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……ああ、朝日が眩しいな。

妻に無断で数日間の外泊……

 彼女の名前は「ネイ」で、どっかの雷帝と被るが、俺が名付けた訳じゃないから勘弁して欲しい。

 そして、ネイが空腹込みで倒れていた理由は、我が領地から馬車で7日掛かる先に隣接する小国「ロギュルス」が、ダークエルフの肌が深い褐色という理由だけで、「神に反逆した証」だとか言ってダークエルフの村を襲撃したらしい。


 ……胸糞悪いな。


 そして、村長の家族と娘のネイ、それと村長の補佐をしていた家族で、血統を失う訳にはいかないと、村人の断末魔に背を向けて脱出したらしいが、追っ手に少しずつ殺されていき、残ったのは村長と母親にネイと妹のシーラだけとなった。

 遂には追い付かれ、先ずは妹のシーラが捕まり、次に母親が捕まった。

 更に、人質を取られ抵抗出来ない村長とネイを拘束され、母親と妹のシーラは村長とネイの前で……穢された。

 村長は右腕を失う事を承知で拘束を破り、ネイを逃がした。

 そして、この時、オークが5匹現れ、村長はオーク共の注意を引き付ける事に成功した。

 ネイは、全てを諦め逃げ出した。

 逃げたネイの耳には、僅かに母親と妹シーラからの「ネイ、愛している。」と「お姉ちゃん、大好き。」の言葉が聞こえた。

 あれから、ネイは兎に角、ただ逃げた。


 そして、気が付けば、俺の出した食料を食べていた。


「……潰す!」

「……え!?」

「その小国ロギュルスを潰す!」

「待って!」

「何故だ?」

「確かに、私はアイツらが憎い。だけど、その国で暮らしている人達に罪は無いわ。」

「……分かった。」


 俺は、セレスやアリア達を喚び、此処から小国ロギュルスの国境までの領土侵犯者を可能な限り痛め付けて殺す様に命じて、眠ったネイと一緒に我が屋敷に帰った。


 クリス達には、行き倒れを保護したと言って、とりあえずネイを客室のベッドに寝かせ、介抱をソフィアにお願いした。

 クリス達の中で、最も心に深い傷を負っているからだ。


 その夜、俺は人化を解いた覇天竜(バハムート)アリアの背に乗って小国ロギュルスに向かっている。

 同乗者は、セレスとリリス、ヒオウにシモンだ。

 酷い凍傷や火傷って、嫌だよね。

 更に、寝れても悪夢は嫌だよね。

 最後に、重い呪い持ちなんて……


 ……殺さないよ。


 殺したら、それで終わりだからな。

 そんな楽な事にはさせない。


「ディーン様。愚者が住まう小国ロギュルスの王城上空に到着しました。」

「ああ。じゃあ、指示通りに。」

「「「「「は!」」」」」


 先ずは、俺とリリスの魔法とスキルの合作で、王城全ての人達を眠らせる。

 管理者側と思える人達を拘束して中庭に集め、アリアの咆哮で起こすと、尋問を開始する。

 勿論、俺達は仮面を被って身バレ防止をしている。


 拷問に因り、死の恐怖を感じさせる事で、口の滑りを良くした所で、本題を吐かせた。


「何故、ダークエルフの村を襲った?」

「神に反逆した獣だからだ!」

「それは誰が決めた?」

「神の使徒たる儂が決めたのだ!」

「……無駄だな。」

「我が主よ。」

「旦那様。」

「ご主人様。」


 この後、リリスの魅了で全てを吐かせ、俺審判でギルティの連中には、右腕と左足に酷い凍傷を、左腕と右足には酷い火傷を負わせ、リリスから酷い悪夢を見続ける様にして、シモンに因って身体の自由(ED含む)を奪い、身体の中を虫が()む幻痛を与える呪いを付けた。

 後、ギルティでは無かった者達には、ギルティの者達に治療目的の行動と、善意を向けられない呪いをリリスとシモンの合作で掛けた。


 次に、犯罪の証拠となる書類を全て集めて、半分は残して、残り半分を教皇が居る聖教国と、聖女が居る帝国に送る事にした。


 次に、王城の牢屋に行き、リリスの魅了で、何故牢屋に居るのか吐かせ、無罪の者達は助けた。

 ただ、ダークエルフが2人も居た。


 次に、貴族屋敷を廻りダークエルフ以外でも、冤罪等で囚われ奴隷となった人達を、これまたリリスの魅了で解放した。


 最後に、文字通りの「足賃」代わりに軍馬を数頭頂き、こんな事も有ろうかと馬車を用意して、我が国への亡命希望者を乗せて出発した。


 ……ああ、朝日が眩しいな。


 とりあえず、数日間の無断外泊の理由(いいわけ)をアリアに託して、俺達は都市リーガルの屋敷に帰る事にした。



 まあ、夜も徹して移動したから、3日目の早朝に都市リーガルの屋敷に到着した。


 ……国境?


 そんなもんは、1人金貨2枚と死の恐怖を与える事で楽に通れたぞ。


「お帰りなさい、ディーン様。」


 正妻のオーラを溢れ出し般若を背負っているクリスが玄関ホールで仁王立ちしていた。 


 隅の方では、アリアが正座していてガタガタ震えていた。


 ……その後の俺がどうなったかは秘密だ。


 さて、亡命希望者達だが、何とか立ち直っているみたいなネイにダークエルフ達を任せた。

 それ以外は、其々の希望を聞き住居込みの仕事先を斡旋した。

 問題なのが、残った1人だ。


 本人曰く「まさか、神作乙女ゲーのスピンオフ作品の悪役令嬢に転生するとは思って無かったわ。」


 ……らしい。


 確かめたら、同じ次元で同じ時代の日本人だった。

 一応、俺が転生者である事を秘密にしているし、暴露しない事を承知させた。

 因みに、この世界に酷似しているカオスサーガ・ファンタジーというゲームを知らないみたいだ。

 更に、彼女に聞いたら、この2つのゲームが同じ製作会社だったわ。


 彼女の名前は「セキュリア=シリズ=マグラシア」だ。





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