一先ず終わり
「ふぅ、今回は普通に辛かったな。」
「…あんなので音を上げてるようじゃこの先強いやつに勝てんぞ。」
「分かってますよ。」
「泰智って意外と戦闘してるよな。」
「まぁ、気が付いたら戦ってるだな。」
「今度組み手してくれよ。俺も強くなりたいし。」
「良いよ。」
「あ、この店だ。」
店に入ると、皆各々注文していて団欒していた。店に入るとクミは影から出てすぐフードを被った。
「あ、お帰り〜どうだった?」
「何事もなく終わりました。」
本当は戦闘したが黙っておく事にした。
「…その、今回はありがと。」
クミは少し複雑な気持ちでそう言った。
「別に良いよ。でも、少し暴れたかったな。」
ジャックは少し戦えなかった事に少し不満を感じていた。
「そうか、なら今度どっかの国に攻めないか?」
「うーん、今はこの人達といた方が楽しいから遠慮するよ。」
「そう。なら、私はそろそろ行くよ。」
「もう?」
「あぁ、この国では私はお尋ね者だしあいつらにここにいるのがバレるのは厄介だ。」
「やっぱり、言えないような事か?」
「…迷惑は掛けたくない。じゃあ。」
それだけ言うと、クミは店を後にする。
「泰智君、クミさん大丈夫なの?」
「俺も事情はよく知らない。でも、何か事情があることは間違いない。その時は、必ず助けに行く。」
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