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信じられない内容だった! 

リアルでも起こり得る闇……

 リン達も無双に慣れたのか、次々にモンスターを(ほふ)りながら前進している。

 俺も、オーガより強いトロール等を雷撃弾(ライトニングバレット)で撃ち放って倒していった。

 まあ、オーガぐらいなら、負傷者は居ても死亡者は出ないだろうしな。


 スタンピードの1/3は俺達が処理をして、遂に最後尾に到達したが、ワイバーンが最強ではなく、赤銅竜(ブラウンドラコン)が最強だった。

 まあ、俺が首斬りで瞬殺したがな。


「なるほどな。」

「誰だ!」

「オレ様は、魔王様の忠実なる(しもべ)の最後の四天王『ドアクダード』だ! 邪魔なのは、勇者だけかと思っていたが、どうやら、貴様も障害となる様だ。だから、死ね!」


 最後の四天王「ドアクダード」が言った瞬間に、闇の槍を俺に向かって放った。

 俺は、リン達に格好いい所を見せようと思って、わざと、この身体で受けた。


「「「「「「ディーン様!」」」」」」

「……ふ、雑魚だったな」

「誰が雑魚だって?」

「なっ!?」


 俺は、身体に刺さった闇の槍を掴み、抜くと言った。

 勿論、身体に闇の槍に因る怪我は無い。

 接触した瞬間に制御したからな。


「闇の槍は、こう放つんだよ!」


 向こうの闇の槍を強化して同格の闇の槍を更に18本追加して放つ。


「……な!?」


 俺が放った闇の槍19本を躱したり弾いたりしていたが、13本は食らっていた。


「分かったか?」

「き、貴様ぁ……」


 この後、近接戦闘が続くが、俺優勢のまま、一旦、距離を開けてやった。


「……貴様、何者だ?」

「そこら辺に居る、ただのAランク冒険者だ」

「……そうか。なら!」


 ドアクダードの指が光った瞬間、俺の腹に風穴が出来、後ろに居たリンの胸を貫いた。


「あ……」

「リン! 限定範囲完全回復(エリアパーフェクトヒール)


 ……間に合った!


「ディーン様、申し訳ありません」

「気にするな」

「……ち!」


 ドアクダードの舌打ちが聞こえた俺は、刀を抜いて一瞬で奴の四肢を切断した。


「ぐあっ……」

「楽に死ねると思うな!」


 ……ドアクダードが死ぬ事が赦されたのは、俺を「様」付けで呼び、死を懇願し始めてから40分後となった。



 更にそれから周辺のモンスターを処理していると、3時間後に都市リーガルの方角から歓声の声が聞こえた。

 どうやら、スタンピードは収まったみたいだな。


 ……そういや、四天王のドアクダードには、切り札としてのデスビームが有ったな。


 ゲームでこれを食らうと、強制でHPが残り9になり、カウントダウンみたいに減る。

 0になる前に完全回復魔法を使わないと助からない仕様で、「四天王は通過点だが消化試合じゃない!」という製作スタッフの意地を感じたものだ。


 そして、冒険者ギルドが指揮を取り、自警団達が主に事後処理をしている中、冒険者達は早速、居酒屋等で宴会が始まった。


 ……様子を見ていた自警団から報告が来たが、何ヵ所かで高い酒や飯を注文した奴が居るらしいが、(おご)りは明日からだぞ。

 まあ、それで破産しても俺の所為(せい)じゃないがな。


 スタンピード防衛開始から数えて5日後に冒険者への褒賞式が行われた。

 と、言っても、冒険者ギルドからランクと名前を言って金貨50枚入った小袋を渡すだけだ。

 ただ、外で大々的にやっているから、数人の例外を除き冒険者達は満足気な顔をして胸を張っている。

 勿論、数人の例外とは、勘違いをして当日に高い酒や高い飯を注文した奴らだ。

 そいつらにも小袋を渡すが中身は借用書だ。

 借金返済まで、冒険者ギルドが指定する依頼をこなす日々が始まる。

 後、冒険者ギルドの職員にも臨時収入を与えた。

 職員には金貨9枚だ。

 向こうも、まさか自分達にも、とは思っていなかったみたいで、最初は呆然としていたが最後は大喜びだった。

 男性職員の何人かは娼館に行くとか言っていたから、俺のお勧めを紹介した。

 ぶっちゃけ、俺がオーナーで、かなりあれこれと手を入れて店を開くまで1年掛かった自慢の娼館だ。

 外見が良いのは当たり前で、日本で言う吉○の遊郭みたいにしてある。

 つまり、華を売るだけじゃなく、卓上遊戯や舞いや歌等も売っている。

 だから、彼女達は自分の仕事に誇りを持っている。


 それと今回の事を親父経由で、俺が最後の四天王を討伐した事を報告して貰った。


 ……結果、俺ディーン=フォン=ルナフィリアは侯爵に昇爵する事になり、王都に行く事になった。


 どうやら、あの国王はここまで読んでいたみたいで、俺は何かしらの武勲等で、こうなると思っていたから、最初から侯爵級の屋敷を与えたみたいだ。


 ……腐っても王族か。


 絶対、何かで度肝を抜いてやる!



 そして、婚約者達総出で王都に向かって、7日後に到着して3日後に謁見の間で俺は侯爵位に就いた。

 後ろに居るクリス達婚約者は誇らしいのか笑顔でいた。


 その日の夕方まで続いた俺の侯爵位になった祝いの宴会で、既にセリオ達からの祝辞を貰い帰っているが、帰り際にルシアが周りにバレない様に手紙を寄越した。


 ルシアには、「宴会が終わってから、必ず1人で読んで」と言われ、俺も手紙を異空間収納に仕舞った。


 宴会が終わり、ウザかったその他大勢の貴族共の「我が娘を側室に」攻撃を躱して、クリス達におやすみを告げ、俺は自室に入った。


 そして、俺はルシアからの手紙を読んだ。



 ……信じられない内容だった!



 クリスの専属侍女のアリサが、他の貴族に華を売り、そこから仕入れた情報を他国に売っている、という内容だった。


 ……俺は、アリサから漂う微かな甘い匂いを思い出した。


 ………………まさか!?


 俺は、暗部を呼び、ルシアとルシアの実家の公爵家の徹底的な調査を命令した。

 更に、外遊組にはアリサが留学した国の徹底的な調査を命じた。


 ……アリサに付いては密かに調べれば、残念ながらルシアの手紙の通りだった。


 一体、アリサに何が有ったんだ。


 クリスに教える訳にはいかず、2つの理由を言って王都滞在を延ばした。

 その1つは、王都にルミナスローズの進出だ。

 これなら、滞在が月単位で延びても不思議ではないからな。

 もう1つの表向きの理由として使ったのが、パティシエである転生者マリカの支店進出だ。


 ……まあ、クリスには俺が何かを抱えているのはバレているが、アリサの事がバレなければ良い。

 暗い部分だけを闇に葬れば良いのだからな。

 そして、それを生業として連綿と続けていたのが「リーガル家」なのだから。


 ……3ヶ月後に全ての情報と証拠が揃った。







 デスヘルside


「やはり、ドアクタードでもダメだったか」

「それでは……」

「うむ。我が出るしかあるまい」

「承知いたしました」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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