ディーン様に揉んで貰う!
軽井沢に本物の貴族令嬢が来た、みたいな?
さて、セレス達は、別のログハウスで宴会を始めて貰って、ボロを出さない様にした。
領地の屋敷からも何人か連れて来ているから、分けて対応する事にして、俺達は、用意した服に着替える為に各ログハウスに入っていった。
貴族の狩猟服的な格好になったクリス達と、夕食の準備に取り掛かった。
先ずは、俺、クリス、リーラ、ディアとソフィアに、シルヴィア達で、川に行って魚釣りを始めた。
最初はマジ声で「キャーキャー!」言っていたけど、慣れてくると、「競争よ!」と言って楽しんでいる。
シルヴィアとアナスタシアは最初はサポートしていたが、必要無くなると、2人も魚釣りを楽しんでいた。
ソフィアの侍女達は、魚釣りに参加せずに最後までサポートに回っている。
因みに理由は、釣りに使う餌を現地調達が出来ないから。
でも、魚は触れるみたいだ。
俺は、裏で魚がクリス達の方に行く様に調整していた。
そのお陰で、大漁だ。
これなら充分にメイド達も含めて全員に行き渡るだろう。
ログハウスに戻ると、残っていた侍女やメイド達に因って夕食の準備が出来ていたし、白銀の光翼も山菜やボア等を狩って来て、夕食に彩りを添えて、皆と楽しい夕食になった。
夕食後は、クリス達は専用に用意した露天風呂にした風呂だけのログハウスで旅の疲れを取っている。
因みに、此処もダンジョンの支配領地だから、スキルや魔法での透視や遠視が出来ない様にしてある。
勿論、俺は一緒に入っていないし、ダンジョンマスターとしての力を使って覗いていない。
クリスside
「楽しい1日でした。」
「そうね。」
「まさか、山の中を歩くとは思わなかったわ。」
「ディーン君には、驚かせられたわ。」
「……」
「どうしたの、リーラ。」
「クリス、胸が大きくなっていない?」
「え!? ……そうかな?」
「ズルい。クリスだけ……」
「だ、大丈夫よ。」
「そうよ。」
「リエスリーラも母君みたいに大きくなりますわ。」
「……むう。」
「リエスリーラ?」
「良く見たら、皆、私よりも大きい!」
「「「……」」」
「むう! ディーン様に揉んで貰う!」
「何故、そこでディーン様が出るのよ!」
「メイドが話していたのを聞いたのよ! 異性に揉んで貰うと大きくなるって!」
「落ち着いてリエスリーラ! そんな、はしたない事を淑女が言ってはダメよ。」
「ソフィアお義姉様……はぁい。」
その後も、所謂ガールズトークは続いた。
ディーンside
クリス達が風呂に入っている間は、俺はのんびりしていたのだが、侵入者が居る事を感知した。
……良い度胸だ。
俺は、念話で侵入者を捕らえ、ダンジョンで全てを吐かす様に命令した。
その後、風呂から出たクリス達の幼いながらも醸し出す色香に目を奪われ惚けてしまい、おちょくられた。
散々弄られた後、クリス達に用意した宴会場兼、2階が寝室のログハウスで皆とワイワイとお喋りした後、お開きになった。
今頃は、第二次ガールズトークを開催している事だろう。
俺は、我がダンジョンに行き、捕らえた侵入者に会って拷問に掛けながら質問した。
「貴様らの飼い主は?」
「……ぐぅがあぁーーー!」
「別に答える気が無いのなら良いぞ。」
「……?」
「答えるまで、この様な拷問を10日でも20日でも半年でも1年でも続けるだけだからな。」
「……へ、ヘンリー伯爵……よ。」
「1人脱落したみたいだが、他の皆さんは?」
「……ヘンリー伯爵だ。」
今回、捕らえた侵入者達を2つに分け、先に片方に拷問に掛け全てを吐かせ、俺が残りから全てを吐かす。
これで、齟齬の少ない情報が手に入った。
侵入者達の黒幕は、ある意味では想像通りの隣の伯爵領の領主ヘンリー伯爵だった。
……フラグ、回収しちまった。
俺達は、2泊3日の予定で色々と楽しく遊びながら避暑地で過ごした。
そして、侵略者の素性を知った俺は、クリス達を無事に送り届けた、その夜にヘンリー伯爵の領地に赴き、領主館に侵入してヘンリー伯爵を拷問に掛け、家族全員に魔法誓約書で縛った。
因みに動機は、親父から受けた小言の八つ当たりだ。
予定では、本人達に何かするつもりは無いが、建物も含む器物破損とかを狙っていたらしい。
……何か、屑って、野郎が多いんだよな。
逆に、女性側は無関係で無罪が多い。
……まあ、良いか。
さて、夏休みはある意味では終わった。
これから始まるのは「夏の社交界」だ。
本来なら、俺達は関係無い筈だったんだが、俺が独立した貴族に成ったから参加義務が発生した。
当然、婚約者のクリスやリーラにも参加義務が発生する。
そこで!
ダンジョンマスターになってから少しずつ準備をしていた事を披露する時が来た。
都市リーガルの冒険者「エドガー」の拠点は、今や飛ぶ鳥落とす勢いの商家だったりする。
販売する商品は服やハンカチやリボン等に使う生地だ。
異世界あるあるの「魔物から手に入る」ってヤツで、我がダンジョンの30階層から出現する芋虫系のキングエルダーキャタピラーを倒すと低確率でドロップする「糸」がソレだ。
俺がダンジョンマスターだから出来る方法で、ドロップする「糸」を改良した。
この「糸」で作成した生地の防御力は、下手な「魔法の鎧」よりも高く、それでいて、艶や肌触りが現存する最高級よりも良く、柔らかい。
今や、商品名「ルミナスシルク」として売り出し、一応は王族の王妃と王女にはドレス一式分の生地を献上した。
ディアもドレス一式持っている。
それと、現在、都市リーガルの我がダンジョンの到達最下層はまだ17階層だ。
言い忘れていたが、キングエルダーキャタピラーは、集団の人数が3人以上と遭遇すると逃げ出す様に設定してある。
そんな訳で、この「ルミナスシルク」は、バカみたいな超稀少品な為に、王族や公爵すらも気軽に買えない値段になっている。
最近だと、ルミナスシルクのハンカチを婚礼の時に花嫁に渡すのが高位貴族の流行になりつつある。
無理が出来るのは伯爵からで、子爵以下は無理も出来ない状態になっている。
勿論、こんな換金性の高い品が狙われない訳が無いが、そこは、店の扉や中に「リーガル家御用達」を掛けている。
この国に、リーガル家を敵に回す貴族は居ないから、今の所は強奪等の被害は無いが、貴族の横暴な脅迫はそれなりにある訳だ。
そこで「では、リーガル家に報告するので御名前をお願いします。」と言うと静かになる。
まあ、錬金術な金儲けの話は終わりにして、本題に入ろう。
この「ルミナスシルク」を出し惜しみせずに、クリスやリーラの着るドレスや手袋や靴にフルに使う予定だ。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
一応、ルミナスシルクの生地5%入ったハンカチとか、10%入ったハンカチとかを、売っています。




