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クリスには、きちんと主旨を伝えた筈だ。

ルミナスシリーズは、主人公が知り得る商業戦略をフルに使っている為に、本当に高いです。

 俺は洗浄(クリーン)で汚れや匂いを落として身嗜みを調え、領主代行として、またリーガル家次期後継者として恥ずかしくない服に着替えた。

 勿論、リン達も、な。


 そして、シルヴィアにドアマンと領主代行の到着報告をして貰った。


「都市リーガルの領主代行様がお入りになります」


 こんな前口上は、普通は言わないから指示を出した俺も違和感が半端ないな。

 そして、アリシエル王女の正面に俺が座り、後ろには侍女やメイド服を着たリン達が立つ。

 当然、アリシエル王女の後ろには渋い男性リバスが立っている。


「あ、あ、あ……」


 サプライズ成功だ!

 ……ただね、声に出して無いし、表情に出て無いだろうけど、リンとネイの溜め息が、リーナの笑い声が、ソアラとサレナとエマの謝罪の声が聞こえる。


「初めまして。都市リーガルの領主代行にして、リーガル家次期後継者のディーン=フォン=リーガルです」

「な、な、な!?」

「貴女の事は、冒険者エドガーからの手紙で存じています。協力するのは(やぶさ)かではありませんが、本当の事を話して頂けないといけません。話して頂けますね?」

「……はい」


 落ち着きを取り戻したアリシエル王女は、先ずは俺を睨んでから、神妙な顔で話した。

 内容は、自国のモンスターの異常発生と魔族の影が有る為、勇者の出動要請だった。


「分かりました。協力しましょう」

「本当ですか!」

「ええ」

「良かったですね、姫様」

「もう、姫様は止めてっていつも言っているでしょう、リバス」


 俺はアリシエル王女に断りを入れてから退室して執務室で親父に手紙を書いてダンジョン転移をして王都の屋敷のダンジョン側のメイドに渡した。

 王都の屋敷に、親父が居れば5分も有れば届く。


 ダンジョン転移で戻った俺は、アリシエル王女にリーガル家専用の超速便で手紙を送ったから、昼食にしようと招待した。


「……! 美味しい」

「お口に合って良かった」


 そして、アリシエル王女に俺の婚約者達を紹介したのだが、アリシエル王女が小さい声で「やっぱり……」って言っていたのが聞こえた。

 どうやらアリシエル王女は、俺の悪い噂を信じているみたいだった。


 昼食が終わった後に、アリシエル王女の誤解を解く為に、俺が信頼する者達を送った。


 クリスレンジャー、Go!


 我が組織の最高幹部八人衆を送った。

 彼女達ならば、アリシエル王女の誤解を必ずや解いてくれるだろう。


 ……お茶会という名の、俺の誤解を解く場が設けられ、3時間後に終わったが、アリシエル王女から生温かい目で見られ言われた。


「ディーン様、頑張ってください」

「……は、はい」


 ……あれ?


 クリスには、きちんと主旨を伝えた筈だ。


 ……まあ、良いか。


 勇者であるセリオ達を待っている間に、アリシエル王女には旅の疲労を労って貰い、都市リーガルを軽く案内しながら時間を潰した。

 小国とは言え、王族を護る騎士達と俺の私設女性騎士団の模擬戦は見事だった。

 技能的には向こうの方が上だが、カルラ達は普段からダンジョンに行っているから、実戦慣れをしている事で不意の対応力が向こうよりも高い。

 模擬戦だった為に、引き分けで終わったが良い結果だと思っている。

 後、アリシエル王女にルミナスクラウドのフルオーダーメイドのドレスを贈ると喜んでいたが、クリスが正式な値段を伝えると青くなって返そうとした。

 だが、善意からの贈り物だと伝えると、他国とはいえ貴族の善意など信用出来ないみたいだが、渋々受け取った。


 ……身体のサイズ?

 知らないよ。

 クリス経由で作ったからな。


 ……5日後には、セリオ達勇者御一行が午後2時頃に都市リーガルの領主館に到着した。

 セリオが「初めて来たけど、此処が都市リーガルか」と言ったから、俺は「そうだ。この都市が近い将来に、俺が後継し護るべき都市だ」と言った。


 この後、領主代行として、また次期後継者として、セリオ達勇者御一行を歓迎した。

 先ずは、アリシエル王女に紹介する為に、セリオ達を風呂に入れ身体を洗い、全年齢対象の全身マッサージをして、既成品のルミナスクラウドの服をプレゼントしたら、伯爵令嬢のファナと公爵令嬢のルシアは顔が青くなった。


「心配するな。元同じ学園の生徒で、我が国の勇者であるセリオ達に、筆頭侯爵家の次期後継者としての贈り物だ」

「……分かった。ありがたく頂くよ」


 しかし、ルミナスクラウドの価値(ねだん)を知るファナとルシアは、未だに困惑中だ。


「こ、これを花嫁衣裳に改造して、お金を貯めれば花嫁衣裳の全てがルミナスクラウドに、で、出来るかも……」


 が、ファナの独り言だ。


「今のこ、小遣いで、い、1年分……」


 が、ルシアの独り言だが、そうかぁ、ルシアの今の小遣いは金貨○○枚か。意外と少ないな。


 最後に平民出のリアナとレイラだが、リアナはルミナスシリーズを知っていたが、値段は詳しくないみたいで高価な服を貰えて素直に喜んでいた。

 レイラは、ルミナスシリーズの価値(ねだん)を知っていたが、本当に貰っても良いのか判断出来ずキャパオーバーでフリーズ中だ。

 未だに、テンパり中の3人に向かおうとしているリーナをクリスが止めた。


 ……リーナ、そっとしといてあげなさい!


 何とかルミナスクラウドのショックけら立ち直った3人も参加して、改めて詳しく事情説明を受けた後、作戦を練る事にした。

 そして、決まった事が、全員で行く事になった事と、魔族が居た場合はセリオ達勇者御一行が対処する事になり、大量のモンスターは俺達が対処する事になった。


 勿論、俺が行くのは本心からの善意もあるが、それだけだと、貴族として、またリーガル家次期後継者としては失格だ。

 一国の(次期)筆頭侯爵家が他国に行く以上は、インペリアル王国が潤うそれなりの何かを手に入れる必要がある。

 まあ、向こう側(アリシエル王女)も統治する側として分かっている事だろうがな。

 一番派手な成果は、お互いの王族同士の結婚だな。

 まあ、お互いの直系同士だと、周りの国々から政治的侵略、つまりは、アリシエル王女側(国力)が弱いから、内部からインペリアル王国に支配されると見られる為に、お互いに叔父とか甥とか孫とかがベターだろう。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


プレゼントした服の値段は、ご想像にお任せしますが、ディーンの「意外と少ない」は、彼の個人的な感想であり、決して少なくない額です。

あ、○の数は意味無いです。

○の数は2つですが、3桁や1桁かもしれません。

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