では、淑女達を丁重にお茶会に招待だ。
どっかのだーしゅな道を征く主人公。
結果報告的に言うと、魔族は「とある大国の大商会の会長」と偽り、闇属性の魔道具を「心が落ち着く魔道具」と言ったそうだ。
クリスの両親は、将来、俺とクリスが結婚すれば、子が授かるだろうから、丁度良いと思ったみたいだ。
その時に、俺からの先触れと共にブラグ達が到着した。
そして、先触れの手紙を読むと内容が「王家に仇なす者が、この屋敷に入ったと情報が入った。」と書いていた。
クリスの両親は、今、その見知らぬ誰かが屋敷に居る事を思い出したが、上手くブラグが落ち着かせ、迅速に行動に移し処理した、という訳だ。
「しかしだ。ディーン君が、我が屋敷に急に来ると聞いてビックリしたよ。」
「申し訳ありません。緊急を要したので。」
「分かっているよ。」
「あの者と関係する者共を全て捕らえていますから安心してください。それと、この事は……」
「分かっているよ。私達は、それ程口は軽くないよ。」
「ありがとうございます。」
その後は、我が最愛のクリスを観戦者にしての俺とクリスの両親に因る「クリス、最推しトーク」が始まった。
この戦いだけは、クリスの両親が相手だからこそ負ける訳にはいかない為、白熱した戦いとなった!
……クリスは、最初の方で逃げた。
最後は、俺とクリスの両親とで熱く固い握手をして幕を閉じたのだった。
そして、朗報!
今、クリスの母親ソフィーリアさんが妊娠中!
あの時、渡した媚薬が切っ掛けて続いていたみたいだ。
……妹、希望!
さて。蛇足だが、魔族共は魔力封じの枷を嵌めてダンジョンの牢屋行きとなり、セレス達は通常業務に戻る為に解散した。
そして、拷問に掛けて全てを吐かそうとしたが、蜥蜴の尻尾切り扱いだった為、全く有益な情報を持っていなかった。
結果、最初の標的がクリスの両親達だった為、「殺してくれ!」と言うまでは俺と一方通行な肉体言語で語り、その後はセレス達の玩具となり、生かさず殺さずの状態になっている。
その後、俺は下級メイド達で発散した。
「ひぃやぁあああぁあぁーーー!」
……そう言えば、魔王の四天王の中に「人気ランキング」に上位に入る女魔族が居たな。
四天王の中で一番の人格者だったなぁ。
だからこそ、魔王軍一の苦労人でもあった。
勇者セリオの助けにもなるし、俺は、ユーザー評価の中に「可愛い」も入っている女魔族を手に入れる。
まさに、Win-Winな考えだな。
しかも、女魔族も魔王軍での激務から解放されるしな。
ご都合主義でアレだが、その女魔族が、ゲームでは今回の残務処理で王都に来るんだよなぁ。
……やるか!
俺は、下級メイド達に回復魔法を掛けて屋敷に帰った。
そして、6日後には王都の支配領域は馬車で6日分まで広まった。
……はい。
都市リーガルと繋がりました。
そして、魔王軍四天王の唯一の女魔族にして魔王軍一の苦労人の「アストレア」は、実力もあるし、脳筋な部下に邪魔されては敵わないと、数人の女部下とだけで、王都を見下ろせる山の中腹の崖に居た。
「ディーン様、包囲が完了しました。」
「分かった。では、淑女達を丁重にお茶会に招待だ。」
「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」
アストレアside
「……はぁ。何で私が……」
「アストレア様、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。……しかし、あの馬鹿が!」
「お怒りをお静めください、アストレア様。」
「分かっているわ。」
「全く! 勝手に宝物庫から魔道具を持ち出すわ、結果報告をしないわ……」
「アストレア様……」
「……疲れたわ。」
「なら、魔王軍を抜けるかい?」
「誰!」
ディーンside
……そうか。
やっぱり相当な苦労をしているんだなぁ。
「なら、魔王軍を抜けるかい?」
「誰!」
「初めまして。俺は王国の貴族で、ディーンだ。」
「まさか、この私が察知すら出来ないなんて……」
「アストレア様、御下がりください!」
「それで、どうするつもり? 死にたいのなら、今なら楽に殺してあげるわよ。」
「俺は貴女達を魔王軍から引き抜きに来たんだ。」
「……正気なの!?」
「勿論。それと無駄な抵抗はあまりお勧めしない。」
「私達を馬鹿にしているのかしら?」
「いいや。出ろ!」
「!?」
俺が命令すると、セレス達が姿を現す。
「……そんな、1人1人が、私の魔力の5倍以上……」
「アストレア様!」
「……交渉しましょう。私は貴方の軍門に降るわ。だから、部下達だけは見逃して欲しい。」
「……う~ん。それは交渉に値しないかな。」
「何故? は! ……そうよね。」
「そう言う事。交渉とは、お互いに利益が有るからこそ、成立する。しかし、俺達は力ずくで貴女達を手に入れる事が出来るし、君の部下を見逃したら、俺達の顔が割れているから、ね。」
「アストレア様……」
「皆、諦めましょう。私が出来るだけ守ってみせるから、安心しなさい。」
「「「アストレア様!」」」
「話は決まった?」
「はい。私達は、貴方の軍門に降るわ。だから……」
「分かっているよ。でも、とりあえずは奴隷契約から。」
内密だけど、正当な取引と魔法誓約書を交わした王都一の奴隷商に来て貰い、アストレア達と奴隷契約を交わす。
この奴隷契約は、魂に対して使うから、相手が強大な魔族でも通用する。
因みに、今回の取引では、奴隷商の奥さんと娘さんに、ルミナスシルクで服の下に着る肌着をフルオーダーメイドで提供した。
それと奴隷商は立派な職業の為、あまり差別は無い。
聞くと、奥さんから「貴方、王都一の奴隷商でしょう。
ルミナスシルク、何とか出来ないの!」と突き上げを受けていたらしい。
……御愁傷様です。
奴隷契約が終了すると、早々に奴隷商にはお帰り頂き、アストレア達に今後の予定を話した。
「先ずは、魔王の位置とか、魔王軍の編成とかを聞き出す為の拷問には掛けない。」
「「「「は!?」」」」
良いよ、その「何故!?」って顔!
「何故かは教えない。それで、君達の待遇だが……」
「……っ」
「勤務時間は9時間で延長は無し。ただ、別給金が付くが勤務外労働は有る。場合に因っては、6時間以上になる場合が有るが、その次の日は完全休日だ。そして、3食おやつ付きだ。」
「「「「はい!?」」」」
「更に、基本勤務が5日間の後は、緊急でも無い限りは、次の日から2日間休日になる。つまり、5日働いて2日休日が基本勤務となる。」
「嘘……」
「本当だよ。勿論、日常の勤務にも給金が出るから安心して欲しい。」
「……!」
「「「アストレア様、良かったですね!」」」
「ありがとう、皆。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
クリスの両親も馬鹿では無いので、ディーンが将来は王国の重要人物になると思っていたので、遠回しな「繋ぎ」に来たと裏では判断していました。




