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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
946/1019

結果は

「改めて始めまして。ゴル・アムイだ。ゴルで呼んでくれ。」


 ゴルはニコニコしながら挨拶をする。


「こちらこそ始めまして。俺は蓮だ。隣のちっこいのが早苗でその隣は泰智だ。」


「遂に蓮ちゃんにちっこい呼ばわれか。どう思うよ泰ちゃん。」


「なら、背伸ばせ。まだ可能性あるから頑張れ。」


「あ、私はテトだよ。職業は騎士です。」


「で、そこの三人はコウ、フウ、月影だ。」


「楽しそうですね。それで、テトさん。さっき護衛がどうとか。」


「今私はこの国の騎士で護衛の任務を任せれたんだ。でも、本来護衛する人と少しさっき小さなトラブル…で良いのかな?それが起きて気不味くなるだろうと思いどうしようかと悩んでゴルさんの護衛ならどうかなと。」


「…そういう事でしたか。貴方達が良ければ部屋の周りの護衛を頼みたいです。少し人数が少なくて心配で。何か起きるとは思ってませんが心配性で。」


「なら、みんなそれで良い?」


「あぁ、俺は。」


 蓮は良いと言おうとした時、隣から殴り書きされたメモを泰智から渡される。メモには「俺はこの人の事を信用できない。コウ。」と書かれていた。


「(コウ?何故だ?)」


 コウの方を振り向こうとしたが、思い留まって考え出す。


「(そういや、さっき何か言い掛けていたな。少し様子見るか。)」


 そう思っていたら、コウが口を開き話し出す。


「ゴルさん…だっけ?一つ聞いていいか?」


「何でしょうか?」


「…十年前の事覚えてます?」 


「うーん?もしかして何処かであった?なら、すまない忘れてしまった。」


「そうですか。すみませんね変な事聞いて。」


 コウは愛想笑いをするがその目は冷たく蓮達と最初に合ったような目をしていた。


「(泰智よ。お前相手の心読めるだろ?)」


「(魔法類はあっちの方だ。だから今は無理だ。)」


 二人で少しコソコソ話していると突然ゴルは早苗に話しかける。


「それよりも、早苗さんでしたっけ?可愛らしい女性ですね。」


「でしょう?もっと褒めて良いんだよ。」


「結婚したいくらいだ。どうです?この後お茶でも。」


 突如ゴルは早苗を口説き始め蓮は突然目の前で口説き始めた事に対してこの人は何を言ってるんだと思い落ち着くためお茶を飲む。


「うーん、結婚って言われても。」


「自分は貴女を見て一目惚れしまた。確かに結婚と突拍子もない事を言ったことには謝りますが、どうか連絡先でも。」


「あ、いえ結構です。」


 早苗はこの辺りはからドン引きし始めた。だが、ゴルはまだ引き下がらなかった。


「もしかして、好きな人でも?確かにその人を好きになったらその人と付き合いたいと思うかもしれないですが自分のように行動を示さないと相手に振り向いてくれません!そのおかげか幾つもの冒険は成功し地位と名誉を得ました!ですので自分は何度も言います!結婚してください。」


「お、おいその辺にしておいた方が。」


「黙っててください!今自分が喋ってるでしょうが!!!」


 フウが止めようとしたらゴルは声を荒らげあたり一帯を静める。それと同時に泰智は立ち上がりお金を置いた。


「…そうですか。さっきから考えていましたがやはり自分は貴方の事を好きには馴れません。人を好きになるのはどうこう言う気は無いですが、今のは一方的に自分の事を押し付けてる。俺はそんな人を好きには慣れません。テトさん、すみませんが俺は辞退します。」


 そう言って、早苗の手を引き店を出ていく。続いてコウも立ち上がり「俺も好きには馴れませんわ。前にされたこともあってね。」と言い出ていく。


「…自分を見失っていた。本当にすまない。」


 ゴルは頭を下げ謝る。静まっていた店内は徐々に声が溢れかえった。


「あの、すみませんが俺も辞退します。テト折角頼ってきたのにすまないな。」


「え、あ、大丈夫だよ!そ、それじゃあ出よっか。」


 テトと蓮はそそくさと店を出ていった。


「…もう少し言葉を選んだ方が良いでござるよ。」


「そうですね。あれだと逃げていきますよ。」


 月影とフウは捨て台詞を吐いて店を後にした。

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