使用人
家から出ると馬車に乗るように言われそのまま場所に乗り一時間ほど揺られながら待っていると馬車が止まりアリアが降りた。
「つきましたわ。」
馬車から降りると、森に囲まれた館が目の前に立っておりスーツを着た女性が一礼し口を開く。
「私はこの屋敷の使用人のペイトンと申します。この度はアリアお嬢様が迷惑を掛けて申し訳ありません。」
歓迎の挨拶かと思っていたら予想外の言葉を言われポカンとなる。
「ペイトンさん、私はこのかたと結婚すると言いましたわ。」
「昨日帰ってきてそんな事言われたらおかしいと思いますが。」
「だって、お父様やお母様が選ぶ男性は全員家の為の事ですわ。私の事は一つも考えていません。ですので、気に入ったこの人なら私は結婚します。」
「相手の事も考えてくれると助かるんですが。それより、親と仲悪いの?」
「いえ、良い方です。ですが、政略結婚というのが私は絶対に嫌です‼何故好きでもない男性と結婚しなければならないと私は思います。」
「ペイトンさんでしたっけ?俺は泰智と言います。今日来たのは結婚はしないという事を言いに来ました。」
「本当に申し訳ありません。では、今から。」
「ごめんね。」
アリアはペイトンに向けて指を向けると、目の前にいたペイトンは消えてしまった。
「な、何したんだ⁉」
「ニ時間程別の空間に飛ばしました。安心してください殺してはないです。さ、屋敷へごゆるりと。」
「(か、帰りてぇ‼)」
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