未知数の王国兵
国の外に出て何もない平原に三人は立つ。
「俺は騎士として本さえ返してもらえればそれで良い!だがらあまり斬りたくはないが決闘のルールはどちらかが参ったを言うまで!」
「良いよ、俺も人はあまり斬りたくないし。」
「俺はいつもの傍観者さ…。でも、技を見た上で必殺技の習得にも繋がるし見ていても損はないか。」
蓮は近場にあったデカイ石の上に座り二人を見る。
「おい、負けるなよ?何なら私の力使うか?」
「うん?どういう意味?いや、それは後で聞くよ。」
「では、いくぞ!」
イージスは、剣を抜き泰智に向かい走り出す。
泰智はいつもの様に相手の様子を伺いつつカウンターを仕掛けようと考えていた。
「くらえ!」
イージスが振り下ろした剣は突然変わり斧に変わっていた。だが、既に避ける事を考えていたので、剣が斧に変わろうが変わらないが掠りもしなかった。
「面白そうな武器だな。それとも、能力?」
「おおよ!これぞ俺の能力の一つ!武器が七種類に変化する力だ。状況に応じて切り返し可能!」
「お前が何処にも無いところから剣を取り出す方がまだ驚きや便利性があるな。」
「それなら、蓮や香奈や早苗も出来るよ。」
「まだまだいくぜ!」
イージスは突く時は槍になり、薙ぎ払うときは大きめの鎌になったり、距離を取っては弓になったりなど様々な攻撃を仕掛けてきたが、全て避けるか止めていた。
「く、全部当たらない!」
「…あいつ、まだ能力あるんだよな?自分から一つの能力と言ってる時点で。」
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