表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/129

この騒ぎは何だ!

細かく考えず、デビュタントデビューとは、貴族の令息令嬢の公の場での入学式的な自己紹介の場です。

王立学園は、出会いと学問の為の場所なので、「公式」には当て填まりません。

 因みに、クリスやリーラの普段着には使っていない。

 誘拐されるからな!

 でも、下着とドレスの間の肌着には使っている。

 しかも、温度調整の付与をしているから、簡単に言えば、服がエアコンの役目を担っている。

 後、魅了と麻痺と毒耐性の付与もしてある。

 それと、俺も服の裏地に使っている。


 この「ルミナスシルク」は独特の光沢を放つから分かる人には分かる訳だ。

 楽しみだなぁ。

 学園2年目がデビュタントデビューだし、正式な爵位を持つ貴族としても初めてだからな。

 クリスやリーラを飾る宝飾品にもダンジョン産の最高級の宝石を用意している。


 総額は、クリスの分だけでも軽く王族を超える!


 当然、モデルは、大人代表でお袋、年頃代表でソフィア、若い令嬢代表でクリス、幼女代表で天使なシャルルがしました。

 社交界に出るお袋に付き添いでソフィアも参加したり、絵画でクリスやシャルルも。

 実物を着たお袋やソフィアの破壊力は凄まじく、直ぐに「買い」が殺到したが、生地としても売らずに「ハンカチ」か「手袋」でしか販売していない。

 しかも、「ハンカチ」でさえ、日本で言う所の「給料3ヶ月分」だし、「手袋」も「新中古住宅」級の値段だ。


 それと、超稀少品という事で、交渉等の材料には一切使っていない!


 だから、ドレス一式分を持っているのは、王族かリーガル家の関係者だけだ。

 でも、クリスやリーラ達の母親等の関係者には、「ハンカチと手袋」をセットで数式贈っている。


 最後に、この「ルミナスシルク」の入手方法は公表していなかったりする。


 こうして、夏の社交界に向けて、色々と忙しい毎日を過ごして、いよいよ当日になった。


 ……そして、社交界にデビュタントデビューだ!


「ディーン様。」

「どうした、クリス。」

「やっぱり、緊張しますね。」

「そうだな。」

「私もよ!」

「リーラは、公爵家令嬢なのに?」

「公爵家令嬢でも!」

「「それに……」」

「それに?」

「「全てを『ルミナスシルク』だから!」」

「気にしない気にしない。」

「「気にします!」」

「ルミナスシルクは、稀少性を上げる為に、色々と秘密にしているけど、簡単に手に入れる事が出来るから大丈夫だよ、クリスにリーラ。」

「ディーン様、本当ですか?」

「ああ、クリス。」

「本当に?」

「ああ、リーラ。」


 舞台は、王城の大ホールで、俺達は控え室で順番待ちをしている。

 この準備待ちは、親の爵位で決まる。

 だから、俺自身は「子爵」だけど、親父が侯爵だから、最後になる。

 本来なら、最後から2番目の筈だったけど、あの馬鹿は平民に堕ちて国外追放になったから最後になった。

 後、このデビュタントデビューは、子供の為の披露宴だから、子供の親達は居ない為に、最大で次期後継者の嫡男とかが、問題解決等で居たりする。


「ディーン=フォン=ルナフィリア様、御用意を。」

「分かった。」

「いよいよだね、ディーン様。」

「いよいよだよ、ディーン様。」

「ああ。」


 そして、無事にデビュタントデビューを果たして、最初はクリスと、次はリーラとダンスをして、今は自由に歓談したりしている。

 クリス達も友人達と楽しく会話をしている。


 ん?

 あの令嬢は、第二王子の取り巻き1号だ。


 パシャ


 取り巻き1号は、手に持っていた果実系のドリンクをクリスのドレスに掛けた。


「ごめんなさい。手が滑ったわ。」

「……」


 一部始終を見ていた周りが騒ぎ出した。


「……ウソだろ……」

「あのドレスの光沢は……」

「ああ。僕の姉の結婚式で一度だけ触らせて貰ったけど、多分、間違いない。」

「……あのドレスは、今、王族等の極限られた人達だけしか持っていないのよね?」

「……ああ。あの『ルミナスシルク』だな。」

「……つまり?」

「弁償で『家』が傾くかもな。」

「そうだな。最低でも白金貨2桁後半は確実だろうな。」

「……いや、ドレスに手袋や靴もだから、3桁だろう?」

「……え!?」


 最後の方の言葉を聞いて、取り巻き1号の顔が青くなる。


「この騒ぎは何だ!」


 何か、偉そうな野郎が現れた。

 いや、実際に偉いか。

 だって、第2王子のヤーラッグ殿下だもんな。


「誰か、説明しろ。」

「はい。私めが。」

「……ダラムか。直答を許す。」

「はい。此方のキャラリア令嬢のドリンクが零れ、此方の令嬢のドレスに掛かってしまいました。」

「本当か、キャラリア嬢よ。」

「……」

「どうした? 質問に答えよ。」

「……は、はい。」

「ならば、責任を取り、弁償するように。」

「……はい。」

「これで、問題は解決した。皆も宴を楽しむがよい。」


 こうして、第2王子ヤーラッグ殿下は王族用の出入口へと帰っていった。

 因みに、我が親父殿は、第1王子、つまり、カッシェス皇太子殿下を推しているから、あまり、第2王子ヤーラッグ殿下とは仲が良くなかったりする。


 そして、野次馬がバラける中、加害者の取り巻き1号こと、キャラリア嬢は茫然自失になって動いていない。

 そんなキャラリアに対して近付く令嬢が居た。


「……お姉様?」

「リリナ?」

「クリス! えっと……何が有ったの?」

「ちょっと待って。お姉様って……」

「今日が初めてよね。私の姉のキャラリアお姉様よ。」

「……リリナ……」

「クリス、説明して。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


追加情報

ここで言う「手袋」とは、肘よりも長く、肩と手袋で「絶対領域」になっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ