表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/129

く、殺せ!

遂に、書けました!

 勇者セリオside(続き)


「貴方が、ズミーコム国王陛下ですか?」

「如何にも。そなたは?」

「初めまして。今代の勇者セリオです。そして、後ろに居るのは僕の仲間達です。」

「そうであったか。それで何用だ? それに案内も居ないようだが、余はまだ許可を出した覚えが無いが?」

「それは、国王陛下が良く存じているかと。」

「ふむ。」

「え~い。幾ら、今代の勇者と言えども不敬であるぞ! 

 出合え出合えー!」


 年配の文官が、そう言った途端に騎士が僕達を囲んだ。


「社会勉強だ。2、3日、牢屋に入れておけ!」

「セリオ、今です。」

「え? ……そうか!」


 僕は、ディーンから託された魔道具が、入っていた袋に同封されていた説明書通りに魔道具を発動した。

 ……すると、本当に魔道具は発動して、玉座に座った国王に、年配の文官と騎士は、魔族としての本性を現した。


「見るんだ! コレが国王達の正体だ!」

「そんな!?」

「バカな!?」

「信じられん……」

「き、貴様ー!」


 文官だった魔族が、怒りのままに僕に攻撃を仕掛けた。


「そうはいくか!」

「邪魔だー!」

「ダリス!」

「大丈夫だ。それよりも油断するな!」

「リアナは、後方で皆を見てくれ!」

「分かったわ。」

「レイラとルシアで、元騎士を!」

「任せて!」

「分かった、セリオたん。」

「そのままダリスとファナで、元文官を!」

「おう!」

「分かったよ、セリオ。」

「僕は、玉座の奴を倒す!」

「「「舐めるなー!!!」」」


 激闘は数10分掛かり、残るは玉座の奴だけになった。


「ハアハア……ふう。後は、お前だけだ!」

「その実力は誉めてやろう。だが、所詮は『名無し』だ。魔王様より与えられた『ダーホ』という名を持つ儂に(かな)うわけが無い!」

「そんな、『名』持ち!?」

「挫けるな! 名持ちは確かに強い! だけど、僕達が力を合わせれば勝てる!」

「そうよ、皆。」

「分かったわ、リアナ。やってやるわ!」

「セリオたん、見てて。」

「壁は、任せろ!」

「皆、勝てるわ!」

「雑魚は集まっても雑魚のままだと教えてやるわ!」


 最後の敵ダーホを倒せば、この国やエルフの都市が平和になる。

 だから、気合いを込めて戦っていると、何故か、ダーホが一瞬だけど何度も身体が硬直する時がある。

 何とか、その硬直の隙を突いて倒す事が出来た。

 しかし、あの一瞬の身体の硬直は何だったんだろうか。

 でも……


「僕達が、勝ったんだー!」


 僕は、勝鬨を上げた。


 すると、玉座の左側の奥からディーン達が現れた。



 ディーンside


 俺は、勇者セリオ達を練武場から逃した後、俺の目標を達成して裏から廻って、玉座の左側の奥から、勇者一行のサポートをした。


 ~回想~


「行ったな?」

「はい、ディーン様。」

「よぉし、コイツらを軽く叩き潰すぞ。」

「待ちな。」


 良し、目標が釣れたー!


「誰だ?」

「私は『カルラ=ピア=ヴァンレシア』だ。第2近衛騎士団長を任せられている。」

「それで?」

「私と一騎討ちを所望する。」

「こちらに何のメリットがある?」

「メリットは、私1人に勝つだけで、無傷でこの包囲から出られるぞ。」

「それの何処に信用が出来る?」

「信じて貰うしかない。」

「……良いだろう。」


 大魚が、針に掛かった!


 そして、俺とカルラの一騎討ちが始まる。


「ルールは何でも有りだが、殺人だけは禁止とする。そちらもそれで良いな?」

「ああ。」

「では……」

「「尋常に勝負!」」


 (しばら)くは、時代劇の殺陣(たて)みたいに打ち合っていたが、仕切り直しみたいに距離が離れた時、月牙天○みたいな一撃を放つ。


「……!? ぐっ。」


 カルラは、何とか防ぐ事が出来た。

 そして、俺は、カルラの斜め後方で、観戦している騎士共に視線を向ける。


「く、卑怯な!」


 そう言いながらも、カルラは俺が視線を向けた騎士共の前に移動した。

 勿論、手加減しているぞ。

 魔法の付与も混ぜているが、全力を出したら、原作に近い一撃になるからな。(白い一○が出始めた頃)


 この視線を、何回か月牙天○を放ちながらした。

 そして、力尽きてカルラの膝が地に突いた。

 俺は、悠然と歩き、刀をカルラの胸に差す。


「……く、殺せ!」


 俺は内心では、狂喜乱舞した。

 遂に、誇り高く聡明にして部下思いの正統派女騎士に、「ク、コロ」を言わせました!

 外見も、顔は綺麗系ながら意思の強さを表す鋭い目付きに、肩を少し過ぎる黄金の髪に、頭以外は全てを覆う全身鎧(フルプレートメイル)ながらも、全体を女性的な意匠が付いて飾っている。


 素晴らしい!


 さて、目的を果たすか。


「死を覚悟したな。つまり、お前を生かすも殺すも俺の自由となった訳だ。」

「くっ……」

「認めるな?」

「……そうだ。」

「なら、命令する。俺の部下になれ。」

「……は!?」

「ある意味、お前は既に俺の手に因って死んでいる身だ。否やは無いな?」

「……」

「返事はどうした?」

「……………………はい、ご主人様。」

「付いて来い。」

「少しお待ち頂けますか、ご主人様。」

「良いだろう。」

「ありがとうございます、ご主人様。」


 そして、カルラは周りを囲んでいた騎士共に宣言した。


「皆、見て聞いていたな。私は第2近衛騎士団長を辞する事になった。皆の今後を見れないのは残念だが、仲間達と助け合い精進する事を願う。今まで、私に付いて来てくれて感謝する。以上だ。」


 まあ、当然……

「団長ー!」とか「カルラ様ー!」とかの怒号が響いた。


 カルラが俺の前に立ち、深く頭を下げた。


「お時間を頂きありがとうございます、ご主人様。」

「気にするな。最後の別れの挨拶をさせない程の狭心では無いぞ。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ