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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

HUNTERシリーズ

Hit shot gun 

作者: キチ右衛門

ポシュッ


サプレッサー越しの乾いた銃声が夜の街に静かに鳴り響く。

フードを被った男が電話を取り出しある人物をコールする。


「……………………始末した。」

「早いな。」

「お世辞はいい。報酬を受け取りに行く。」

「あぁ、分かってるさ、死体は回収しておく。」

「何処へ行けばいい?」

「そうだな、あー、まぁ(いつものビル)に来い。」

「大雑把だな。」


ピー


フードの男はまた夜の闇に消える。


ガチャ


「おー、遅かったじゃないか。」

笑いながらフードの男を出迎えたのは、「ビッグマウス」と言われる「組織」のボスだった。

「早く報酬を渡せ。」

「強情だなぁ、少しは心にゆとりを持とうや(07)くんよ。」

「お前と話したくてここへ来たわけじゃないんだ。」

「最近落ち着きがないなぁ。仕事の質が落ちてるんだよなぁ?」

「何が言いたいんだ?」

「お前も分かってるんだろ?」

「仕事の辞め時ってことか?」

「自分できずいてんじゃねーかよ。正解だ、消えてくれ。」

「だからこのビルに呼んだのか、この(デスビル)に。」

「もういい。やれ。」


バンッ バンッ バンッ バンッ


四方から銃弾が飛んでくる中07は至って冷静だった。

撃たれることを想定していたかのように地に伏せて銃弾を退けた。

2つしかないドアから9〜10人ほどの組織の人間が突入してきた。


「さっさと殺せぇッッッッッ!!」


ビックマウスが叫ぶと同時に銃弾が一気に発射される。

しかし着弾地点には既に07はいなかった。


ポシュッ バリンッッ


一つしかない照明が壊され、薄暗い部屋が遂には光が無くなった。


「どうゆうことだ?」

「いない。」

「何処へ行った?」


組織の部隊の中で混乱が起こる。


「くっちゃっべってねぇで早く探せクソボケ共ッ!」


ポシュッ


ビックマウスの片耳が吹き飛ぶ。


「いでぇぇぇぇええええええっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」

「やばいっ、早く07を殺せ。」

「どこだぁっ!でてこい。」


ポシュッ  ドサッ


「嘘だろ!どこだよぉぉおおお!?」


ポシュッ バタッ


「また死んだッ!死神かよッッ!」


ポシュッ ドサッ


組織の人間は恐れつつも殺された奴らが何故標的になったのか考えていた。

そして一人の男が何かに気づいたように声を上げた。


「音を追っているッ、一番大きな音に向かって攻撃してるん………」

「おい、おいどうしたっ?」


ポシュッ ドサッ


組織の人間は07がどう自分たちに攻撃しているかは分かった。

がしかし打開策は見つからないまま5人も始末されてしまった。


シーーン


静かに時は過ぎていく。

カツン カツン カツン

07は常に革靴を履いている。その音だ。

一人の組織の人間に革靴の音は近づいていく。


フーッ フーッ フーッ


「まるわかりだぞ。」


嘲笑うかのような口調で07は語りかけ首にナイフを突き当て、

静かに引き抜いた。

組織の人間はビックマウスを合わせて5人になってしまった。


「やけくそだあああああああああああああああ」


バババババババババババッッッッッッッッ


ライフルを乱射する組織の幹部の男。

当然07の位置が分かっていないためか


バシュッ ドサッ


味方に被弾してしまったようだ。


「イカれ野郎が。」


ポシュッ バタッ


「逃げれねぇのか?」

「07を殺せれば逃げれます。」

「逃げれねぇって事かよっ、クソったれがぁぁああ!」


スチャ


「チェックメイトだな」


ビッグマウスの額にピストルが当てられる。


「止めろよ。冗談だろ?」

「殺しが冗談なのかよ?」

「マジに殺そうとしたわけじゃねえよ。」


ポシュッ バタッ


「余計な事を部下にさせるなよ、後一人も殺しちまうぞ?」


ビッグマウスはガタガタ震えながら一人の部下に帰るよう命じた。


ポシュッ ドサッ


「やっと後ろ姿を見せてくれたな。」

「は、話が違うぞッ07ッッ!」

「殺さないとはいってねぇだろうが。」

「外道がぁ!」

「お前もな。」


07が引き金を引こうとしたその時、07の銃を持っている手に銃弾が撃ち込まれた。

部下が一人残っていたようだ。しかも凄腕だ。


「た、頼んだぞっ!」


ビッグマウスはビルから逃走した。

07はビッグマウスを追いたかったが部下が一歩でも動いたら撃ちそうだったのでその場を動けずにいた。


「あの07も今日で見納めだな。」

「ははっ。お前だけだがな。」

「どういうことだ?」


ポシュッ


「こういうことだ。」


はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、荒い吐息を吐きながらビッグマウスは逃げる。


ドン


「どこ見て歩いてんだ.......よ.......。」

「はーぁいビッグマウス?」

「07.......。」

「ここは外だが誰もいない、わかるね?」

「やめてくれぇぇえええええええ!」


07はある業者へ連絡した。


「死体を12体回収してほしい。」

「殺しすぎじゃないのか?まぁいい10000ドルでいい。」

「頼んだぞ。」

「ああ。」


ガチャ


「さぁ新しい雇い主を探そうか。」


07は暗殺者。

闇の中からまた帰ってくる。

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