俺も別口で、な。
交わる事の無かった2つの星が交わる。
コレが、孫○空とベジ○タみたいなら、激熱なのに……
監視をお願いしたリンからの報告に因ると、直ぐに王城に飛び込まず、王都で情報収集を始めたみたいだ。
「最近、何か変わった事とかありますか?」
「そうだね~。」
「おばちゃん、その果物1つ買うよ。」
「思い出したよ。エルフの都市から来ている留学生達が集団で体調を崩したと聞いたよ。」
「大丈夫だと良いですね。」
「そうだよね。」
とか……
「インペリアル王国に短期留学をしていた王女様が、亡くなられて以来、国王様も元気が無いみたいだよ。」
「早く元気になると良いですね。」
「そうだね。」
……とかな。
「……という事です、ディーン様。」
「張り込み、ご苦労様。」
「ありがとうございます、ディーン様。」
さて、そろそろかな。
俺の予想は当たり、ズミーコムは勇者セリオ達が邪魔だと判断して、夜に暗殺者を送り込んだ。
しかし、勇者セリオ達は暗殺者を返り討ちにして捕縛した後、レイラの頑張りで情報を聞き出した。
明日、王城に飛び込むみたいだ。
一応は、神が認めた魔王討つ勇者一行だから、ズミーコムも拒めないだろうな。
しかし、国が抱える暗殺者に気付かれないリンの潜入ってヤバくない?
翌日
俺は、とある理由から、王城に向かっている知り合いの集団に声を掛けた。
「久しぶりだな。」
「あんたは!」
「ファナは、まだ頭がお花畑か?」
「な!」
「待て、ファナ。」
「セリオ……」
「何故、貴方が居るんです?」
因みに殿に居たレイラは、顔色が悪くなっていた。
「俺も別口で、な。」
「……そうですか。」
「そこで、提案だが、共同でしないか?」
「共同?」
「ああ。何処かで重なるなら、共同は下策ではない。」
「……」
「そこのエルフは、セリオ達の指導者だな?」
「……はい。勇者セリオ達を指導しているエルフのレイラと言います。」
「ディーンだ。俺の仲間でリン、ネイ、ソアラ、リーナ、サレナだ。では、レイラに聞こう。この話、どう思う?」
「……」
「レイラさん……」
「セリオ、彼は?」
「インペリアル王国に所属する貴族です。」
「……それなら、有益だわ。」
「レイラさん?」
「貴族である以上は、国や家の名誉を傷付ける様な事は出来ない筈だわ。」
「……レイラたん。」
「それなら、私達の邪魔だけはしないと思うわ。」
「分かった。ディーン、その申し出を受ける。」
「それは良かった。こちらも、未来の魔王討つ勇者一行と一緒に戦えて光栄だな。」
「それを言うのなら、こちらも、竜殺しと一緒なのは心強いよ。」
……こうして、俺の狙い通りになった。
ナイスフォローだ、レイラ。
まあ、奴隷解放したとはいえ、弱みを握ったままなのは事実だしな。
そんな訳で、俺達は堂々と王城に入る事が出来た。
しかし、案内されるまま進んでいるが、行き先が練武場になるんじゃないか?
そして、予想通りに俺達は練武場に案内された。
更に貴族らしき男が現れ……
「此処が貴様らの墓場だ、死ね!」
そう言った途端に、周りを騎士に囲まれた。
「どういう事だ!」
「死に行く者に教える必要は無いわ!」
「……く。」
「セリオ!」
「なん……コレは?」
「対象の本性を顕にする使い捨ての魔道具だ。」
「何故?」
「俺の調べでは、魔王が関与している。」
「魔王だと!」
「ああ。だから、それが必要になる筈だ。」
「ディーンが、何故、持っている?」
「そんなのは終わった後に話す。此処は俺達が抑える。」
「しかし……」
「行け!」
「……分かった。行こう、皆。」
「魔風爆破! 道は開けた、行け!」
この魔法は、接触した対象を左右に大きく吹き飛ばす。
「ディーン、死ぬなよ。」
「誰に言っている。早く行け!」
「ああ。」
やっと、邪魔者が消えたよ。
……さて、本命を引きずり出すか。
勇者セリオside
「ディーンって、あんな奴だったかな?」
「セリオ。彼も家の次期後継者としての自覚が芽生えたのでしょう。」
「……レイラ、そうだよね。」
「そうかなぁ?」
「ファナ、右!」
「は!」
「ダリス、前!」
「おう!」
「ルシア、風魔法!」
「任せて、セリオたん。」
「リアナ、回復を。」
「はい。」
何か釈然としないけど、今は目的に集中しないと。
ディーンの調べが本当なら、相手は魔族だ。
……油断出来ない!
皆と協力しながら、邪魔をする人達に致命傷を与えない様にしながら進む。
すると、レイラが……
「セリオ。」
「何、レイラさん。」
「こういう時、敵大将は、目立つ場所で待ち構えている場合が、過去の例から多いです。だから、謁見の間に行きましょう。」
「マジ!?」
「分かった。」
「ええ!?」
「ファナ、レイラさんは、代々の勇者を指導した一族だ。
だから、僕はレイラさんを信じる!」
「分かったわ、セリオ。」
「分かったわよ、セリオ。」
「ありがとう、ファナにリアナ。」
「リアナとルシア、魔力は?」
「レイラ、問題ないわ。」
「大丈夫だよ、レイラたん。」
「ダリスは?」
「リアナのお陰で大丈夫だ。」
「よし、行こう!」
……そして、僕達は、謁見の間に辿り着いた。
「誰だ?」
謁見の間なのに、居るのは年配の騎士と、同じく年配の文官に、そして、玉座に座っている「王」のみだ。
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