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これで、俺達は仲間だな?

小悪党、没。

 本選当日は、流石に観戦の人数も多かったが、筆頭侯爵リーガル家の威光を使い良い席を確保した。

 後、昨日も今日もリンとネイの席を用意したのに座ってくれないんだよな。


「従者ですから。」

「メイド見習いですから。」


 ……が、リンとネイの返答。


 さて、本選だが、それなりに盛り上がっている。

 まあ、これで選ばれれば「勝ち組」だもんな。


「勝者ソアラ!」


 へぇ~、女武闘家か。

 強いな。

 通りがかったメイドに、参加者のプロフィールが掛かれたヤツを持って来て貰った。


 それで、彼女「ソアラ」のページを見ると、生まれは北部のミガルズ辺境伯に属する街「ミュガリア」の出身で、隠棲していた拳聖に師事した、と書かれていた。

 参加した動機は、師事した拳聖に「力比べをしてこい!」と言われたから、みたいだ。

 しかも、学べる事は全て修めたみたいだ。


 ……欲しい、な。


 決勝戦だ!

 片方はソアラで、もう片方は王都No2の商会の三男みたいで、装備品がキラキラと光っている。

 金に物を言わせたハリボテだな。

 そして、あの顔を見ると勘違いしているな。

 この選考会は、優勝すれば「採用」じゃないんだよな。

 内容が選考される。

 コレ、上位貴族以上しかしらない情報だけどな。


 そして、王家主宰だから、国王も見る「御前試合」だ。

 さて、選手は、闘技場の外側に設置している専用の席で、決勝戦が始まるのを待っている。


 ……ん?


 ソアラの席では、メイドが出した飲み物を飲んでいるな。

 緊張で喉が渇いたのか?


「これより、決勝戦を開始する! 両者、前へ!」


 2人は、闘技場に上がると、審判から説明が始まり、国王に正々堂々と戦う事を誓い、試合は開始された。


「試合……開始!」


 普通なら、試合する者が「剣」と「拳」では、「剣」の方が有利だが、積み重ねた時間と持っている才能が違うのか、少しずつ試合の展開はソアラに優勢になっていった。

 すると、商会の三男が審判に言った。


「彼女の動きが準決勝よりも異常に良い。何か飲んだじゃないのか?」

「は?」


 そして、試合は中断となり、その言葉を待っていたかの様に、素早く現れた奴らに因って、ソアラが試合前に飲んでいた飲み物を調べた。

 すると……


「これは、今回の選考で禁止されたポーションです!」

「……わ、私はメイドに勧められた飲み物を飲んだだけで、違法に手を出していない。」


 そして、観客席からは……


「国王陛下が御覧になる御前試合を汚す愚かな違反者を、絶対に許すな!」

「そうだそうだ!」

「絶対に許すな!」

「わ、私は違反をしていない!」


 対戦相手からも……


「だが、禁止されたポーションを飲んだのは事実だ!」

「わ、私は……」


 そして、国王が立ち上がり宣告した。


「禁止されたポーションを飲んだのは事実。因ってソアラの反則負けとする。更に、余が観戦する試合を汚した罪は重い。奴隷堕ちを命ずる。」


 審判が国王の宣告から宣言した。


「この試合、ソアラ選手の不正に因り、勝者ルフー!」

「私は違反していない!」

「連れて行け!」

「私は……」


 ソアラは拘束され、連れて行かれた。

 俺は、網から追い出された大魚を捕まえるべく移動を開始して、裏に廻る。


 ……何とか間に合った。


 ソアラは、奴隷契約を結ばれ連れて行かれる所だった。


「ちょっと待て。」

「貴方は?」

「俺は、ディーン=フォン=リーガルだ。」


 俺は、リーガル家の紋章付きの短剣を見せる。


「貴方がリーガル家の……」

「俺が、その奴隷を買おう。」

「……正気ですか!?」

「ああ。大金貨8枚出そう。いや、白金貨3枚だ。」

「しかし……」

「何、誰かに聞かれたら、正直にリーガル家のディーンが買っていったと言えば良い。」

「……分かりました。」


 そして、奴隷契約を俺とソアラでやり、その契約を証明する書類を2枚作成し、俺と奴隷商が持つ事にした。


「それでは、私は失礼します。」


 そう言って奴隷商は退出した。

 俺はソアラに話し掛ける。


「既に、俺とソアラの間には奴隷契約が交わされたが、もし、ソアラの無実が証明されたら、俺達の仲間になってくれないか?」

「……!?」

「この言葉に嘘偽りは無い。我が家名のリーガルの名前に賭けて誓おう。」

「貴族様が、家名に誓うなら信じる。もし、無実を証明出来たら仲間になるよ。」

「良し、約束だからな。」

「ええ、約束する。」


 3日後、親父が国王に持って来た書類と牢屋に入れた証人に因って、王都から大商会が1つ消え、その商会長と三男が犯罪奴隷に堕とされた。

 それ以外の家族と関係者は、3ヶ月分の給金を貰い王都追放となる。

 ただ、その中の「白」で優秀か勤勉で実直だった者は、家族と一緒に都市リーガルへ直行の乗り合い馬車に乗っていた。

 勿論、王都の、中身も良い優秀な冒険者チームに護衛の依頼をしてある。


 ……一石二鳥と漁夫の利で、大漁じゃあー!


「ディーン様、ありがとうございます。」

「これで、俺達は仲間だな?」

「はい!」

「俺の家族や婚約者達、それに他の仲間を紹介するよ。」

「はい。」



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