その2
「うぇー、シャリシャリする。
やっぱりパンの方が良かった。」
「お前がじゃんけんで決めようなんか言うからだ。」
俺と早苗は、早苗の作った朝御飯を食べている。
「野菜切ってないから結構量が多いよ~。」
「自業自得だろ。」
「泰ちゃん、これ食べて。」
「うわ、せこい。」
「今全員の朝御飯を作ってるから無理。」
「ぐぬぬぬぬ。
……蓮ちゃん、これ」
「俺はもう自分の分を食べた。
そもそも何で俺も食べなきゃいけなかったんだ?」
「連帯責任だ。」
「じゃあ蓮ちゃん、これも連帯責任で食べて。」
「誰が食べるか‼
ナッキー達にでもあげろ。
多分喜ぶぞ。」
「それだったら自分で食べる。
……で、でもこの量はさすがに。」
「俺多分それ食ったら今日は動けそうにないな。」
「うぬぬぬ、
やっぱり泰ちゃん食べて。」
「ハァー、俺あんまり人が食べた後は嫌なんだけどな。
何かかわいそうだから食べるよ。」
「え、本当?
やったー‼」
「おいおい、あんまり早苗を甘やかすなよ。」
「大丈夫だ蓮。
早苗、その代わり、お前に料理を教えてやる。」
「う、結構です。」
「じゃあそのサラダは自分で責任とって食べるんだな。」
「……わかったよ。
料理教えてもらうよ。」
早苗はむす、とした顔をする。
「さて、朝御飯もできたし頂くか。」
「わーい、いっただっきまーす。」
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