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彼女としての覚悟
散歩を終えた泰智は香奈を迎えにミチの所に向かった。いつも静かな図書室はいつも以上に静かで少し緊張する。奥に進んでいくと何かを詠唱しているのが聞こえる。
「…どんな魔法を使うんだろうか?」
広い場所に着くと、魔法陣の中心に香奈が立っており本を開き詠唱していた。それを静かに見守っているミチもこの時のばかりは真剣な表情だった。
「…どんな感じなんですか?」
ゆっくり駆け寄り小声でミチに聞いた。
「今は、カナは攻撃魔法の取得をしているわ。今は詠唱しているけど、実践では妨害されてしまうかもしれないから無詠唱呪文に変えるつもり。でも、先に詠唱呪文を覚えておかないと無詠唱はできないの。」
「なるほど。」
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