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閑話~アナスタシア達 

今回は、3人です。

 アナスタシア=アドラ=アルビナールside


 私は、とある子爵家の長女として生まれました。

 両親には、私を充分な愛情と厳しさを持って育ててくれた事に感謝しています。

 そして、後で知ったのですが、少々無理して王立学園に通う為のお金を用意して、私が卒業する迄のお金の心配は無い様にしてくださいました。

 私は、学園で一生懸命に勉学に励み、私としては上出来と言える友人関係が出来ていたと思います。

 その内の1人の同じ子爵家の次男とも親交を深めて、口約束ですが、私の家に婿として来てくださると言ってくださりました。


 しかし、そんな明るい未来は卒業式間際で、突如、暗礁に乗り上げたのです。

 我が領地に災害が起こり、大変な負債を抱える事になり、方々(ほうぼう)に手を尽くしましたが、負債を全て返す事が出来ずに、家族全員が奴隷になるか、爵位返上しかありませんでした。

 そして、お父様は私達娘が奴隷になる事を拒絶して、爵位返上となりました。

 その結果、今後必要なお金は自分達で働いて稼がなければならなくなり、私は、お父様の知人の勧めで、第3王子フールハング殿下の侍女候補となり、王城に単身で行き、正式な侍女になる為の日々が始まりました。

 とても厳しい内容でしたが、無事に侍女となり第3王子フールハング殿下の専属侍女となりました。

 まさか、その初日にあんな事が起きるとは思っていませんでしたが、混乱する中で専属侍女としての役目を全うする事だけを考えていました。


 ……今思えば、この時、私の未来が変わったのだと信じる事が出来ます。


 私は、第3王子フールハング殿下に直接解雇を言い渡され、途方に暮れましたが、あの時に彼が言った言葉を思い出して、その言葉にすがり、あまり良くない噂を持つ筆頭侯爵のリーガル家の門を叩いたのです。


 ……私が思っていた以上に私の雇用があっさり決まり、一緒に来た家族の衣食住も用意してくださいました。


 そして、……凄く痛かったです。


 あの年であんなに……


 ……シルヴィアさんって、実は凄い男性経験豊富な「床上手」なの!?


 最初の内は毎日の様に喚ばれましたが、最近は落ち着いたと思います。

 勿論、子爵家とはいえ長女である為、婿養子を迎え、共に領地を守る気でいました。

 でも、爵位返上した為、今の私達は平民です。

 どうする事も出来ません。

 そんな平民になった私が、まさか、三男とはいえ、筆頭侯爵家のディーン様から寵愛を受ける事になるなんて!

 色々と思う事はありますが、あの時、口約束をした彼の事は申し訳ありませんが忘れて、ディーン様の専属侍女の1人として頑張って生きようと思います。

 ただ、お父様には、もう少しディーン様の事は秘密にしておいた方が良いかなっと、お母様と相談して決めました。


 ……ごめんなさい、お父様。



 リエスリーラ=デリス=ルーギンスside


 私は、ルーギンス公爵家の次女として生まれたわ。

 名前は、リエスリーラ=デリス=ルーギンスよ。

 私は、どちらかと言えば身体は弱かったわ。

 だから、体調崩すと更に酷くなる事が多かった。

 そして、ある日に、今までの比にならない疲労に襲われ寝込む事になったわ。

 お父様は色々と手を尽くしてくれたけど、全て無駄に終わってしまい、私は自身の未来が暗くなるのを感じた時、お父様があまり見栄えか良くない小瓶を持って来たの。

 勧められるまま、その小瓶の中身を飲むと、信じられない事に体調不良から来る不快感や怠さが全て綺麗に消えたわ!

 そして、確認の為に専属の女医に診て貰ったら、昔、私の不注意で負った古傷まで消えていたのよ!

 私は、お父様とお母様と一緒に涙を流して喜んだわ。

 その日は、万が一が無い様に大人しくベッドに横になりながら、この小瓶を持って来た方に、出来る限りのお礼をしようと誓った。

 次の日に、お父様は小瓶を持って来た方が誰なのか教えてくれたけど、まさか、悪名高いリーガル家の三男ディーン様とは思わなかったわ!

 そして、お父様が私とディーン様との婚約を考えている事を知った。

 勿論、何故、そんな話を持って来たかも聞いたから、ディーン様との婚約も「良いかな?」と思ったわ。

 それに、妹のセーラからクリスティーナ様のお話を聞いていたしね。

 私は、ディーン様との婚約を受け入れた夜、私の専属の侍女につい話したわ。

 私を助けた方や小瓶について。


 ……あれから、1週間以上経つけど、私の専属侍女と仲が良かったメイドを見掛けなくなったわ。

 どうしたのかしら?


 ……数ヶ月後に判明したけど、まあ、自業自得ね。





 ???side


 私の名前は「アンナ」で、家名は無いわ。

 だって村で生まれた村育ちだもん。

 まあ、両親が貴族様の屋敷で働いていたみたいで、私は読み書きと簡単な計算が出来るわ。

 私には妹が1人居たわ。

 私達が居る村で、飢饉が起きて村の娘が10人以上売られていったわ。

 私もその内の1人よ。

 私は、外見に特徴が無いみたいで売れず、流れに流れて1年間売られないまま奴隷館で過ごして、遂に、とある辺境を治める貴族様に買われたわ、下女として。

 簡単に言えば、メイドより下の立場ね。

 まあ、まとめ買いの中に私も入っていただけ。


 それでも、私を買った貴族様は悪い人では無いみたいで、死ぬまで働き続けられるみたいな事は無かったわ。

 でも、その日の仕事が終わったら、そのまま寝床に行って寝てしまうなんて事は沢山有ったけどね。

 だけど、一生懸命に真面目に働いていたら、メイド長に認められたみたいで、奴隷環から奴隷紋に代わり、一番下っ端だけどメイドになれたわ。

 だから、もっと真面目に働いて、読み書きと簡単な計算が出来る事を知られてからは、出来る仕事が増えて、生活がどんどん良くなっていったわ。

 ガリガリだった私の身体は、まだ細いけど胸が手の平以上の厚さになったわ!


 そんなある日に私は、メイド長のお使いで買い物に行った時に、許される範囲で寄り道したら、とても素敵な騎士様に出会ったのよ!


 そして、私は「恋」に堕ちた。


 これは、私だけだと思っていたわ。

 でも、違ったのよ!


 騎士様も私に一目惚れだったのよ!


 まるで、メイドの先輩から借りた恋愛小説みたい。

 それからは、短いけど、騎士様との時間を過ごしていた。

 私に、こんな幸せが待っていたなんて信じられないわ!


 ……たまに、村の両親に妹や村の皆を思い出すけど、元気で居るかしら?


 それに、村を出て行ったあの2人はどうしているかしら?

 王都には、叔父さんが居るみたいだから、多分、大丈夫でしょうけど。


 ……ああ。次に騎士様に逢える日が待ち遠しわ。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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