アーロン様ーーー!
とうとう、訪れた別離。
さて、あのスラム街の2人は、どうなったかと言うと……
「メイド長、掃除が終わりました。」
「終わりました。」
2人は、犯罪奴隷となり、王都の俺の屋敷で働いている。
帝国のフェリシア皇女殿下を暗殺しようとした事実は残り、理由が理由の為に、結果、2人は死罪ではなく犯罪奴隷となった。
そして、何故か奴隷商行きにならず、俺が引き取る事になったのだけど、……解せぬ。
名前は、姉がアンで、義妹がベスだ。
フェリシア皇女殿下の王国訪問から数日が過ぎた。
そんな日々で、第2王弟の夫人が、俺の美容ポーションでやらかして、結果、俺は伯爵にされた。
何故かと言うとだな。
その第2王弟の夫人が、他国の貴族と美容ポーションを通して繋がっていて、色々と機密情報を流していた。
そして、美容ポーション寄越せと、権力を盾に強硬に言ってくるから、黙らせる為に弱点を探ったら、機密情報の漏洩の証拠を見つけてしまった。
結果、今までの功績と合わせての陞爵され伯爵位となった訳だ。
そして、ディアは、俺の3番目の婚約者に正式になって、改めて挨拶されたよ。
そして、その夜は、色々な複雑な気分を解消する為に、夜の勉強会は全員参加となった。
「あっ、ぁああああーーー!」
シルヴィアが、全身を痙攣しながら、満ち足りた表情で気絶して、他のも既に気絶している。
自身の芸術品を咲き狂わせながら。
……もし、この世界が他のラノベなら、ステータスを見ると「絶倫」とか「性豪」とかが付いているんだろうなぁ。
……まさか!?
自身に、スキル「解析」オン!
……付いていました。
………………2つとも。
まあ、良いか。
前世じゃあ、魔法使いだったしな。
ハーレムは、男の夢だしな。
……人数増加は、未来の俺に任せよう。
そして、数週間が過ぎて、今日はリーガル家やリーナブルム公爵に、何よりもソフィアとアーロンにとって大事な日を迎えた。
今日は、ソフィアとアーロンの結婚式だ。
俺も準備を手伝ったから忙しかった。
そんな中、ソフィアは今後の不安を俺に溢していたから、励ましながらも、俺に依存する様に誘導した。
しかし、運命は「策謀の暗殺」よりも「偶然の悲劇」の方を好む様だ。
「アーロン様ーーー!」
「アーロン様が刺されたぞ!」
「アーロン!」
「そんな……」
「逃がすな!」
アーロンは、刺された時に剣に塗っていた猛毒が一瞬で全身に回り手遅れとなった……
「いぃやぁあああーーー!」
そして、アーロンを殺したのは、ジョゼフ=ダーユ=フーシェス侯爵だった。
親父の怒りは凄まじく、更に、今度ばかりは、お袋の「ね、お願い。」は無かった。
……この王国の歴史の教科書に残る程の苛烈を極めた復讐となった。
そして、昔、予想した通り、ソフィアの再婚約先は1ヶ月過ぎても見付からなかった。
アーロンの亡くなってから3ヶ月が過ぎ、俺は筆頭侯爵リーガル家の次期後継者に任命された。
同時に、ソフィアとの婚約が成立した。
俺は、週3以上は、ソフィアに励ましの手紙を送っていたし、7日に一度は会いに行って励ましていた。
そして、政治的には問題無い。
ソフィアは、リーガル家の次期後継者と婚約したのだから、世間にとっては男の方が代わっただけだ。
俺の伯爵位と家名の「ルナフィリア」は、俺の子供に与える事になる。
今年の冬は、そんな中だから厳かに過ごした。
……仕方ないか。
「ディーン君、いえ、ディーン様、傷物の私ですが、よろしくお願いいたします。」
「何を言っているんです、ソフィア義姉様が悪い訳が無いじゃないか!」
「ディーン君……」
「そうだよ。今まで通り、『ディーン君』で良いよ。」
「でも……」
「良いんだよ。」
「……分かったわ、ディーン君。でも、私の事をもう『ソフィア義姉様』はダメよ。」
「そうだったね。じゃあ、『ソフィア』だね。」
「ええ、それで良いわ。」
俺としては全く思っていないが、貴族界隈での世間的評価では、ソフィアはかなり立場が悪くて低い。
もう、社交界では華開く事は無いだろう。
勿論、参加は出来るが、中心に立つ事は無い。
まだ、ソフィアが男爵や子爵ならまだ傷は浅かったのだが、こういう時は最高位の公爵だからこそ、傷は深い。
だから、俺はソフィアをゆっくり癒そうと思う。
ソフィアは、王都での我が屋敷では、クリスの隣の部屋で暮らして貰う事になった。
侍女は、3人から年長がソフィア付きの専属侍女となり、向かいの部屋に住む事となる。
残りは、公爵家の侍女長補佐と次代の専属予定だ。
流石に正室になれないからね。
でも、ソフィアの子供が優秀なら……
後、領地の領主館の内装を総リフォームする事にした。
勿論、ソフィアの為だし、両親も納得させた。
そんなある日に、たまの気晴らしで、王都の周辺で冒険者エドガーとして討伐依頼をレイラと共に受けた。
因みに、冒険者ランクは「A」になった。
そして、俺の獲物を横取りされた。
……って言うか、知らずに遭遇したから倒しているみたいで、俺達に気付いていない。
横取りされたモンスターに、聖属性魔法の「聖槍」を放ち、止めを刺した。
「アレは、聖属性魔法……」
うん。
俺の獲物を横取りしたのは、未来の勇者セリオだ。
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