商売上手の二人
「…おはよう。泰ちゃんお腹減った。」
寝ていた早苗が欠伸をして泰智に食べ物を要求する。
「少し休憩するか。何かリクエストある?」
「久しぶりにバーガー食べたい。」
早苗はノホホンとしながらそう言うと蓮は少し日本で食べたハンバーガーを思い出す。
「そういや、この世界に来てそんなファーストフードなの食べてないな。ましてやハンバーガーは。」
「じゃあ作るか。チェーン店みたいな味は期待するなよ。」
「任せるわ。」
泰智はキッチンに立ち黙々と料理をする。しばらくして、ジャックとレックスが帰って来る。
「お、何作ってるんだ?」
「ハンバーガーだよ。」
「ハンバーガーってなんだ?」
二人は口を揃えと言った。その瞬間、この世界にはハンバーガーというものが無いことを四人は知った。
「ハンバーガーってのはパンの間に肉と野菜を挟んだ食べ物のことさ。」
「肉…羊か?羊のステーキなら食えるが。」
「何故羊が出てきたのかは今はいいわ。肉は牛肉だ。それをハンバーグにしてそれを挟むんだ。」
「野菜…人参やピーマン、パプリカも入ってるのか?」
「嫌いなのか?野菜はキャベツとかキュウリが主に入ってるよ。」
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