868/1019
膨大な魔力
館に入ると、空気が少し重苦しく別の違和感を感じ少し落ち着かない。
「なぁ、他の人達は?」
「いますよ。」
アリアはニコっと笑うと、左右の廊下から住人程のメイドが現れ一斉に頭を下げ「お帰りなさいませアリア様。」と一つのズレもなく言い横一列に並び奥のドアに誘導するように立っていた。
「す、凄いな。あんなキチンと同じ様に行動するなんて。」
「えぇ、彼女らは普通の人ではありません。ホムンクルスです。」
アリアは奥のドアを開き泰智を見続ける。泰智はその部屋に入ると一つの個室だった。そこには予め用意されていた紅茶やクッキーなど置かれていた。二人は見つめ合うように座わったが落ち着かない。
「ホムンクルスってなんだ?」
「人造人間の事ですわ。ですが、彼女達は魔術によって創られた存在。しかし、人を一人創るのにも困難でかつ膨大な魔力が必要とする。そんな事を出来る人物はこの世には三人しかいませんわ。」
感想や評価、ブクマよろしくお願いします。




