ディーン様、準備が整いました。
まだ、大丈夫。
でも、未来は分からない。(笑)
さて、我が領地の屋敷で働く者達だが、「今回も」となると、かなり怪しまれるから、アーロンに命令して、アーロンからの紹介という形にした。
……お袋を悩ませる訳にはいかないからなぁ。
表向きは、アーロンが領地内に実際に募集を掛けて貰い、集まった中に紛れ込ました。
……身元保証人?
そんなモノは、金貨数枚と魔法誓約書で済んだ。
それと、領地拝領の為に王城に行ったんだが、謁見の間で受領式が終わった後、リーガル派以外の派閥の貴族から声を掛けられ、「我が娘はどうだ?」と言って来たが全て断った。
一応は念の為に、そいつらの家族構成や派閥等をリストにしてあるけどな。
蛇足だが、折角来たのだからと、クリスの実家に行くと歓迎を受けたが、まさか、クリスの母親「ソフィーリアさん」に色仕掛け込みで美容ポーションをオネダリされるとは思ってなかった。
まあ、本人はからかっただけみたいだけどな。
……勘弁してよ。
勿論、旦那のヴォルティスさんにチクった。
そして、仕返しに、旦那には一晩中元気になる薬と媚薬を幾つか渡した。
来年には、ゲームに出ていないクリスの弟か妹が出来ているかもしれないな。
あれから数ヶ月が経ち、今日は3年生の卒業式だ。
前半の堅苦しい卒業式が終わり、後半の卒業ダンスパーティーが開催されたが、「アレ」が始まった……
所謂、ラノベの異世界恋愛系の婚約破棄と断罪イベントが発生したのだ。
「……と言う事があり、私ルーザードグ侯爵家次期後継者のフリブルは、第3王女セレンディアとの婚約を破棄する。そして、彼女『マグリア』男爵令嬢と婚約する!」
「きゃー! 素敵ですぅ、フリブル様ぁ。」
「……承知しました。フリブル様からの婚約破棄を私セレンディアが受領しました。」
セレンディア王女の洗練された見事なカーテンシーを決め、会場を去っていった。
……去り際に何故か彼女と一瞬だが目が合った。
壇上では、断罪劇が終わった元生徒会長のフリブルと男爵令嬢のマグリアが高笑いしながらイチャイチャしていた。
……侯爵家がまた1つ消えたな。
予想通り、到着が間に合わなかった父親であるルーザードグ侯爵と国王がフリブル達を断罪している。
一応は、報告は受けていたが、俺やクリスやソフィアやリーラには関わりが無かったから無視した。
しかし、本当にする馬鹿って居たんだな。
異世界転生した身だけど、異世界恋愛系の「断罪劇」が本当にあるとは思わなかったよ。
そして、1ヶ月後
「今日より、貴方の屋敷でお世話になりますセレンディア=バルト=インペリアルです。よろしくお願いいたします、ディーン=フォン=ルナフィリア様。」
……国王の嫌がらせと、俺の両親様の計らいで、我が屋敷で暮らす事になったセレンディア王女が言った。
正直、嫁ぎ先が無かったからなぁ。
実は、セレンディア王女の髪の色と瞳の色が、禁忌の色だったりする。
因みに、セレンディア王女はゲームには名前しか出ていないから、こんな断罪劇があるとは、実際に見るまで思わなかったな。
因みに、禁忌とは、在り来たりな魔王に使われた配色と同じな訳だ。
魔王の髪の色は紫色で、瞳の色が金色だ。
彼女セレンディア王女も同じだけど、当然だが魔王とは全く繋がりは無い。
ゲームを何度も周回したから確かだ。
その結果が、唯一の嫁ぎ先となる侯爵家の中では最弱のルーザードグ侯爵の次期「馬鹿」後継者のフリブルしか居なかった。
最初から、彼女セレンディアに丸投げの予定だった。
裏の密書にはセレンディアが男子を産めば、フリブルは「病死」の予定だった。
だが、婚約破棄した以上は、フリブルは廃嫡の上にアレを切った後に国外追放で、王女の名誉を堕としめたという建前でルーザードグ侯爵家は降格して男爵位になった。
そんで、個人的な恨みを持つ国王と、政治的な理由から親父と、単純に「可哀想な王女を助けてあげて。」と、親父に「ね、お願い。」をしたお袋に因って、彼女セレンディア王女が我が屋敷で暮らす事となった。
勿論、英才教育を受けていた王女たるセレンディアは予め、各方面に根回しをして外堀を埋めていた。
……はい。
今回も、クリスとリーラから手紙が来て、セレンディア王女を助けて欲しいと書かれていた。
我が婚約者達が、慈愛に満ち溢れているのは嬉しい限りなのだが、本当に良いのか、我が婚約者達よ。
せめてもの救いは、これが婚約では無く、身元引き受けである事だ。
……今の所は、だが!
コレ、俺の爵位が伯爵になったら、自動で婚約内定か!?
……伯爵家から、王族と婚姻が出来るんだよなぁ。
まあ、彼女セレンディアは綺麗だから、婚約者になっても良いかな。
我が屋敷の受付嬢にピッタシだしな。
そんな訳で、サプライズで訪れたセレンディア王女の部屋を急遽準備中だ。
しかし、清掃は必要無い。
常に綺麗にしているから、換気するだけだ。
そこら辺は、骸骨な主に仕える一般メイド達と一緒で、毎日清掃を頑張ってくれているお陰だ。
「ディーン様、準備が整いました。」
「分かった。」
セレンディア王女には、リーラの隣の部屋を用意した。
一番は勿論、我が愛するクリスで、2番目がリーラだ。
向かいの部屋は、一緒に付いて来たセレンディア王女の専属侍女「レンナ」と「アイナ」の双子の部屋になる。
こういう時の為に、向かいの部屋は侍女用にしている。
「セレンディア王女殿下、狭いと思いますが此方の部屋をお使いください。」
「ありがとうございます。ディーン様、私の事は『ディア』とお呼びください。そして、敬語は不要です。」
「しかし……」
「お願いします。」
「……分かった、ディア。何か有れば、直ぐに俺に言って欲しい。」
「その時はよろしくお願いいたします。」
「ああ。」
そして、俺達は2年生に進級したが、生徒会は他の奴らに押し付けた。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
色仕掛けといっても、谷間を見せたり、太ももを見せる程度。
しかし、谷間は兎も角、太ももはやり過ぎという事で、旦那にチクりました。




