仲が良いわよ。
皇帝陛下、参上!
「ディーン様、今、何と?」
「とりあえず、帝都の俺の屋敷に向かう。」
「ディーン様、本当か?」
「ああ、リーナ。」
「ディーン様。元々、代々リーガル家で所有していたのでしょうか?」
「いいや。俺が購入した。」
「……」
「頭痛か、リン。」
「……はぁ。」
「と、とりあえず屋敷に行きましょう。」
「そうだな、ネイ。」
ソアラとサレナはフリーズしていた。
「到着だ。」
「大きい……」
俺達が門を通り、正面玄関口に到着すると、全員による出迎えをされた。
「「「「「お帰りなさいませ、ディーン様。」」」」」
とりあえず、今日はゆっくりする事にした。
翌日
朝食を食べ終わると、第3皇女フェリシア殿下こと、フェリの使いが来た。
網でも張っていたのか?
……あ、予知か!
まあ、此方から動かずに済む分、楽だがな。
そんな訳で、ソアラたちは居残りで、向こうが用意した馬車に俺とリンは乗り込み帝城に向かった。
勿論、こういう時用の衣装(素材ルミナスシルク)も用意してあるから大丈夫だし、リンは、肌着等、外から見えない所は総ルミナスシルクだ。
まあ、リンは待遇は兎も角、公式な立場は奴隷だからな。
帝城に到着して応接室で待つこと1時間後にフェリが来たのだが、何か様子が可笑しい。
「こんなにも早く来て頂けたのは嬉しいのですが、直ぐに移動しましょう。」
フェリの切羽詰まった表情に即決した。
「分かった。」
そして、帝城から王宮ならぬ帝宮に入り、途中からハッキリと女性しか居ない区域に入ると、早足からゆっくりな速さになった。
「理由は部屋に入ってから話します。」
「分かった。」
俺達は、とある部屋に入ると、やっと安心したのか表情が穏やかになった。
俺達とフェリがソファーに座ると、専属侍女だと思う女性が紅茶とお菓子を出してきた。
俺は紅茶を一口飲む。
「美味しい。」
「ありがとうございます。」
俺は、応接室からの事を思い出した。
フェリも追従していた専属侍女も、前世の東京を思い出させる速度で歩いていたし、明らかに分けていると思える場所を通過した。
その場所までは、男性が多かったが、その場所から向こうには女性しか見えないし、その場所だけは通路が狭く、大人2人分の幅しか無いし、男性側が居る方には、ドレスの上から武装して訓練を受けたと思える女性3人が立っていた。
「ディーン、実は……」
フェリの話によると、何代か前に、両親から愛され家臣からも愛され、民からも愛された結婚間近の皇女が居たらしいが、皇帝、つまり父親が数人の家臣を連れて、「アポ無し」で皇女の部屋に向かったが、皇帝は皇女の返事を待たずに扉を開けたみたいで、その時、運悪く結婚衣装の相談中で、かなり際どい格好をしていた。
……結果、皇女はその場で自殺し、完璧超人な婚約者は一族郎党関係者一同全て帝国から出奔し、皇帝と数人の家臣は帝国中から総スカンを食らった。
そして、それ以降は、皇族の女性は今居る区域で普段は生活をし、皇帝と云えども、この区域には権力も使えず、アポ無しでは入れない様になった。
皇帝は、皇帝になる時に、この「約束」を守り、この「約束」を破棄しない事を魔法誓約書に誓う事となった。
言い換えれば、この魔法誓約書に誓わなければ皇帝になれない様になっている。
因みに、その数人の家臣は、後日、目玉をくり貫かれ、舌とアレを切り落とされた状態で殺されていた。
まあ、犯人は分かるが誰も探そうとは思わんだろうな。
「……そういう訳で、お父様、いえ、皇帝からの追求から逃れる為にディーン達には無理を強いてしまったわ。」
「そうか。」
「フェリ、家族仲は?」
「仲が良いわよ。」
「本当に?」
「ええ。」
「皇帝、いや、父親も?」
「ええ。」
「つまり……」
「はい。皇帝陛下は、フェリシア様や他の皇女殿下全てを溺愛しております。」
「シェリー!」
公私や名実共に気軽に逢えない反動だろうな。
そして、皇帝から逃げた理由も予想出来るな。
皇帝から見れば不運な事に、俺とフェリ、政治的にも家格的にも「合う」しな。
……しかしだな、こんな皇帝から溺愛される皇女を誰が殺したいんだ?
リスク、デメリットが大き過ぎるだろう。
まあ、そんな簡単な計算も出来ない馬鹿が居る訳だ。
すると、扉をノックする音が部屋に響いた。
シェリーが対応すると、その後、フェリに耳打ちする。
「ディーン、いえ、ディーン様。申し訳ありません。皇帝陛下から招集を受けました。」
「分かった。」
部屋にリンを残して、俺はフェリの後に付いて行き、レベルの高い豪華な応接室に入った。
そこには、皇帝と分かる壮年の男性と宰相らしき男性と、若いイケメンが待っていた。
後は、数人のメイドが居る。
勧められるままに、俺は皇帝の対面に座り、フェリは俺の右前横のソファーに座った。
俺が「南」に、皇帝は「北」に、フェリは「東」に、宰相は「西」に座り、イケメンは宰相の左側に立っている。
「改めて聞こう。貴殿は誰だ?」
「お初に御目に掛かります。私は、インペリアル王国の国王陛下より侯爵位を賜ったリーガル家の次期後継者のディーン=フォン=リーガルです。」
「うむ。その次期後継者殿が、どの様な理由で帝国の帝都にまで来たのだ?」
「はい。それは……」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
帝と皇が、ゴッチャ混ぜですが、スルーをお願いいたします。




