真っ赤な実の如く
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
熟れた実を見つけたら、口に入れそうでヒヤヒヤしますよ。
特にこの子は。
かつての暴風雨を身を寄せあって乗り越えた翌朝の事。冷蔵庫の中身は底を尽きた。買い出しに出掛けなくてはならない。俺は少し考えた後、同棲中の女に声を掛ける事にした。
「買い物行くけど来るか?」
「行く」
そんなこんなで、家でしているように寄り添いあって出掛ける事になった。スーパーまでの道のり、チャリを漕ぐ事もなく、ただ手を繋ぐ。この間までの嵐が嘘のような晴天に、少しばかりほっとした。だが道端の水溜まりや、折れた小枝、乱れた葉がこの間の惨状をありありと残している。
女は余所見して、まじまじとその光景を目に焼き付けている。このままでは転びそうなので、さり気なく自分の元に身を寄せる。すると女の方から声を掛けられた。
「寄り道していい?」
「ああ」
女は俺の手を引いて根元まで近付くと、落ちている木の実を拾い上げた。まだ青い、ピンポン玉サイズの実。それを掌で弄んでまた土に戻した。
「それは?」
「梅の実だよ。青くても、鼻を近付けて息を吸い込むと、甘い匂いがする」
そう言って何かを探す様に当たりを見回した。それから今度は赤く色付いた実を拾い上る。黄色から濃い桃色へ。うら若き乙女のような頬の色をしている。それを俺に見せると、僅かに首を傾げた。
「今の私。昔までは真っ青だったけど、今はこの色をしているよ」
「ん。幸せか?」
「うん」
そう言うと熟した梅の実を木の根元に添えて、抱き着いてきた。女の華奢な体。落ちて熟れ切った果実とは程遠い、か弱い体。それでも日々大切に、大切に接していたら、この赤い実のように、満ちたものになるだろうか。過去の毒が消え失せて、幸せだけがのこるだろうか。
「帰りに梅酒買うか」
「うん」
オマケ
「梅酒は甘いね」
「そうだな」
「歯が溶けちゃうね」
「飲みすぎるなよ」
軽く酔いながら、つらつらと話をしたのは言うまでもない。
堕ちて転がっても赤く色付いて熟す様に、落ちきっても幸せになれた。という意味を込めて。
この言葉の通り、彼が気にしなくても満ちて居るのだと思います。
でもまぁ、骨が溶けるくらいには注ぐつもりだろうし。
あ、片足ヤンデレなんで!! 彼氏さん。
彼氏さんのスパダリ話ばかり書いてますが、家事はちゃんと分担してますよ。
書いてないだけ。作者が十割悪い。
料理下手な話が書きたい。でも頑張って作る。
餃子のビラビラは上手く出来ない。
ピーマンは所々繋がる感じ。