結界魔法
「それより、貴女その服装。」
「メイド服さ。着る?パジャマみたいな服より清潔感あるよ。」
「はいはい、じゃあ私寝るわ。」
手で口を隠し欠伸をして部屋を後にしようとしたとき泰智はミチを引き止める。
「ミチさん、今から教わりたい魔術あるんですが良いですか?」
「どんな魔術?」
「魔力の暴走か空を飛ぶ魔術を。」
魔力の暴走を口にしたとき、ミチの顔は少し暗くなる。
「魔力暴走は置いといて空?移動魔法あるでしょ?」
「いえ、移動手段じゃなく戦う手段として。」
今回のアリアと戦っていて空中の相手の有効手段が少ないと感じ空を飛ぶ魔法があればなと思っていた。
「それなら、魔力の維持や速度関係なくなら今日できるわ。さっさとやるわよ。」
「なら、私は魔力暴走教えようかな。」
ペイトンが気軽そうに言うと、ミチはペイトンの肩に手を置き首を横に振った。
「あのね、それだけは絶対に駄目。彼の身体が持たないわ。」
「乱用をしなければまず大丈夫。それに、近々彼も呼ばれると思うしね。」
「何に呼ばれるんですか?」
「その内分かるから気にしなくていいよ。
じゃあ、魔力暴走を教える…と言っても特別難しいことはしない。私特製の本をあげよう。これの通りに二週間頑張れ。ちなみに、さっきも言ったように乱用しないように。」
「分かりました。…この結界ってどう作るんですか?」
「ミチ、教えてないの?」
「まだその段階ではないからね。」
「固いな〜。その本に書かれてるのは体内結界だ。イメージとしは自分の体を覆う感じ。」
「他にもまだ?」
「基本は空間を創り出すのと自分を覆うのだけだ。じゃあ空中魔法を習おう!」
「何故貴女が仕切る。」
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