第1小節 ていうかここどこなんですか!
「うぅ…ん?ここは…どこ?」
目の前に広がる綺麗な緑いっぱいの景色。空気も景色も何もかも透き通っていて美しい。すると後ろから大人の女性の声がして思わず振り向いた。
「君、こんなところで1人で何してるの?お父さんとお母さんは?」
優しい声でそう言ってきた。そういえばこの人私よりも随分背が高いな、私も背は高い方だったのに、なんてふと疑問に思う。
「もう夜だし…ひとまず詳しい話は安全なところでしましょう。」
「はい…」
思わず私は返事をした。そして手を引っ張られながら私は思った。安全?ここって天国じゃなくて?危険があるってこと?一体何?どこに向かって走ってるの?この人はだれ?そう思っているうちに真っ暗な森から抜けてレンガ造りの建物ばかりの見たことのない街へ出た。
「えっと…確か宿屋は〜♪」
随分走った後なのにご機嫌そうだ凄いな。私はもうヘトヘトだと言うのに。私は思わず、
「あれだけ走って平気…なん…ですか?」
すると女性はこう答えた
「私ぐらいになると余裕だよ〜?どれだけダンジョン攻略とかモンスター退治したことやら」
「そっか…」
私は納得したように答えた。ん?ちょ待てよ…モンスターってなんぞや!?私が絶賛大パニック!中なのにもかかわらず街に入って少し歩いたところの建物にその女性に連れられて一緒に入った。
「子どもと大人ニ人で一部屋空いてるかしら?」
「はい空いてますとも!お代は四ゴールドで。」
受け付けの男性はそう答えた。ゴールド?疑問に思うが、部屋で全部質問しよう。そう思い今は口をぐっとこらえる。部屋に入り、先にやけに大きいベットに私を座らせてくれた。そして私から質問が飛び交い始める。
「あの……貴方の名前とか…その…。」
「あとモンスターとか通過?のゴールド?ってなんなんですか?」
「それに私だってもう18なのに…それなりに背も高い方のはず…なのに…なのに!」
女性は困った感情と同時に焦りを感じ取れるなんとも言えない表情をしていた。そして私は大声で叫ぶ。
「ていうかここどこなんですか!!」