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1. プロローグ

プロローグ



もし、私は死んでしまったらどこに行くのだろうと考える時がある。

そして、今まで死んだ何かは何処に行ったのだろうと。



愛着のあった小学生の頃に買って貰った縫いぐるみ。

何時も間にか居なくなった金魚。

古びて取り替えられた学校途中にあった大橋。

近所に住んでいたお婆ちゃん。



私になにも言わず、消えて行く。

確かに私には無関係なのだけど、そんな感じで何時かは自分も消えていくもんだと思ってた。



モノクロの世界が電波を帯びて青く見えている。

次から次へと、意識が流れ去る。

食べ物が自分の一部になるように。

また、何かをすり減らしていく。


きっと、あの子もそうやって消えて行ったのだろう。



しかし、私には分かる。

いや、分かってしまった。


『物が無くなるって、そりゃある物はいつか消えるさ!世界は広いんだ。でも、どこかにあるのかも知れないな。』


じゃあ、魂はどこにいったの?

今、私はどこにいるのさ?


答えは自分を失ったことの在る人間にしか分からないかもしれない。

そんな難しいことじゃない。



私が貴方のこと考えていられるほど難しいことじゃないんだ。



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