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8月18日
君がいない夢を見た。
朝起きると、君がいない。
机の上に君の写真がある。
ひまわりを抱えた笑顔の君。
あれは、何年前の夏の写真だったかな。
家は綺麗だけど、生活感がなくて暖かいと感じていた自宅が突然よそよそしくなったような、他人の家に来てしまったような錯覚をしたんだ。
いつも明るいはずの室内も何となく薄暗くてどこからか線香の匂いがして
君がよく座っていた陽の当たる和室には真っ白な綺麗な布に包まれた骨壷が置いてあるんだ。
妙にリアルな夢だったけど、後悔しないように、僕は今日も君に愛してるを伝えるよ。
私が死ぬまで、何度でも、伝えるよ。
愛してるよ、僕の最愛の人。