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あー、楽しかった。

人族と精霊は近い思考をしますが、近いだけです。

 フェリからの言葉に、俺は力強く返す。


「ああ!」


 ……と、言っても、場所が場所だからなぁ。

 本音は、俺自身の実力を確めながら時間を掛けて、ヤりたかったが仕方ないと諦めよう。

 それに、まだアリアに勝てた事が無いからな!

 短期決戦だ!


「GaAAAーーー!」

「行くぜ!」


 先ずは、模擬剣に「鋭利」と「風属性」の付与を行い、魔黒竜の右前足の爪攻撃を避け、そのまま付与した模擬剣で切る。


 ガキン!


 しかし、元々が使い捨ての模擬剣じゃあ、魔黒竜の頑強な鱗にヒビすら入らなかった。

 しかも、付与と魔黒竜との衝撃で一撃で砕けた。


「ディーン!」


 俺は魔黒竜の攻撃を躱しながら、フェリに手を振る。

 そして、異空間収納から武器を取り出す。

 この武器は、覇天竜(バハムート)アリアの牙から造った「刀」だ。

 元が黒竜(ブラックドラゴン)に負ける理由は無い!


 ……一撃だ。


 俺は魔黒竜の攻撃を躱しながら納刀して居合に構える。

 刀に「鋭利」、「雷属性」、「光属性」、「風属性」を付与し、俺自身に「身体強化」を施す。

 そして……一閃!


「疾ッ!」


 俺は魔黒竜に背を向け、刀を一振りした後、納刀した。


 チン


 その瞬間、魔黒竜の頭が首から離れて落ちた。

 同時に、身体の方も崩れ倒れた。


「ディーン!」


 俺の視界に映ったのは、涙を流しながら走り寄って来たフェリが、抱き付く為に飛び、両手を広げた姿だった。



 ……その7日後、外の祭典とかに使う大広間で、帝国を支える主な騎士団長やその騎士団長に従う騎士達に、大臣とかの文官が勢揃いしている中で、今回の事の説明がされた。


「我が帝国に仇なす魔黒竜は激闘の末に討伐されたのだ。

 この若き英雄ディーン=フォン=リーガルによって!」

「「「「「「「うぉおおおーーー!!!」」」」」」」


 まあ、俺も貴族だから王国と帝国の友好には協力するけどさ、盛り上げ過ぎないか?

 因みに、皇帝側の目立つ場所には、我が両親が居る。

 馬鹿高い使用料を払って冒険者ギルドの通信を使い両親に報せたらしい。


「更に! 若き英雄の武勇を讃え、我が皇女フェリシアとの婚礼を認めるものとする。この婚礼を以て、両国の友好の証とする。」

「「「「「「「うぉおおおーーー!!!」」」」」」」

「尚、両者はまだ年若い事から、婚礼は2年後とし、それまでは婚約とする。」


 3日3晩の宴が終わり、両親は向こうの説明とかの関係で先に帰った。

 俺は、フェリとの婚約が確定した夜に、ダンジョン転移でクリス達に説明(いいわけ)した。


 ……寿命が減る様な恐怖と、足が痺れたよ。


 いや、だから、足ツンツンは止めて、ソフィアさん。


 そんな訳で、フェリに確認したが、無事に「運命の日」を乗り越えた所で、挨拶を済ました後、帝国を後にした。


 その帰りに、サレナのお祖母ちゃんを拾い、家以外の全てを回収して王国の国境を越えて、途中で寄り道した。

 いやな、ルカ達との約束も有るしな。

 目的地に一番近い都市の我が屋敷で、サレナとお祖母ちゃんには旅の疲れを取って貰っている間に、ルカとの冒険をした。

 しかも、ルカ達全員が下級精霊から中級精霊に進化していて、どうやら、あの魔黒竜が良い経験値になったみたいだ。

 そして、中級精霊になった事で、精霊魔法なら、一般の魔法で言う「特級魔法」が放てる様になった。

 簡単に言うと、下級精霊の精霊魔法なら「メラゾ○マ」が放てる訳だ。

 まあ、人族と精霊では、魔法に関しては、正に天と地程の差が有るからな。


「ルカ、やり過ぎるなよ。」

「分かっているよ、ディーン。」

「そう言いながら、光の精霊と協力して、聖光槍(シャインランス)を、文字通り雨みたいに降らすな!」


 ダンジョンで、ルカが勝手に飛び出して、ミノタウロスを25匹トレインした後、光の精霊リタと協力して、比喩表現ではなく、本当に雨と同等の本数を降らしている。


「止め!」


 次は、闇の精霊カミラと協力して、漆黒槍(ダークネスランス)を、比喩通りにマシンガンの様に放っている。


 ……魔力提供は俺なんで、今、ガンガン魔力が減っている。



「あー、楽しかった。他の皆も楽しかったって。」

「それは良かったな。」


 俺の異空間収納の上級魔力ポーションが2割減った。

 あの後も、ルカの暴走は続き、火の精霊ルインに、風の精霊ジンに、水の精霊ディナに、土の精霊ユリナに、氷の精霊セルスに、雷の精霊ライカが、形状は「槍」だが、先程みたいに放ちまくった訳だ。

 正に、貴方のHPが「0」になるまで、攻撃魔法を放つのを止めない、だった。


 ルカ達が満足して貰った所で、旅を再開して都市リーガルに到着後に、我が屋敷にて今後の事をサレナのお祖母ちゃんには考えて貰った。

 2日後、都市リーガルで小さな薬屋を開きたいという事で、希望に添う場所を提供して薬屋を始めた。

 販売するのは「薬」な為に、低所得な低級冒険者までが良く利用する店となり、更に、Aランク冒険者チームの白銀の光翼が、利用する様になった為、人気店となり、毎日忙しそうだが、生き生きと働いているし、サレナは休みになるとお祖母ちゃんの手伝いに行っている。


 言い忘れていたが、サレナとはきちんと奴隷契約をして、奴隷環から奴隷紋に変えてある。

 そんなサレナだが、回復魔法に素質と才能が有る事が分かり、我が冒険者チームのヒーラーになって貰った。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


魔法の階級説明

下級→中級→上級(下級精霊魔法)→特級(中級精霊魔法)→超級(上級精霊魔法)→伝説級(下位精霊魔法)→幻想級(中位精霊魔法)→神話級(上位精霊魔法)


トレインとは、動き回り、モンスターを複数引き連れている事。

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