やりたくないが、事後処理だな。後、カルラの上司に話を付ける必要があるな。」


 この後、勇者セリオ達とエルフの都市の議長の一人娘のディナを前面に出して、エルフの都市から来た者達と交渉したり、ズミーコムの議会に参加したりした。

 勿論、カルラの上司との話し合いは無事に終了した。

 そして、玉座の空席問題は、離宮に閉じ込められていた第1王子が就く事で収まった。

 その第1王子が、ソアラを一目惚れしてプロポーズをして来たが、ソアラがボコボコにした事で極秘扱いとなり、丸く収めさせたし、ソアラと俺で、かなり深いトラウマにしたから大丈夫だろう。


 そして、俺達とディナは、エルフの都市に向かっている。

 実はディナは、ズミーコムでは、学問的、技術的な事は全て修め済みで、ただ、社会性を学ぶ為に居たから、これを機にエルフの都市に帰る事になった。

 そのディナはというと、魔改造した馬車に興味津々で、アレコレと質問してくる。

「実はその2」だが、ディナは「魔道具」の天才で、セリオに渡した「アレ」もディナが作った魔道具な訳だ。

 将来的には、とある魔道具を使って「ある物」を作って貰うが、それまでは、色々な魔道具を作って経験値を稼いで貰おうと考えている。



 数日後、俺達はエルフの都市に到着した。

 テンプレイベントの巡回と警備をしていたエルフ達に「誰だ!」なやり取りが有ったが、ディナのお陰で、そのエルフ達の監視だけで到着した。


 さて、この世界のエルフは、それなりに発展してて、王都が有る場所は極秘にしているが、その代わり都市を作り、ある程度は他の種族にも開いた政策を取っている。


 ……まあ、周回の「沼」に嵌まった俺は、その極秘のエルフの王都の位置や入り方も知っているがな。


 (つい)でに言うなら、この世界がゲーム通りなら、エルフの現女王の「黒歴史」も知っていたりする。

 知っている序でに言うのなら、エルフの都市の議長の「黒歴史」も知っているし、ディナの最後のおねし……も。


 この3つの「黒歴史」は、9周目で分かるネタだ。

 このゲーム、7周目辺りから、個人(キャラ)のプライベートを晒し始めるんだよな。

 まあ、総合的には楽しいけどな。

 ただ、その暴露シーンで、まるで声を当てる声優さんの実体験の様に言わせるのはエグいよな。


 そして、俺の目的はディナと友人になる事を認めて貰う事と、家を1軒買う事だ。

 ……道中のエルフの警戒心から分かる通り、基本的には、この世界のエルフは「観賞用」だ。

 だから、ディナだけで良い。

 後は、(おおやけ)の場での付き合いだけで充分だろう。

 それと、ディナと友人として付き合う為の「家」が必要だと考えている。

 ダンジョン転移が使えるからな。

 まあ、この事は、母親の議長だけには話しておこうと思っている。

 娘の緊急時の避難先として使えるからな。


 そして……


 エルフの衛士に因る連行紛いの同行で議長の待つ応接室に通された。

 そして、ディナの友人希望と家1軒の購入希望を伝えた。


「……と、いう訳でディナさんと友人になりたい事と、家1軒の購入希望を叶えて欲しいと思っています。俺の功績を考慮した上でどうですか?」


 要するに、一人娘の命の恩人で、留学中のエルフ達の恩人に対して仇で返さないよなぁ、て意味だな。


「……分かりました。ディナの友人として認め、家1軒の購入を認めましょう。」

「議長!」

「それぐらい認めないと、私達エルフ族全体の沽券に関わります。」

「……はい。」

「因みに、家購入を希望という事ですが、予算は?」

「まあ、黒金貨200枚までを予定しています。」

「「「「「「「「「「「はあ!?」」」」」」」」」」」

「あ、貴方の様なこ、子供が……」

「まあ、エルフ族から見れば、俺は正に子供(ガキ)でしょうが、人族の中では、立派な成人ですし、商売もしている上に、インペリアル王国の上位貴族の者なんでな。それなりの稼ぎがある。」

「そ、そうですか。(この議事堂と私の家を土地ごと全て買っても黒金貨1枚にもならないわよ!)」

「買えますか?」

「潤沢な予算と言えます。」

「それは良かった。」


 まあ、万が一にも断わったら、議長の「黒歴史」を匂わすつもりだったけど、使わなくて良かったわ。


「ディナ、これで俺達は、母親公認の友達だ。よろしくなディナ。」

「私もよろしくね、ディーン。」

「買う家は、土地管理局の担当を送るから、その人と相談してね。」

「分かった。またな、ディナ。」

「またね、ディーン。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


エルフ族は、基本的には自給自足で、必要な物は自分達で作ったりするので、土地や建物にも現場調達とかで、そんなにお金が掛かっていません。

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