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2人は、その子を向こうに連れて行ってくれ。

新婚さんは、熱いわ。

 部屋の空気が重苦しくなった。


「王国の西側の国境を担当するファンガード辺境伯から、手紙が届いたんだ。」

「内容を聞いても?」

「ああ。聞かないと話も進まないしね。」

「内容は、西側の隣国ズミーコム王国の動きが怪しいとの事ですわ、ディーン様。」

「あのズミーコム王国ですか……」

「あの国は、普段から怪しいからね。」

「つまり、報告の手紙を送る程の異変がある、と?」

「私は、そう睨んでいる。」

「その話を何故、私に?」

「君は、竜殺(ドラゴンスレイヤー)しじゃないか!」

「それ程の武力が有れば、万が一の不測の対応も出来るのではないですか?」

「……分かりました。調査に行きましょう。」

「助かったよ。」

「ありがとうございます、ディーン様。」

「しかし、婚約者が5人とは凄いね。」


 面倒臭い話が終わったとばかりに、俺のプライベートを話のネタにぶっ込みやがったな?


「……はあ。」

「私は、ウルスーラだけで良いよ。」

「ありがとう、カッシェス。私も、貴方と大きな夢を一緒に見れて幸せだわ。でも、私達の沢山の子供と楽しい時間を過ごすという私の約束を忘れないでよ。」

「分かっているよ。ウルスーラ、愛している。」

「私も愛しています。」


 俺は、皇太子の「ウルスーラだけで良いよ。」辺りから、察して壁の花をしていた侍女に、隣の部屋に移動する事を伝えて、隣の部屋に移動して異空間収納から本を取り出し読書を始めた。

 後、善意から来るマナーとしと遮音魔法を扉に掛けた。


 そして、約1時間後に侍女から「終わりました。」と言われて戻ると、2人とも燃えた後だった。


「ま、待たせたね。」

「お待たしぇしましゅた。」 


 ……噛んだ。噛んだな。噛みました。噛みましたね。

 2回も噛んじゃいましたよ。


 茹でダコ中のウルスーラ皇太子妃をスルーして言う。


「早速、日程を調整して、ファンガード辺境伯の所に向かおうと思います。」

「分かった。ディーン、よろしく頼む。」


 復活したウルスーラ皇太子妃からも一言。


「期待しております。」


 俺は、我が屋敷に帰り、お茶会が無事に終わってゆっくりしているクリスに説明して大まかな予定を伝えた。


「近い日に、西側国境のファンガード辺境伯に会いに行ってくるよ。」

「分かったわ、ディーン様。」


 3日後に、リン達冒険者5人組と一緒に御者はリュシーで出発した。

 目的地までを前世なら、徒歩、車、新幹線、飛行機。

 どれも良いが、今回は普通に馬車の旅にした。

 まあ、要所要所に、拠点が点在しているから緊急時も対応出来る様にしてある。


 ……これ! 全て! 我が! クリスの為!


 そんな訳で、馬車でガラガラと移動しているのだが、テンプレイベントが、野営地で発生した。


「……誰か、たすけ……」


 女の子の声か?


「聞こえたか、リン?」

「はい、ディーン様。」

「ネイは?」

「はい、聞こえました。」

「ソアラは?」

「聞こえたわ。」

「リーナは?」

「聞こえたわよ。」

「サレナは?」

「ディーン様、聞こえました。」

「ソアラ、リーナ、サレナは待機。リンとネイは俺と一緒に確かめに行く。」

「「「「「はい!」」」」」

「リュシー、頼むな。」

「お任せください。」


 そして、俺達3人は、声のする方向に移動すると、美少女……いや、美幼女が、黒装束の集団に囲まれていた。


「……!? 誰だ!」


 もう気付いたか。

 優秀だな。


「3人、頭、ダルマ。」


 俺は、省略した指示をリンとネイに出す。

 意味は、偉い奴を上から3人を手足斬って動けなくする、という内容だな。


「「はい!」」

「見られたからには殺せ!」


 ダルマが、2人決定だな。


 そして、戦闘開始なのだが、副リーダーっポイ奴も見付けたが、もう1人が決まらない。

 だが、戦闘が終わりダルマが2つ出来た所で、仕方ないと思ったら、ルカから「ジンが、8時の方向に1人隠れている奴が居るって。」と、念話で教えてくれた。

 どうやら、隠蔽や隠密で隠れていた奴が居たみたいだな。


 ……其処か!


 俺は、無詠唱で奴の死角となる頭上、足下、背にしている木ごとに、雷撃弾(ライトニングバレット)を放つ。

 頭上からの攻撃に気付いたが、見上げた瞬間に足下からの攻撃で機動力を奪われ、動きが止まった所を頭上からの攻撃で肩を撃たれ、背にしている木ごとからの攻撃で腹を撃たれて、木の中腹から落下した。

 俺は近付きながら、麻痺魔法を放ち、手足を風魔法で切り離して火魔法で焼いて止血する。

 腹の方は死なない程度に回復させた。


 俺は3人目を蹴って、先の2人の所に送った。


 ……先に、向こうから「殺せ!」の言葉が出た時点で慈悲は無い。


 俺は、3人の口内を改め自決用の毒が無いか調べた後、3人の麻痺を解いた。


「所属は?」

「……」

「何故、あの子を囲んだ?」

「……」

「2人は、その子を向こうに連れて行ってくれ。」

「……は、はい。」


 この後の事を知るリンは、怯えを隠せなかったみたいで、上手く返事を返せなかった。

 ネイは意味が分からないまま、俺の指示に従い、馬車の方へと移動した。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


彼女の輝きは、哀しくも尊いと思います。

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