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そっちから当たりに来たんだろ!

助けたい人を簡単に助ける事が出来るのもまた、権力者の特権ですよね。



矛盾が有りましたので、加筆訂正しました。

 3日前に、サイラスとアマリアの結婚式と披露宴が無事に終わり、今、1人で王都を散策中だ。

 因みに、クリス達はアマリアをお茶会に招待してキャッキャウフフしている。

 後、あの時に捕まえた奴らから黒幕を吐かせて昨日の夜に粛清したのだか、黒幕はマービン子爵家で、自身の次男が近衛副騎士団長を狙っていたがサイラスが邪魔で、今回の計画を実行に移したらしい。

 まあ、近衛騎士「団長」の椅子は、伝統として公爵家の次男か三男が就任する習わしだからな。

 つまり、近衛騎士最高の地位は「近衛副騎士団長」という訳で、今の所はサイラスが最有力候補な訳だ。


 しかし、流石は王都だ。

 人も多く活気に満ちている。


 ……その分、影や闇が濃くなるがな。


「てめえ、腕の骨が折れたぞ!」

「治療費を頂かないとなぁ」

「そっちから当たりに来たんだろ!」

「……お兄ちゃん」

「パルマ、大丈夫だ。お兄ちゃんが守ってやる」


 チンピラ3人と、兄12歳ぐらいで妹が10歳ぐらいが、言い争っていたが、どちらが悪いかは明白だな。

 しかも、妹の方は目を患っているみたいだな。

 何処かに居る知らん奴が、どうなろうが知った事ではないが、知った以上は、……な。


「待て」

「誰だぁ?」

「痛い思いをしたくなければ早々に立ち去るんだな」

「ガキが、生意気言ってんじゃなぇよ!」

「お前は関係ないだろ! 逃げろ!」

「……うむ」

「ぎっ!」

「がぁっ!」

「ぐはぁ!」


 とりあえず、無駄な時間を取る気は無かったから、蹴りとアッパーで3人のチンピラの顎とあばらを砕いた。


「馬鹿は沈黙した。大丈夫か?」

「……」

「誰ですか?」


 野良の子猫が警戒心MAXでいるみたいだな。


「俺はAランク冒険者のエドガーだ」


 散策=徒歩、つまりは、馬車に乗らないから貴族服を着ていない。

 つまり、外見は仮面付きの冒険者になっている。


 ……まあ、警戒するわな。


「……危ない所を助けて頂いてありがとうございます」


 ほう。

 しっかり、挨拶が出来るのだな。


「助けて頂いたお礼をしたいのですが、手持ちがなく、今、受けている仕事を済ませば幾らかは入ります。それで良いのなら、付いて来てください」

「分かった」


 ……育ちは、商家以上だろうな。


 兄妹に付いて行って、とある商家に到着すると、妹が抱き締めていた荷物を渡すと、大銅貨1枚受け取っていた。


 大銅貨1枚か。

 結構な金額だな。


 ……つまり、信用されている。


「お待たせしました。恩人に対するお礼としては少な過ぎるかもしれませんが、これが精一杯です」


 そう言って受け取ったばかりの大銅貨1枚を、俺に差し出したのだが、こんなの受け取れるかよ!

 俺は、洗浄(クリーン)を兄妹に掛ける。


「これは……」

「あ、何か、すっきりする」

「臭いから、魔法で汚れとかを消した」

「……え!?」

「お前達の過去に興味がある。話すのなら、金のお礼は要らない」

「……分かりました。まだボク達の名前を言ってませんでした。ボクの名前はエリックで妹のパルマです」


 あの大銅貨を俺に渡せば、場合に因っては3日分以上の食料が手に入らない可能性がある。

 自分だけなら、まだ我慢出来るだろうが妹も居る。

 出来るなら、手放したくないよな。


 適当な食堂に行き、マスターに銀貨1枚を渡して言った。


「隅、借りるぞ」

「ああ」

(つい)でに果実水3つと軽食3人分だ」

「分かった」


 俺と兄妹の3人は、食堂の隅の席に座った。


「生まれも育ちも、スラムや孤児じゃないだろう?」

「……はい」

「お兄ちゃん、良いの?」

「多分、大丈夫だ」

「分かった。お兄ちゃんを信じる」

「それで?」

「当たっています。生まれは都市リーガルで、王都に店を開く為の移動中に、盗賊に襲われて……」

「分かった。結果、孤児院で暮らしながら自立の為の金を貯めていると」

「はい」


 まあ、クリスが喜ぶ美談になるな。

 それに、少なくとも、兄の方はそこそこの教育を受けているみたいだな。


「分かった。手を貸そう」

「ボク達をどうするつもりです?」

「読み書き計算は?」

「……日常に必要な読み書きと、2桁の計算までなら」

「それは良い! ちょい厳しい所だが望むのなら仕事を紹介しようか?」

「本当ですか!」

「ああ」

「お願いいたします!」

「分かった」

「ありがとうございます」

「それで、……妹の目は?」

「盗賊に襲われた時に……」

「そうか。ちょっと目を瞑れ」

「……はい」


 パルマは、不安に思いながらも、兄エリックが何も言わない事から俺の指示に従った。

 勿論、その結果は……


「……見える。見えるよ、お兄ちゃん!」

「……パルマ!」


 まあ、元とはいえ、都市リーガルの民だ。

 多少は良いだろう。

 その後、2人は俺の王都での屋敷の下働きとなった。


 帰って、クリスに話すと、「流石はディーン様!」と言って誉めてくれた。

 可憐と綺麗の(はざま)に居るクリスの今の笑顔は強力過ぎるな。


 差別して威張るつもりは無いが、いつ知る事になるのだろうなか。エリックやパルマが、エドガーとディーンが同一人物だと気付くのが。


 ……くくく、楽しみだ。


 エリックとパルマを王都の我が屋敷で雇ってから、5日後に都市リーガルに帰る事になった。


 その道中に……








 ???side


「次の襲撃先は?」

「は! 都市リーガルです」

「ふむ。軽く捻り、そして、蹂躙して魔王様にお褒めの言葉を頂くぞ」

「「「「ははぁ!」」」」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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