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氷山1  作者: 三井 銀太
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田村と川島と平本と

証券マン川島の2日目。百戦錬磨の部長田村から指示が飛ぶ。川島はいかに行動するのか。

2日目の前場が始まった。

11時を回った頃、

「川島ぁ。」

田村は川島を呼んだ。

「昨日の数字、どないなっとるんや。」

田村は問う。

「はい。現状500万のうち、300万は予約が入りました。残り200万は午後詰めていきます。」

田村は続けて問う。

「お前、平本さんとこ行ったんか?」

平本とは、川島の大口顧客である。

「はい、すでに電話ではお声がけしました。

結果は検討するとのことです。」

田村の目が見開いた。

「ドあほう!平本さんこそ一番に直接提案せんとあかん先ちゃうんか!今すぐアポ取って行ってこい!」

川島は田村の威圧に半ば圧倒されるように、

「承知いたしました。すぐに向かいます。」

そう答えた。

(平本さんは先月1,000万出してくれたばっかりですよ…汗そこに大口で提案なんて…バカげてる。)

内心ではそう思っていた。

(それに平本さんは電話に出ない時もあるし、どうすっかな…)

川島は少し考えを巡らせたのち、

(アポ無しで行くかぁ〜…平本さん、多分ご自宅にいらっしゃるだろうし。)

完全に腹を括ったわけでは無いが、川島は平本の家に行くことを決めた。

最も部長から行けと言われているので、最悪平本がいなくても、行ったことだけは報告すればいいかな、と川島は考えていた。

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