サドック
「黒髪…どんな特徴ですか?」
蓮達はこの世界で黒髪の女性と言われて真っ先にクミが頭に思いついた。だが、急に来てそんな質問された為警戒する。
「髪型がツインテールで、少し変わった剣を持っているな。その剣が異様に細いんだ。」
「名前は分からないのか?」
ジャックがストレートに聞きに行くと少し間を置いて答えた。
「確か…クミだったな。何か思い出したか?」
「知ってるくらいですね。」
「彼女の計画に手を貸しては無いだろうね?」
「計画?」
「彼女は、影の一族を復活させようとしている。」
「何かまずいのか?」
「…あの一族の力は今の全ての国が力を合わせても勝てないくらい強い!もし、復活なんてすれば!」
「なぁ、それよりあんた何故俺達に用があったの?クミの居場所の前に何故俺達がここにいるのを知っているのかそれくらい説明しろ。」
コウの言った通り何故この場所が知られたのか不思議に思っていた。
「別に特別難しい訳じゃない。探そうと思えば探せ」
「その探す手段を聞いているんだ。」
コウが問い詰めていると、蓮達に気付いた泰智がこちらに向かっていた。
「お前らこんなところで何やってんだ?」
「彼は?」
泰智の方を向きそう聞くと同時に、胸元から何かを手にしそれを一瞬で見てしまう。常に警戒していたコウ、ジャック、月影はそれを見逃さなかった。
「泰智だ。それより、さっきの続き。」
「いや、今日は帰るよ。もう会うことは無いかもね。」
そう言い後ろを振り返る。振り返ると同時にその男から何か思い空気が伝わり始め蓮達に対し口を開く。
「君達が僕達の事を調べない限り僕は君達には手を出さないよ。」
ゆったりとした口調からは感じ取れない威圧を感じ少し一歩引いてしまう。
「じゃあね。」
その男は泰智の肩を掴みその場に止めさせ何かを耳打ちし村を出ていった。
「…お前ら、何話してたんだ?」
「クミについてだ。それと、何故かここの場所バレてたし。」
「それと、あいつの胸元に何かあってタイチが来たと同時に何か確認してた。」
「そういや、泰智よ。あの人に何か言われたのか?」
「…彼女ともう関わるな。これは警告ではない、さもなくばお前の仲間を…殺すだと。」
「やっぱり怪しかったでござるか。今から仕留めましょうか?」
「いや、良いよ。まだ何もしてなさそうだし。それより、本当に何故この場所がバレたんだ?」
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