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ディーン様、お久しぶりです!

ずっと、空席だった枠の人が現れた。

 その夜、レイラが話が有ると言ったからレイラのダンジョンでの部屋に訪れた。


「ディーン様。奴隷である私如きの為に、来て頂きありがとうございます。」

「挨拶はいいから、用件は?」

「はい。私を奴隷から解放して欲しいのです。」

「何故だ?」

「実は、ディーン様に、今まで隠していましたが、私はエルフ族なのです。」

「本当か?」


 知っていたけど、驚いた振りをした。

 だって、ゲームで知っていたから。


「はい。そして、エルフ族の中でも私達部族は、代々勇者様の戦闘の指南をしていました。」

「……なるほど。」

「ですから、勇者様と出会えた以上は、代々受け継がれて来た勇者様の戦闘の指南をしたいのです。」

「……」

「ディーン様、何卒(なにとぞ)。」


 まあ、公式にも載っていたしな。

 でも、やっぱり一度は手元に居たレイラを手放すのは……


「ディーン様!」


 ……まあ、仕方ないか。


「良いだろう。」

「ありがとうございます、ディーン様!」

「但し、色々と知り過ぎている以上は、魔法誓約書で縛らせて貰うぞ。」

「はい、それは当然です。私も『エルフ族の誇りに掛けて他言しない!』とは誓えますが、『誰にも話しません!』とは断言出来ません。」


 こうして、奴隷から解放して魔法誓約書で色々と縛った後にレイラを手放した。


 数日後、王宮発信で、勇者一行にエルフ族の戦闘指南が現れたという話が王都に流れた。


 やっぱりちょっと悔しいから、ダンジョンに行って、下級メイド達相手に発散したよ。


「ひ、ひぃあぁああぁーーー!」


 終わった後、下級メイド達に回復魔法を掛けて言った。


「明日はゆっくり休んで良いからな。」

「「「「「あ、ありがとう……ござい……ます。」」」」」


 さて、親父から、リーガル家の次期後継者としての教育を受けながら月日は経ち、俺達は今日、王立学園を卒業する事になった。

 それなりに、悪役(ヒール)上等をしながらの波瀾万丈な学園生活だったなぁ、と思う反面、教室とかで、アレがしたかったなぁと、妄想した。

 無事に何事も無く、卒業パーティーも終わり、俺達は都市リーガルへと引っ越しをした。

 ソフィアも立ち直ったから出来た事だけどな。


 クリス、リーラ、ディア、ソフィア、と既に婚約者が4人居るのは、王国でも俺だけだ。

 だから、結構な回数で王都新聞に俺達は載っている。

 それと、王都の我が屋敷には俺達が居なくなるが、不安なのは人族組だけだ。

 ダンジョンモンスター組は、俺がダンジョン転移が出来るのを知っているから寂しがっていない。


 4人には、まだ俺がダンジョンマスターである事を話していないが、何時かは話そうと思う。

 だけど、まだ時期尚早だとも思っている。


 そして、内装リフォームした領地の領主館だが、俺とクリスの部屋は特別にして、後の夫人用の部屋は全て平等にした。

 当然、向かいの侍女部屋も同様だ。

 さて、今だから言えるが、ソフィアのアレは立ち直るまでは地味なのばかり穿いていた。

 最近になってやっと、派手なのを穿くようになった。

 一応、ソフィアの侍女に、シルヴィア経由で王宮の最新情報を教えていた。

 俺はリーガル家の次期後継者として、王宮には何度も行っていたから、その時にシルヴィアも連れて行っていった事になりアリバイ工作は万全だ。

 勿論、クリス達の侍女達にも教えているお陰で、アレ用のタンスには派手なアレが増えて来た。


 喜ばしい事だ。

 当然、シンプルなのも嫌いじゃないがな。


「ディーン様!」


 突然に誰かが、俺の部屋にノックをせず、俺からの許可を待たずに入って来た!


「ディーン様、お久しぶりです!」

「……相変わらず元気だな、アリサ。」

「はい。元気だけが、アリサの取り柄ですから!」


 このアリサは、実はクリスの専属侍女なのだ。

 そして、何故、今頃の登場かと言うと、王立学園に入園前は、ベテランの侍女がクリスに就いていたのだが、クリスの入園を機に引退して、後続がアリサだ。

 しかし、このアリサがクリスの専属侍女に決まっていたのにも関わらず、学問の国と言われている「アーストリア」に留学したのだ。

 まあ、クリスを筆頭に、キュリアス伯爵家は、良い人ばかりなので、アリサの留学を許した上に費用を全額負担したのだ。

 だから、アリサもきちんと卒業するまで帰れず、頑張ったのか成績は次席で卒業したと、昨日届いた手紙に書いていた。

 再会は約3年振りだが、変わっていないな。


 ……後、侍女としての教育はどうなっている?


 まあ、クリスに任せよう。

 アリサの(あるじ)だしな。


「それで、俺の何の用だ。」

「そうでした。」


 アリサの空気が変わった。


「ディーン様、リーガル家の次期後継者となられ、おめでとうございます。そして、長兄アーロン様が鬼籍に入り、御悔やみ申し上げます。」

「……は?」

「更に、正室クリスティーナ様を始め、3人の令嬢ともご婚約されおめでとうございます。」


 ……目の前のこの人、誰?


「……クリスの専属侍女となり、彼女によく仕える様に。」

「はい、ディーン様。」


 本当に、目の前の人は、誰だ?


 俺は、アリサがクリスの向かいの部屋に自分の荷物を持って行った後、クリスの部屋に行くと、珍しい事にポカーンとしているクリスが居た。

 どうやら、クリスも驚いていたみたいだ。

 そして、侍女部屋から出たアリサは、見事にSランクの「猫」を買っていた。


「ディーン様。アリサは、クリスティーナ様の専属侍女として今度仕えていきます。よろしくお願いいたします。」

「ああ。」

「ディーン様、御前失礼いたします。」


 ……アリサ、立派な「猫」を飼っているなぁ。

 それと、アリサが去った後には、ほんの僅かだが少し甘い匂いがした。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


次兄サイラスは、もう出番は無い感じです。

ただ、最低でも、遠距離の婚約者との結婚式では、出番はあります。(まあ、本人の結婚式だしな。)

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