戦う理由
説明がなったの長くなってすみません。次回、今までの説明をまとめて掲載します。
ファリンとパーティーを組むことになったが、まずはチュートリアルを終わらせてしまおうということになった。アイテムポーチからアイテムを取り出せという内容だったが、どうやらアイテムをイメージして手を突っ込むと手に触れる仕様だった。
「ファリンのポーチの方がでかいけど、どこで売ってるんだ?」
二倍くらい差があったので聞いておく。
「ああ、これは筋力の値が大きいと容量が増えるんですよ。」
「えっ?」
予想外の言葉だった。念のため他の能力値がどう影響するのか聞いておく。
HP 体力の量、0になると死ぬ、数値が上がるほど運動しても疲
れにくくなる。
MP 魔法を使うときに消費、
筋力 敵に与えるダメージ量up、ポーチの容量up、
防御 物理攻撃のダメージ量軽減、落下ダメージ軽減。
敏捷 移動速度、反応速度が上がる、
ただし高速移動中は速いほど受けるダメージ量が増
加、与えるダメージも増加。
器用さ スキルの習得効率、手先の器用さなどに影響、物理スキルのダメージup。
魔攻 魔法スキルの威力、回復魔法の回復量に影響
魔防 魔法攻撃のダメージ軽減、状態異常に抵抗確率があがる。
運 レアアイテムドロップ率、アイテムドロップ数、クリティカル発生率がupする。
うん、予想外のことがいくつかあった、やっぱり情報って大事だ
そんなことを思いつつ町を出ると、ゴブリンを一匹見つけた、まだ此方には気づいて無いようだが…
「うんちょうど良い、あれを倒しましょう。」
そう言うや否や、ゴブリンに近寄って中指を立てつつ「来い」
とどや顔で言ってる。150cm位な上に可愛い系の顔なので絶望的に似合ってないが…
「ガアアアアア!」
とかなんとか思ってるうちにゴブリンがファリンに向かって突撃していった、ゴブリンのロングソードを小型の盾でしっかり受け止めると、槍で腹を突き刺し引き抜く、鮮血の変わりに真っ赤なエフェクトが出ると、俺を横目で見た。
(観察してる場合じゃなかったな、)俺はゴブリンの後ろに回り込むとゴブリンの首めがけてナイフを一文字にふりきった。
攻撃する直前ポケ○ンのような、HPバーと名前が表示され、命中するとすでに2割ほど減っていたHPバーが一瞬で空になり、薄きいろの人魂の様なものになったゴブリンが溶けるように消えていった。不覚にも綺麗だと思ってしまった。
「チュートリアルクリアおめでとう。」
その言葉で現実に帰ると、バシバシかたを叩かれた。俺がキョロキョロしていると
「ああ、アイテムなら自動でポーチに入るから大丈夫、」
「まじか、便利すぎるだろそれ。」
「それにしても、ナイフなのに威力高いな、」
「発見されいなうちに攻撃するとダメージ3倍、弱点部位攻撃で2倍だからねー。」
…忍者って結構強かったんだな、まぁ隠れるのは嫌だが、
詳しく聞くと、人型の敵は頭、首、心臓が弱点で、スライムなどは中心の核が弱点らしい、また、たまーにクリティカルになるらしくそのときも2倍らしい。最高12倍である
そのあと、これと同じことを二回やったところ、ドラ○エの様ファンファーレがなり俺はレベル2になった。
HP30→40
MP15→16
筋力10→13
防御10→11
敏捷10→13
器用さ15→20
魔攻10→11
魔防10→11
運10→11
ステータス画面をファリンに見せると、ファリンも見せてくれた
ファリン・イーザー 獣人族 騎士 レベル5
HP150
MP23
筋力18
防御40
敏捷18
器用さ18
魔攻18
魔防40
運14
スキル、盾レベル2、物理防御レベル1、槍レベル2、挑発レベル2、ヒールレベル1
強っ!ぶっ壊れてんじゃねぇか
「流石に成長は普通みたいね。」
そうだった、俺も十分チートだった。まあ、足りないステータスはスキルを覚えることで補うか。それしか無いしな。
「そろそろスキルを使ってみたら?」
「うーんどうやって使うんだ?」
「取説のスキルってところにスキルの名前があるからそれを思い浮かべれば勝手に発動するわ。」
少し離れてもらって言われた通りにすると、ナイフが黄緑色にひかり、(発動する武器によって色が変わるらしい)前方に鋭い突きを空打ちした。[ナイフレベル1物理攻撃スキル急所突き]特殊効果クリティカル発生率100%
ちょっと格好良い、もう一回見たくてスキルを発動しようとするが、発動しない。よく見ると取説の急所突きの欄がグレーになっている。
「え?あれ?何で?」
「ああ、スキルは魔法と違って何も消費されない分、クールタイムってのがあって連続発動できないんだよ。まぁ、基本的に射程が短くて威力が低いほどクールタイムが短いからナイフのスキルは再発動まで速いはずだけどね。」
「そうなのか、まあそりゃそうだよな、消費なしでバンバン打てたらチートってレベルじゃねーし。」
とかなんとか言ってる内に取説の[急所突き]の欄が黒色に戻っていた。検証してみると、間隔は約3秒位だった。
そのあともゴブリンとスライムを狩り続け、100体位倒したところでナイフのスキルレベルが2になった。(ポケ○ンのレベルup音がした。)ちなみに、30体倒した辺りでレベル5になったが、貰える経験値が0になった。強い敵と戦えということだろう。 しかしやっとか、この先上げにくくなっていくことを想像すると萎える。
HP 70
MP 19
筋力 21
防御 14
敏捷 21
器用さ 35
魔攻 14
魔防 14
運 14
「しかしやっとか、3時間も掛かっちまった。」
敵を倒すのに苦労したのではない、モンスターを探すのに手間取ったのだ。
「えっもう?聞いてたけど人間ってスキルがあがるの早いのね」
「…普通はどのくらいなんだ?」
「うーん、スキルによって違うし、スキルレベルが上がるにつれて上げにくくなるんだけど、スキルレベル1からだったら3日だね」
…うわあ、だとするとあんまり種族による差は無いのかもしれないな。まぁ、ステータスの差が2倍以上あるから幅広くスキル取ってないと厳しいだろうが。
「でも、敵の強さによって貰える経験値と上がるスキルの量が決まるわけだから、スキルレベルが2になるとここら辺ではもう上がらないと思うわ。」
実際そうだった。ポーチの容量もギリギリだったし一旦町に帰ることになった。
ギルドで素材を売ったところ、1人2000ゴールドになった。昼時だったので、一緒に飯を食うことになった。
「ここよ、おすすめの店」
そこはぱっと見居酒屋の様な場所だった。
「ふふ、昼は料理屋なのよ」
へー異世界でもそういうシステムあるんだなーと思いながら店に入った。
中に入ると、ゲームでよくあるヨーロッパの昔の酒場の様な場所だった。客は冒険者が多いのか武器をそばにおいて騒ぎながら食べていた。 羨ましかった。
「どうしたの?ぼーっとして」
何でもないと言って席についた。言えるわけがなかった。
「そう?ならいいけど、おすすめはスープとパンのセットと骨付き肉よ、肉は二人で半分こしましょ?」
「じゃあそれで」
ファリンは店員を呼び止めて注文すると、こちらに向き直り、
真剣な表情で話を切り出した。
「急にごめんね、あなたの目的を聞いておきたくて、前にこういうことをなぁなぁにして失敗したから…」
「俺の目的は3つ、1つめはなにもしなくても人に俺の姿が見えるようになること、2つめはもとの世界に帰ること、3つめはその方法を探せるように力をつけることだ。」
「そう、でもそれは死ぬリスクを負ってまでやることかしら、もうこの辺の普通の魔物には負けないと思うし、普通に暮らせると思うわ、なんだったらこの店で働けるように口利きしても良いわよ?獣人族でやってる店だから貴方のことは臭いでわかるだろうし裏方なら十分働けるわ。」
「そうかもな、きっとそれが一番利口なやり方なんだろう。でもそれじゃダメなんだ、みんな俺に気づいてくれなかった、気味が悪いと言われ、いないものとして扱われ、親でさえ…だからダメなんだ。馬鹿げてるって間違ってるって言われるかも知れないけど、1人はもう嫌なんだ…」
最後の方はもう消え入りそうな声だった。出会ってからまだ1日しか経っていない相手にたいしてあまりにみっともない姿。
「すまん、こんなみっともないとこ見せて」
「…謝る必要はないわ、傷を抉る様な真似をしてごめんなさい。
もとの世界に帰りたいというのも、人として扱われたいというのも当たり前よ。」
「私の親は冒険者だったの、5年前、14歳だったときにダンジョンに挑んで、行方不明になったの。ううん、5年経ってもなにもないんだもの、多分もう死んじゃつ照るんだと思うってるんだと思う。ただ諦めきれずに探してるだけ、こんなどうしようもない私だけど一緒に闘ってくれるかしら?」
「ああ。」
良かったと言いつつ、彼女が伸ばした手を握る。ふれあった手は暖かく俺も彼女も照れ臭そうに頬を染め手を離す、ちょうどその時パンとスープ、漫画肉が運ばれてきて、中断となった。食べながら、お喋りをした。久しぶりに心から笑った気がすると思った。
誤字脱字、こうした方が読みやすい等、ご指摘お願いします。




