証拠
蓮達がバグと戦っている最中、泰智達の方は順調に亜人を解放していた。
「黙々とやってたが、結構スペース出来るくらい解放したな。」
「だな、それより月影の方はどうなんだ?」
「ただいま戻ったでござる。」
「おかえり、どうだった?しばらく来ない?」
「それが、城には誰もいなかった。不思議に思い少し外に出て周りを確認すると馬車を見付けて一瞬見て帰ってきたでござる。あの貴族の人だった。」
「そうか。月影って偶にござるって言い忘れるよな?」
「面目無い。親から最初に教わったのがこれだったので。」
「悪い変な事聞いて。それでこの国の兵士もいないのか?」
「誰一人いないでござる。」
「なるほど。ゴルは何処行ったんだ?」
月影の報告を聞き終えたとき、ユウナギが一人の女性を抱えて走って来た。
「結構解放できたな。すまないがこの人を含めて今飛ばせる分だけ飛ばせるか?」
「その人重症なんですか?」
「いや、ゴルの悪事を暴く決定的な証言を持つ人だ。」
その人物を見てみると、顔はアザだらけで腕や脚にもアザが付いていた。
「分かりました。奥には?」
「まだいるよ。けど元々私達だけで移動させる準備はしていたからね。今飛ばせる人達を飛ばしたらレン君達の援護に回ってくれ。」
「分かりました。」
「」
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