魔力暴走
「逃しません。」
アリアは両方の指を使い泰智の退路を絶ちながら指でなぞり続ける。休むことなく爆発が続き何回か爆発に巻き込まれる。
「ハァハァ、逃げる以前にこの場所から移動することもできない‼」
竜王の能力である程度防ぐことができてはいたが、数に押され間に合わなくなっていた。
「ハァハァ、人間にしてはやりますね。ですが、もうこれでおしまいです‼」
息が上がってはいたがまだ余裕そうな表情を見せ今度は、手を開いた状態にして前に出し、そのまま勢いよく握る。すると、泰智は大広間の中心に吸い込まれるように引き寄せられる。だが、剣を床に深く刺しこみなんとか耐える。
「さっきのに比べたら何も。」
そう思っていると、目の前にはさっき爆発で崩れた瓦礫などが中央に浮かんでいて嫌な予感がしラグナロクを取り出す。アリアは握った拳を開きそのまま力強く押す。すると、目の前の集まった瓦礫の玉から次々と大小の瓦礫が飛んでくる。予想は的中しており二つの剣で瓦礫を弾き飛ばしたり爆発させたりしたが数個の瓦礫は泰智の顔以外被弾する。
「予想はしていても当たるものは当たるか。流石にもうしんどいぞ。」
少し諦めかけていたが、少しながらも魔力を感じ取れるようになった泰智はアリアの方から膨大な魔力が膨れ上がっている事に気付きアリアの方を向くと、汗を大量に流し疲労した顔していた。
「ハァ…ハァ…。」
息もさっきよりあがっており少しフラフラしていた。
「お、おい大丈夫か?」
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