入学試験Ⅰ
ホログラム...画像を立体的に空間に投影することができる技術
遥人は自分でもきずかない間に十年近く放置されていたと思われる、三丁の銃を手入れを始めた。ホロサイト、レーザーサイトのバッテリは何とか工面できそうだ、銃の中はオイルをもう一度塗れば使い物になりそうだが問題は弾薬だ。十年近く放置されていたために中身が保証されていない上、数も限られているためうかつに分解もできない。
そうこう考えているうちに、遥人は後ろに人の気配を感じ振り返ってみると。見知らぬ金髪の女の子が息が首に当たるほどの距離にいた。遥人はまたもや突然の出来事に手に持っていた5.56mm弾を手から滑らせた。カランというやけに高い音が耳の中に残る。
「君がハルトだね?よろしく」
やや高めの声が弾丸の音に重なる。
「そうだゃ、僕が遥人だよ」
うわっ、かんだぁ、初対面で盛大にやらかしたぁ。
「ぷっ、ハルトすごくダサい。」
キャスがお腹を抱えて吹き出している。
「いやぁ、ハルトって最高あたしキャサリン、キャスって呼んでね」
遥人は自分がS気質であったため相当凹んでいたが気を取り直して
「これからよろしく。あー恥ずかしい。」
ちょうどそこに、レイとニックが入ってくる。
「自己紹介は終わったみたいだな。よくあるラノベみたいに主人公が、ヒロインのおっぱいつかんじゃったーみたいな展開期待したんだけどなぁ。」
レイとキャスがニックを睨み付ける。
「ごめん、ごめん冗談だよ。あっ、そうだ四人揃ったよね。えっと、ちょっとみてほしいんだこれ。」
ニックは、自分のパソコンを起動させた。するとバソコンの上にいかつい顔のまるでシュワ⚫ツェネッガーのような人物が浮かび上がった。どうやらニックのパソコンは3Dホログラム表示型らしい。
「おめでとう諸君、どうやら君たちは無事にハワイにたどり着いたようだな、突然だがこれから入学試験を始める島の中心部にある、地下司令部に無事にたどり着く事が出来たら合格だ。以上」
唐突に始まったホログラムはニックを除く3人を驚かせるには充分すぎるものだった。
再度ホログラムが浮かび上がる。
「あー、いい忘れていた。ガンショップの銃は物資として受け取りたまえ、ただし弾丸以外はなんのメンテナンスもせずに10年近く放置していたから気を付けろ。今度こそ、以上。」
かなり長い長期休暇取っていました、また不定期にやっていきます。