訪問
「へー、昨日そんなことが。」
「まぁ、あの人達は村襲う気は無いと思うし来ても斬り捨てるから。」
「お、おぉ。頼もしいな。
…お前の心の中はそんなにどす黒いの?」
「いや、ベースはあいつだが元々人に対して激しく怒るって事をあまりしてこなかった奴だ。俺が性格悪いのは禁忌のせいだ。」
「まぁ、それなら納得だが常時じゃないだろ?」
「まぁ、俺は禁忌によって創られた存在だ。あいつが黒くなれば俺ももっと黒くなる。あいつが正常の時はまだ大丈夫だ。」
「そうさ。それで、その女の子はどうしたんだ?」
「さっき話した通り血を上げてお礼言われて帰ったよ。無事に家についてると良いけど。」
「…それで、トロモイ王国だっけ?その男達が話してたのは。」
「あぁ、その娘をそこで売ろうとしてたらしい。もしかしたら村の人達の手掛かりになるかもしれない。」
「奴隷関係でいくと…クロエさんから何か聞けないのかな?そうだ、分裂してるんだったら意思疎通とかで聞けないのか?」
「言っておくが、それぞれ意志を持ってるが別々だ。同じ人間がそんな事できるか。というか、これで聞けよ‼」
泰智は左の耳辺りを指でトントンする。
「あ、アームで聞けば良いのか。連絡取れるの忘れてた。
…気付いたんだがお前の方にはアーム無いんだな。」
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