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2人きりの時はフェリと呼んでくださいね。

異議あり! な、展開が出来るかなぁ。

 変に思っていたんだよ。

 広告や公式ホームページには、「主人公」としか載っていないし、どういう事だと思ったんだ。

 普通なら、主人公でも通るが、勇者の名前が出ても可笑しくないのに、全てに「主人公」しか載っていない。

 つまりは……


 (ディーン)が主人公のストーリーが用意されていた可能性が高い訳だ。


 それなら、11周した俺が知らない展開が有るのも納得出来る訳なのだが、そうなると、中学生で三國○に転移した、あの幼馴染みの2人と同様に俺の未来も分からない状態になるのか。


「ディーン様?」

「すみません。少々考え事をしていました。」

「それで……」

「まあ、情報が無さ過ぎますが、二択で、どちらだと問われれば、皇女殿下をお助けしましょう。」

「ありがとうございます。では、2人きりの時はフェリと呼んでくださいね。勿論、敬語は無しでお願いしますね。」

「……分かった。」


 そして、話はここで終了した。

 まあ、まだ王都にも到着していないからな。


 帝国側の皇女殿下暗殺を気にしながらの旅は再開された訳なのだが……


 ……本当に、皇女殿下の暗殺があった。


 しかも、依頼人は不明のまま。

 自白させたら、通常の3倍の依頼料を即金で払った為に依頼を引き受けたみたいだ。

 夜の護衛にレイス系をまたもや配備したのが効を奏したと言えるかな。



 それからは、問題は発生せずに5日後に王城に到着した事で、俺達の役目も一旦は終了だ。

 その日は、休養という事で何も無く、次の日には歓迎会が開かれ、夜はダンスパーティーが開かれた。

 次の日には午前中は面会希望者と会い、午後からは王城の騎士の鍛練を見学した。

 また次の日には、午前中は王宮魔術師の研究会に参加して、午後からは王都の孤児院に行った。

 そして、その孤児院で問題が起きた。


 帝国側のゴメスが近付いて来た。


「ディーン殿に会いたい方が来られた様だ。」

「その者は、国王陛下の書状を持って来ているのか?」

「いや。緊急の用事が有るとしか言っていない。」

「それなら無視させて貰う。今の俺は国王陛下の(めい)で皇女殿下の護衛をしている。すなわち、俺を動かすには、同じ国王陛下の御命令でなければ従う理由も無く動く理由も無い。」

「良いのか? 聞けばディーン殿は子爵だと聞いたが?」

「爵位は関係無い。」

「……分かった。」


 ……えらく悔しそうな顔で退散したな。


 俺は念話で追尾用のダンジョンモンスターをゴメスに付ける事にした。

 後、その緊急の用事で来た奴にもな。

 こういう事も有ろうかと、ブラグの部下として創った。


 その後は、孤児院の前で、炊き出しを始めた。


 それ程の時間が掛からずに吹き出しの前にはスラム街からも住民が集まり長蛇の列が出来ていた。


 ……あれ?


 あのラノベと同じ流れ……


 ……まさか、なぁ。


 な~んて思っていたら、スラム街の住民と言っても違和感が無い少女が緊張した顔で皇女殿下に向かっている。


 ……ヤバっ!


「え!?」


 確保~。

 とりあえず、眠らせて近くの建物の死角に入ってダンジョンに送り、リリスに探らせた。


 そして、また俺は皇女殿下の護衛を続けた。


 吹き出しが終わり、皇女殿下を王城の騎士に任せた後、俺は屋敷で、それぞれから報告を聞いたら、ゴメスは黒いローブに黒いフードを被った奴と話していて、用事で来たという奴は、第2王子派の筆頭である「ジョゼフ=ダーユ=フーシェス」侯爵の屋敷に入っていった。


 ……黒いわ~。


 後、あの少女は予想通りで、僅かな金で引き受けた捨て駒だった訳だ。

 しかも、同じスラム街で助け合いながら暮らしていた義妹を人質に取っていた。

 少女の方の黒幕はブラグ達で潰して貰った。

 どうやら、暗殺ギルドだったみたいで、ゴメスと話していた連中も、この暗殺ギルドに所属していた。

 当然、書類等の物的証拠は回収済みだ。


 ……わーい。一石三鳥だー。


 勿論、人質だった義妹も助け出し少女と同じ部屋で寝ているし、身体に残っていた毒は全て排除してある。


 因みに、少女に渡された暗殺方法は定番の毒針での暗殺で、毒の種類も3種類の即死毒の混合だった。



 翌日の午後、全ての証拠を親父に渡して、俺は少女2人を連れて、王城の審議用の広間に俺達や親父と、全ての関係者が居る。


「これより、フェリシア皇女殿下の暗殺未遂についての審議を始める。」

「国王陛下、よろしいでしょうか?」

「よかろう、フーシェス侯爵。」

「私が集めた情報によりますと、護衛のルナフィリア子爵が居たにも関わらずフェリシア皇女殿下を危険な目に合わせたと聞いております。それについて、どう責任を取らせるおつもりですかな?」

「国王陛下、よろしいでしょうか?」

「よかろう、ルナフィリア子爵。」

「その件については一切責任は無く、護衛の責任を充分に果たしております。」

「なっ!?」

「儂も報告を受けておる。」


 そう言いながら、国王は前に置かれた書類の束に触る。


「さて、私の方からもフーシェス侯爵にお伺いしたい。」

「なんだ?」

「孤児院前での吹き出しの中、私に用事が有ると来た者が居ましたが王命の任に就いていた為に断わりました。

 その者はフーシェス侯爵の屋敷に入ったと聞いています。フーシェス侯爵、どの様な御用だったか、教えて頂けますか?」

「ぐ。 そ、それは……」



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