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【読み切り】乙女のピンチかと思ったら全然違った件


「ほら、俺の△△な××で可愛がってやるからこっち来いよ」


20代後半の男が、可憐な少女の前でいやらしくニヤリと笑い手を伸ばしました。


薄い水色のワンピースを身につけた、可愛らしいその少女は怯えて震えています。


と思ったら、


「なんですか△△な××って!ふざけないでください。今どきそんなこと言う人、本の中でも見かけませんよ。ボキャブラリー貧困にも程があります。出直して来いクズ!」


力いっぱい罵って腕を組み、そっぽを向きました。


…さっきのは怒りに震えてたんでしょうかね?


ゴミを見るような目にゾクゾクす…んん…じゃなかった、どうしたんでしょうね?

乙女のピンチかと思ったんですが。


罵られた男もポカンとしています羨ましい…じゃなかった、そこ代われ…じゃなくて、ええと…まあ、予想外だったのでしょうね。


「え?あ…おい。俺はおまえを借金のカタに…」


我に返って慌てていますが、少女にピシャリと遮られました。


「そんなものどうとでもなるんですよ!わかったらその貧相なモノと顔しまって消え失せな!」


モノはともかく顔はひどいと思うのですが、いい啖呵です。モノと顔を同時に罵られた男はしょんぼりしています。


モノは特にしょんぼりしています。

まあ、そのサイズでは言われてしまうのも仕方ないですね!

貧相だったモノがさらに貧相になってますね、アッハッハーーー……羨ましいモゲろ。


少女の迫力に押されたのか、スゴスゴとモノをしまい、頭にもフードを被って…素直ですね?男は玄関へと向かいます。


「おい、今日のところはこれで勘弁してやるがーーー」


勘弁してもらった側のように見えなくもない男は、せめて去り際に格好つけようと振り返りましたが無理でした。


「ガタガタ抜かすんじゃないよ!きっちり耳をそろえて返してやるから大人しく待ってな!」


…最初の可憐な風情はどこにいってしまったんでしょうかね?

こういうの世間ではなんて言うんでしたっけ。



ギャップ萌え?



ええ、それですね。


一見、従順そうな美少女が実はもの凄い強気!

最高じゃないですか!!!


見るからにドSな女性が女王様っていうのも悪くはないんですが、やはり純情可憐、虫も殺さぬ顔してえげつない命令とかしていただけるともう足下に這いつくばってそのおみ足にーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーをーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー………


はっ!?

私がほんの少しトリップしている間に、男は少女の眼力に負け、肩を落としてうなだれて、家から出て行っていました。


知らぬ内に危機は去っていたようです。


めでたし、めでたし!


--------

今回、地の文さんが暴走しましたm(_ _)m

何が琴線に触れたのでしょうか。


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